ここは何のためにある施設なのであろうか。
博物館のようであり、しかし展示物はこれといって…。
観光施設のようであり、がエンタメとしては中途半端…。
さてここで絶対に見るべきもの、それはゼニガタアザラシです。
館内に複数設置されている望遠鏡は手元の操作で移動やズームが思いのまま。
そこにはゼニガタアザラシが岩礁に寝そべっている姿を見ることができるでしょう。
ついで体験すべきこと、それは“えりも風体験”エリア。
風速25mの風を体験できるのですが、これはそこそこ楽しい。
そしてヒマがあれば見てほしいのは“風シアター”。
約20分の映像で岬周辺の生活や自然の風景を見ることができます。
襟裳岬はゼニガタアザラシの生息地でその数約600頭、
やつらは見ているだけなら愛らしいのですがこの近海では漁業被害をもたらす厄介者。
「風の館」は観光施設ということでその被害のことはあまり触れられていません。
かといってことさら“かわいい存在”と強調することもない。
その微妙な加減が中途半端な印象を与えますが、もっと被害面を強調してもいいのでは?
そして共存共栄をどう果たしていくかを提起してもいいような気がします。
まっ、とにかくゼニガタアザラシを見ましょうや。
※画像にアップしたパンフレットが“入館券”だそうです
*風の館
住 所:幌泉郡えりも町字東洋366-3
開館時間:9:00~18:00(3月~4月、9月~11月は9:00~17:00)
入 館 料:大人300円、小中高生200円
休 館 日:12月~2月(元旦は5:00~8:00まで開館)