士別市街から滝上へ向かう途中にあるのが士別市と合併した朝日町(士別市朝日町)。
全くノープランでしたが、今回はこの市街地で何かを見学しようとウロウロしました。
市役所支所やホールなどはあるものの、どうもこれといって食指が動くブツがない。
諦めていたところに目についたのが道道61号線沿いにあるこの洋風の建物。
鄙に希なる素敵な建物、さていかなる物件であるかと見てみると“佐藤医院”という名であるらしい。
現役なのか閉院したのか、さて何たるものかと思案していると…。
そこに偶然この建物を管理している団体の代表の方がいらっしゃいました。
そしてご厚意により建物の中を見学させていただくことになりました。
佐藤医院は1925年に開院し30年に現在地に移転、2000年の閉院後はオーナーさんが建物の管理をしていましたが、
2008年からは「あさひ 郷土の資源を活かす会」が整備し2011年から一般開放したそうです。
→ https://www.hp-sato.com/
要するに昭和初期に開院したものの閉院してしまった病院の建物を有志が保存している、とわかった。
5月から10月の毎週土曜日に開放(10:00~15:00)し、自由に遊びに行ってもいいという。
そしてこのスペースを利用したいという方にもどうぞご利用くださいと呼びかける。
地域の方がこの貴重な建物の価値を理解し、それを残そうと活動している。
それを行政ではなく地元有志が行っていて、しかもそれを活用しているというのが凄い。
上手に活用できず建物の維持だけで窮している事例が多い中、これは貴重ですね。
さて玄関を入ると昔の病院そのまま、受付、待合室、診察室、レントゲン室、処置室、
それにご家族の居室などが当時のまま残っています。
何しろ昭和初期の病院建築、意匠を凝らした調度品や室内の装飾は見事。
この貴重な建物を保存していること、それも偶然とはいえご厚意で見学できて幸いでした。
関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
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