in my room

静かなパラダイス

夏の終わり…

2007年08月29日 | Weblog
今年の夏はでら暑かったがや!
昨今はちょっとマシになってきましたかな?!
夏といっても別段変わりはないんですけど、ね。
海や山に出かけることもないし。
10~20代前半頃までなら気分は違っていたんだろうけど…

過ぎ行く夏を惜しんで…
本日は70年代のビーチ・ボーイズ。
このCDは1枚に2枚のアルバムが入っているお得盤です。
1970年の「SUNFLOWER」と71年の「SURF’S UP」。


「SUNFLOWER」

この頃のビーチ・ボーイズはかなり厳しい状況でした。
すでに時代遅れのイメージ。
1970年、ビートルズが解散して、
レッド・ツェッペリンなどがビシバシ新しいロックを世に問っていた頃。
「ビーチ・ボーイズ?ちょっとね…」という時代でした。
リーダーのブライアン・ウィルソンが薬でボロボロになって、
ブルース・ジョンストンを入れたりしながら
必死に凌いでいたという時期だったんではないかな?
「SURF’S UP」のジャケットを見てください。
これがビーチ・ボーイズなの?
相当シンドかったんだろうな、と想像がつきます。
しかしよくこのジャケットが採用されましたね、普通ならボツですわ。
メンバーが言い張ったんでしょうか?


「SURF’S UP」

でもね、時代がどうであれ、バンドがどうであれ、
『ものすごく良いアルバムを作り続けた!』
それがビーチ・ボーイズの凄いところなんですわ!!!
困難はいろいろと押し寄せて来たけれど、
この時代も彼らは必死に頑張っていたと思いますね。
そういう所がしばしの時を経た後に
再評価となってグツグツと浮上してくるワケなんです。
この2枚のアルバムも出来は素晴らしい、大好きです。(涙が出た!)

世の中には何事も流行(ハヤリ)があるけど、
音楽に関しては「ハヤリの音楽」はあっても
「時代遅れの音楽」なんてものは決してないと思います。
しばらく聞かれない時期というのはあるんだろうけど…
バッハやモーツァルトなんてそれこそバリバリの現役ですからね。
今は特にYMOやDEVOなどは聞きたいとは思はないけど、
時代の空気に乗っかって、突然再熱するかもしれないし…
映画やドラマなどで使われて、新しい世代に火が付くかもしれない…

時代は繰り返す。信じていれば必ず道は開かれる。
そういう事なんでしょうね、きっと。



目を覚ませ!…

2007年08月28日 | Weblog
「ウェイク・アップ!」
「目を覚ませ!」
夏バテのせいかどうも身体がだるくて
今ひとつ調子が出まへん!

最近は朝型にシフトしていて
「朝日とともに始動!夕暮れとともに終了!」
これが理想なんです~ま、そうもいかんけど…
健全でしょ?!

「健全であれ!」
これが僕の永遠のテーマであって、
健全であれば何事も楽しく、前向きになり
つまるところ幸せなんだということではないのか?
そういう事を昨日、
とても健全な生活を送っている友人と少し話した。
「そうなんだよね…」

ちょっと最近はいろいろな事を考え過ぎていたのかな?
シンプルに、ありのままの自分を受け止めて、
ポジティブにやっていこうと思います。
自分でコントロールしないとね!




静岡・掛川…

2007年08月27日 | Weblog
「よし、行ってみよう!」と
思い立って、早朝に出発~東名へ。
行き先は静岡県・掛川。
名古屋からは1時間半くらい。


ねむの木こども美術館

吉行淳之介文学館

まずは「ねむの木村」へ。
ねむの木こども美術館と吉行淳之介文学館へ。


喫茶MARIKOで一休み。

次は資生堂企業資料館。
前から行きたかった所です。
しかし、休館!!!
「何?!休館は月曜と違うの?!」
隣接する資生堂アートハウスが月曜日休館で、
企業資料館は金曜日のみ公開とのこと。
あ~勘違い!
しかし、金曜日だけ公開って、公開する意義があるのかな?
勤め人はまず行けないだろうし…
仕方ないのでアートハウスのみ見てきました。





地元の人に聞いてランチは「のら」というお店に。
和食の創作料理で人気のお店とか。
ボリューム満点でとても美味しかったです。



しかし、心残りは資生堂企業資料館。
再度、チャレンジしてみよう!
残暑厳しく、ちょっと疲れました。




パット・メセニー…

2007年08月25日 | Weblog
ジャズやフュージョンについてはほとんど知らないし解らない。
興味はあっても何から聞いたらよいものか…さっぱり。
でも、このアルバムは好きなんだなぁ~よく聞いていました。
1992年の「Secret Story」。
どういう経緯で買ったのかは忘れたけど、
評判が良いのを何かで読んで買ったんだっけな?

これはトータル・アルバムですね。
1曲1曲が独立しているというより、
アルバム全体で「一つの世界」を表現している。
メセニーは70年代から活躍しているので、
この頃は大人というか、相当な域に達したように感じるアルバムです。
ジャケットがまた素晴らしい。中のブックレットもとてもよくできています。
そういう物も含めてのトータル(コンセプト)・アルバムですね。
ま、天才ですわ~音楽性がものすご~く高いです。
その辺りが凡人(=私)ではついて行けないと感じる部分でもあるんですけどね。



大阪市の南部に手塚山という街があって、
ここは市電が走っていたり、大きなお屋敷があったり
なかなか風情のある所なんですが、
「Point」という一軒家を改装したジャズの喫茶店があって、
家からも通っていた高校からも程近く、ちょくちょく行っていました。
大学時代にも帰省の際には必ず行ってたかなぁ?
その店の壁にパット・メセニーの
大きなモノクロのポスターが長い間貼ってあったのを思い出しました。
「Point」の斜め向かいが「ビークマン」。
めちゃ懐かしい!まだやってるんだろうか?

大阪はけっこうフュージョン好きな土地駆柄だと思います。


イタリア映画のサントラ…

2007年08月23日 | Weblog

明け方に降った大雨のおかげで、
今日は吹く風が心地良く、さわやかで過ごしやすいお天気になりました。
しかし名古屋がこんなにも暑い(熱い?)土地だったなんて…
今まで知らなんだ!ビックリだがね!

準備に明け暮れたプレゼンがひとまず終わって、
ちょっと一息。
そんな時にはユル目の「イタ物サントラ」なんていいですね。
夕方に冷た~いビールなんぞ飲みながら…仕事中ならカルピスですけど。
お中元でカルピスをよく頂くんですが、『頼むからビールにしてーっ!』
(なんて事はとても言えません)



さて、イタ物サントラですが「sesso matto」(1973年・日本未公開)
映画は見ていないし、ほとんどジャケ買いなんだけど、
音楽がアルモンド・トロヴァヨーリ!
この人は大好きな「黄金の七人」やエットーレ・スコラ監督作品の
サントラを手掛けているので、まず間違いはない。
「やっぱりいい!」
ゆったりとして豊穣なんだよなぁ。
イタリアのこの感じは「うらやましい」の一語ですね。
小西康陽や小山田圭吾もお好きな様子でライナーノーツで対談している。
映画は軽快な艶笑コメディーだそうですが、
ジャンカルロ・ジャンニーニとラウラ・アントネッリが出ている。
ラウラ・アントネッリって「青い体験」(知ってます?)ですよね?
ウーン、観てみたい!



「Easy Tempo」
こちらは1960~70年代のイタリア映画音楽を集めたもの。
洋盤なので、なんの映画なのかサッパリわかりませんが、
このあたりは持っていて損はない、という直感が働きゲット。
これがいい!大当たり!(宝くじには当たりませんが)
電子オルガンの音がね、モダンでとってもいい感じ。
あの時代の流行の音なんでしょうか?めっちゃいいね!
ドライブのお供には最適の一枚、重宝しています。


暑い…

2007年08月18日 | Weblog
しかし、暑いなぁ~。
アメリカでは「ファッキング・ホット」と言うそうです。
何でカタカナなんですか?知らん!

外を歩いていると身体がベチャッと溶け出してきます。
ホラー映画みたい。ゾンビ?!
暑すぎて歩き方もほとんどゾンビです。
当然、頭の方もボケボケの“どタワケ状態”。
思考回路の復旧見込ナシですわ。



ハワイの英雄、イズラエル。
「天使の声」と言われています。
身体に似合わず、とても繊細です。癒されます。

体重が300kgを超えていたそうで、
コンサートなどの移動時には
コンテナで飛行機に運ばれていましたっけ。
(写真で見ました)

いくら何でもそない太らんでもエエんちゃうの?!
着れる服あるんかいな?!
そんな事を思っていましたが、
やっぱり太り過ぎで早死にしてしまいましたわ。(残念!)

冷房の効いた車でかけるとすごくいいですよ。
しばし、世俗を忘れます。

しかし、暑いなぁ~。


ジェイク・シマブクロ…

2007年08月11日 | Weblog
しかし毎日暑いですね~
岐阜県多治見で38℃ですか、こりゃいかん!
というわけで何も手につかない。
目が死んでいます。



ちょっと前のアルバムですがジェイクを2枚。
夏はやっぱりウクレレのサウンドが心地良い!
ジェイクの演奏はウクレレ以上ですけど、ね。



先日、遅ればせながら「フラガール」をDVDで観ましたが、
泣けるシーンでグ~ンとジェイクのウクレレが入ってきます。
いいんだなぁ~しっかりと日本人の心=情感を持っている。
この映画は西部劇のパターンですね。
腕利きのガンマンがある村に流れて来る。
村の人と一悶着ありながらも協力しあって、
共に戦い、ラストはハッピー・エンド!
構造としてはけっこう安易なようにも思いましたが、
泣けました。良かったです。

ジェイクはホノルルのアラモアナ・ショッピングセンターの
ウクレレ屋さんでバイトしていたんですね。
そして「やけに上手い奴がいる」と評判になって…
弟のブルースもワイキキでウクレレを教えながら、
最近CDデビューしたみたいですね。

ハワイ行きた~い!




止まらない…

2007年08月10日 | Weblog
お盆前、うだるような暑さ、仕事が立込んでいる…
しかし、、、読み出したら止まらない!!!
レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」。
矢作俊彦にも「ロング・グッドバイ」があったなぁ~
こちらは「Long」ではなくて「Wrong」なんだけど…



清水俊二訳のものは何度か読んでいましたが、
村上春樹の新訳は買ったままで“積ん読”状態。
ちょっとペラペラし出したらこれが止まらない。
♪止められない、止まらない、フィリップ・マーロウ♪

やっぱり面白い。ワクワクします。
読むのがもったいない…この感覚は久しぶりです。

清水俊二訳のものは筋とは関係ない箇所が
ずいぶんとカットされているそうで、(あとがきより)
こんなシーンあったっけ?という所があって
この辺りがとても新鮮で、興味深く面白い。

“ダンディズム”というか“こだわり”というか
“信条=生きて行く上で自ら設けたルール”というのか、
チャンドラーはそういう部分の描写が素敵で手際よい。
女性から見ると「要領悪すぎ!」「アホちゃうの?」と思うかもしれない。
現実的な視点から見ると確かにそうなんだけど、
ロマンというのかな、それが男の生き様、そこに痺れるんですわ!

というわけで、
全部読んでから仕事することにしました!


映画監督の死…

2007年08月07日 | Weblog
イングマル・ベルイマン(スウェーデン)89歳。
ミケランジェロ・アントニオーニ(イタリア)94歳。
2人の著名な映画監督が亡くなった。
「一つの時代が終わった」と新聞に出ていました。
僕も必死に追いかけていた時期があったので、
とても残念ですが、長生きしたんだなぁというのが正直な感想です。
芸術家は世俗にまみれないので長生きするのかな?
あるいは早死のどちらかなんでしょうか?

「ベルイマンは時代によって作風を変えて高度な芸術作品を作り続けたが、
アントニオーニは自らのスタイルにこだわるあまり時代に取り残された…」と
誰かがそう新聞に書いていた。仏文学者だったかな?
それはそうかもしれないが、
期間限定こそあれ、
そのスタイルに圧倒された者としてはアントニオーニを讃えたい。

ベルイマンは親しみやすい作品もあるけれど
キリスト教的な解釈がよくわからない作品もある。
「処女の泉」「第七の封印」…どうもピンとこない部分がある。
中期の「叫びとささやき」「鏡の中の女」「ある結婚の風景」などは
女性に支持される映画であったように思う。
僕も熱心に観てはいたんだけど…よく覚えてないんですわ。
初期の「不良少女モニカ」や「野いちご」は今でもよく覚えているんですが…
ウッディ・アレンがベルイマン・フリークで有名ですね。
「インテリア」という彼にしては毛色の違った作品がありますが、モロなんです!

エルランド・ヨセフソンというスウェーデンの俳優は
ベルイマンやタルコフスキーの映画に主演していた名優ですが、
会ったことがあるんです。地下鉄有楽町線の中で。
夜で満員でしたが、僕のすぐ目の前に座っていました。
通訳とお付きの人の3人だったかな…?
その時はピーター・ブルック演出の「桜の園」の舞台で来日していたので
間違いないでしょう。
年配の女性に席を譲ろうとしていました。とても優しそうな紳士でしたね。
池袋で降りたような記憶がありますが、サインもらえばよかったかなぁ?
いろいろな事が思い出されます。

アントニオーニについては改めてゆっくりと…



華氏451…

2007年08月04日 | Weblog
映画を観出すとドンドン観たくなる。
昔は場末の安い映画館に足げに通っていたけど、
今ではほとんどがDVD。
買ったままで観ていないDVDが増えてきました。
ちょこちょこと学生時代に観た映画を再び観直しています。



フランソワ・トリュフォーの「華氏451」(1966年)。
レイ・ブラッドベリ原作のSFです。
SFといっても大仕掛けな作品ではないのですが、
でもやっぱり室内とか消防署とかモノレールとかね、すごくいい感じなんです。
消防署のキツネのロゴ・マークなどもグラフィック的に良く出来ている。
今観ても「イケるSF!」というのは作り手の実力、腕がいい証ですね!
オール・イギリス・ロケでスタッフの殆どがイギリス人。
英語が話せないフランス人のトリュフォーは苦労したとか?
主演のオスカー・ウェルナーとも確執があったようです。
撮影が後に映画監督となるニコラス・ローグ。
良いんです!映像が素晴らしい!やっぱこの人は「深い赤」。
「赤い影」「ジェラシー」など印象深い映画を撮りましたが、すでに原型はここにある。
音楽はバーナード・ハーマン~ヒッチコック映画で有名です。



ストーリーは端折りますが、この映画、ラストが良いんです。
人が交差するところがね…なんかこう余韻を残すというか…すごく好き。
そしてジュリー・クリスティ~この主演女優が良い。(賛否両論あると思いますが)
僕はこのイギリス人女優がけっこう好きなんです。
ガール・フレンドにこういう人がいればいいのになぁ、
なんて学生時代に思っていましたっけ~ずいぶん昔の話ですけど。



風に吹かれて…

2007年08月01日 | Weblog
「Blowin' in the wind」
公民権運動、反戦を歌ったボブ・ディランの名曲。



「時間があれば観た方がいいですよ」と薦められて、
『アヒルと鴨のコインロッカー』という邦画を観てきました。
これは伊坂幸太郎原作の仙台が舞台の青春?ミステリー?映画です。

これがなかなか面白い。
僕はオッサンなので感受性が劣化してきている部分があり、
モロ手を挙げて“傑作!”とは言えないんだけど、
余韻というのかな、しばらくは心のどこかに残りそうな映画でした。



最初はユル~い学園物かな、と思いきや
だんだんとシリアス、辛い状況が露呈してきて
「アレ?アレレレ?そうなんだ?」という風にいろんな伏線が繋がって
「そういうことだったのね!」ということになる。
オチもしっかりと用意されていて緻密に計算された良くできた映画でした。

原作は読んでいませんが、伊坂さんはなかなかの書き手だと思います。

ボブ・ディランの「風に吹かれて」が全編で使われていて
この映画の核となっているのですが、少々引っ掛からないこともない。
ボブ・ディランは誰もが知っている偉人だし、この歌は超有名。
ということは “ディラン>映画の内容や登場人物”
という図式に陥ってしまう可能性が強い。
少し時間が経ってこの映画を語る時に
「あっ、ディランの映画だよね!」ということになりかねない。
だから有名な歌を使用するのは考えものだ、というのが僕の意見です。
結局、ボブ・ディランの一人勝ちということになってしまう。

それからブータン人と山形県人を映像で見せてしまうところも
OKなんだけどちょっと惜しい。
「広辞苑」と「広辞林」の差もちょっとツラいですね。
全然違う辞書(本)なら解るんですが…
あまり言うとネタバレになってしまうのでこのへんで止めときます。



日本人は緻密で丁寧な仕事をする。
それは素晴らしいことなんですが、何もかもが「いたれにつくせり」。
「干渉過多」と僕は言っているんだけど、省くことも必要だと思うんです。
例えば電化製品を買うと
「熱くなりますので火傷にはお気をつけください」
などのシールが張ってある。デザイン的には不要です。
取説などもくどい程に懇切丁寧に書かれているけど、
分量がかさばって結局、肝心な部分がどこにあるのか解らない。
この映画に関しても「説明的」な部分が目につきます。
このあたりがちょっともったりとした印象を受けるし、
(スピード感、躍動感の欠如)
シュールな話の魅力を少々奪っているように感じました。

「百聞は一見にしかず!」
まだ観ていない人にはお薦めです。