一番好きな映画監督は誰?と聞かれると、
ちょっと迷うけどフェリーニと答える。
一番好きな作品は?と聞かれると、
ちょっと迷うけど「アマルコルド」と答える。
「ローマ」や「サテリコン」もいい。「道」はそうでもない。
『甘い生活』はスペシャル&別格なので別の機会にご紹介したいと思います。
フェリーニ映画の作曲家ニーロ・ロータについても後ほどゆるりと。
フェリーニの原風景「アマルコルド」
イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニ。
彼の映画にはどこか大きなものに包まれているような安堵感がある。
ちょっと可愛らしくてユーモラスなところが好きだ。
どこの国の人間でも考えることは似ているんだなと感じる。
適当でよいところは適当に流す…セットも適当でいいや。
そのあたりの割切り方がとても好き。
「8 1/2」のポスター。グラフックがいいぞ。
平日の映画館ではサラリーマンもさぼってよく寝ている。
イビキはなんとかならんかねぇ?!
「8 1/2」が最高傑作だ!という人が多いけど、
僕は3~4回は観に行っていると思うがまともに観たことは一度もない。
いつも同じ所で寝てしまうのだ。風呂場のシーンで。
体調悪かったのかなぁ?そして同じところで起きる。
映画監督が現場で悩んで独白しているところで…結局訳がわからない。
かつてイタリアを旅した時にフェリーニの故郷に立寄った。
イタリア東部の海辺の街リミニ。
ドイツ人のお年寄りの団体がよく訪れる保養地らしい。
日本でいうと茅ヶ崎や大磯といったところか?
ちょっぴり商業的で人工的な感じもするリゾート地である。
しかし、昔は気候も温暖だしのどかなところだったんだなと想像できる。
彼の原風景はここから眺めるアドリア海の景色だ。
「アマルコルド」はフェリーニの幼少時を回想する映画なので舞台はずばりここ。
映画に出てきた街一番のグランド・ホテルもあった。
実はローマの撮影所(チネチッタ)でセットで再現したんだけれど…
ホテルで自転車を借りて、街や海に出かけたら気持ちの良かったこと。
「アマルコルド」に出てきた所を探したがどこにもなかった。
後で知ったのだが、撮影は別の場所で行ったとのこと~ちょっと残念!
でも、「ここで育ったんだな。ふんふん。」
こういう旅行はとても楽しい。