奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

阪急阪神ホテルズによる食品偽装(前)

2013-10-31 05:09:06 | つらつら思ったこと
またもや食品偽装が!

などと大袈裟にいうつもりはありません。

そうか、ばれたか…という感じです。
かつてホテルマンだった私は事態を冷静に受け止めています。

今一番苦慮しているのは当の阪急阪神ホテルズもそうですが、
その他の一流といわれているホテルなのではないか。

実際にあちこちのホテルで“誤表示”が続々と発覚している。。

私が阪急阪神ホテルズの対応で疑問に思ったのは、社長の会見。
最初は“偽装”ではなく“誤表示”と言い張った。

さすがに“誤表示”では無理があるだろうと見ていると、
次の会見では偽装を認め社長辞任という結末になった。

どうもこの社長はいろいろとわかっていないなと思っていると、
その後の報道で社長は親会社の電鉄出身だと判明した。

ホテルの、特に調理人の世界は独特です。
一流ホテルといえども基本的には職人の世界。
レストラン部門や宿泊部門の運営とは違うマネジメント力がないと調理場は制御できない。

普通の指揮命令系統ではできない、理屈ではない部分が大いにある。
それを畑違いの電鉄出身の社長が制御しようとしたところに無理がある。
偽装の調査にも限界があるだろう。

ホテルの運営はやはりホテルマンでないと目が行き届かない、ということでしょう。

長くなるので、続きは明日。
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 札幌への帰り

2013-10-30 05:08:58 | 北海道の旅日記(道北、道南)
増毛を堪能したOYOYO一行、帰る時間になりました。
時間は16時頃、そろそろ日没が近い。

帰りは札幌まで国道231号線を南下します。

途中の「岩尾温泉 あったま~る」に立ち寄り、
入浴しつつ広間で休憩しつつそれぞれのんびりしました。





何でここに寄ったのかというとそれはズバリ、日本海に沈む夕陽を見るため。

「あったま~る」の入口には日没時間が掲示してあります。
この日の日没時間は16:46分、時間ぴったりに日没を見ることができました。





日本海に沈む夕陽をのんびりと眺めたのはいつ以来だろうか。
それも街中ではなく海岸の高台にある絶景ポイントからなんて。

ここから札幌まではすっかり日が暮れた闇の中をひたすらドライブ。

増毛から雄冬、浜益あたりの海岸風景もなかなかいいのですが、
次に来る機会があれば日本海を北上するコースにしましょう。

ということでみんな無事札幌に到着。
トラブルもなく何よりでございました。

ご参加いただいたOYOYOの皆さま、お疲れさまでした。
次はいつどこに行くかはわかりませんが、
そのときはまた精一杯のコーディネートをさせていただきます。

最後に、記念に買った「増毛町来町証明書」をどうぞ。





終わり
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 気になる建物たち

2013-10-29 05:22:24 | 北海道の旅日記(道北、道南)
さて、帰る時間になりましたがその前に街中にあった気になる建物からご紹介します。


旧旅館富田屋





増毛駅前にある昭和8年に建てられた木造3階建ての旅館です。
現在は廃業し、中も見ることはできません。
2階と3階の庇付きガラス窓が印象的です。


旧多田商店(現・観光案内所、風待食堂)





映画「駅 STATION」で使われた看板がそのまま残っています。
建築は昭和8年で元は雑貨屋さんでした。
下見板張りの木造家屋です。


増毛館





昭和7年建築の老舗旅館で、今は「ぼちぼちいこか増毛館」という民宿になっています。
知る人ぞ知る、“とほ宿”です。
アーチ状の玄関、ひし形の窓、半円状上げ下げ窓、漆喰のモルタル壁など、
建築当時の様式がよく残っています。

“とほ宿”なら泊まってみたいなぁ…。


その他街中には、道内最大最古だった旧増毛小学校や志満川食堂、
来歴のわからない古い木造や石造りの建物などがたくさんあります。

これらを小樽のように案内看板をつけたらさぞや観光客を惹きつけるだろうに。
きっと元網元だとか元遊郭だったなどという“ブツ”が出てくるのであろう。
元銀行だった、という建物も残っていないのだろうか。

増毛は狭い範囲にいろいろなスポットがあり、歩きやすい街です。
それだけに、名のある建物だけを見て回るのは少しもったいないなと思いました。

さて、札幌に帰ります。
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 鮭の遡上

2013-10-28 05:09:42 | 北海道の旅日記(道北、道南)



増毛町では街中で鮭の遡上を見ることができます。
場所は暑寒別川河口付近、国道231号線沿いに駐車場があります。

私は「千歳サケのふるさと館」で鮭の遡上を見たことがあります。
しかしそれは博物館の中の「水中観察室」というところから。
川をダイナミックに飛び跳ねながら遡上するという代物ではありません。

一度、命を懸けて川面を遡上する鮭を見てみたいものだ。
(「サケのふるさと館」で見た鮭が命を懸けていないという意味ではない)

それが今、目の前の暑寒別川で繰り広げられている。

時期的に少し遅かったとうで“川を群がって”という風情ではありませんでしたが、
それでも川岸からすぐそばの、手を伸ばせば届くようなところを泳いでいます。
仲には川面から飛び跳ねて遡っていく元気者もいる。

弱った鮭を狙っているのか、カラスやカモメもじっとその様子を見ています。

自然の摂理そのままの命を懸けた営みがそのまま見える。

ここを乗り越えて無事産卵した鮭もそのまま命が尽きてしまう。
鮭は産卵して子孫を残すというためだけにやって来るのだな。

実際に見ると感激します。
ずっと見ていたくなる。
頑張って遡上して欲しい。
捕獲して食べたくもなる。

命の連鎖で私たちは生きているのですね。

※画像ではわかりませんが、確かに鮭はいた

次は、気になる建物たち
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 厳島神社

2013-10-27 04:59:03 | 北海道の旅日記(道北、道南)
北海道随一の“彫刻神社”として知られている…らしい。

町のHPによると1755年(宝暦5年)、
増毛場所請負人・村山伝兵衛が運上屋の守護神として創建したという。



当初は弁天社といい、港近くにあったものを現在地に遷座したといいます。
遷座の前に安芸国の厳島神社(安芸の宮島)から分霊し、厳島神社となっています。

正直な感想は、境内が狭い。

かつて繁栄を誇った増毛にしては神社が小ぶりです。
増毛の経済力に見合った規模ではないと感じました。

それはそれとして本殿は総欅造り、小ぶりながらも立派です。

建築は新潟県柏崎市の名棟梁と言われた、
四代目・篠田宗吉の手によるものだそうです。
この方、実は凄い人らしい。

見事なのは“彫刻神社”の名の通りの彫刻で、これは一見の価値あり。





拝殿前の鶴の彫刻はもちろんのこと、
その他にも細部にわたり匠の技を見ることができます。

また本殿の天井にある日本画家・平子聖龍が描いたと言われている、
格子天井絵も見事。

そうなのですね、平地の少ない増毛では広い境内をつくる余裕がなかったのでしょう。
その代わりではありませんが、本殿の造りにお金をかけた。

お金に糸目をつけず有名な棟梁や画家を呼んで、
総欅造りの本殿をここに抱いたのでしょう。
彫刻や天井絵を見てみると、やはり増毛は財力があったのだなと思う。

神社は地域の財力や文化度を測る目安のひとつですが、
境内の広さや本殿の大きさだけを見るだけでは本当の実力を知ることができません。

増毛の厳島神社は私にそのことを知らせてくれました。

次は鮭の遡上。
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 千石蔵

2013-10-26 05:05:33 | 北海道の博物館



ここも国稀酒造所有の石蔵、本間家がいかに手広く商売をしていたかがわかります。

もとは増毛港にあり漁具の保管に使われていました。
大正時代に現在地に移転、その後は鰊粕の保管に使われていたそうです。

蔵の中は舞台などがしつらえられておりその前はフリースペース、
町のイベントスペースとして活用されているのがわかります。

中には漁具などが展示されていますが、ここの目玉は鰊船。





昭和25年ころに建造され、それから数度しか使われなかったとか。
ちょうどニシンの群来(くき)が終わった頃に建造されたのか…。

ですがそのお陰で当時の姿のまま今に残ったという、貴重なものです。

船は上からも下からも見学できるようになっており、
ぐるっと見て回るとその大きさがわかります。

船の上から甲板や船倉を見ると、ここにニシンが満載されていたのかと思う。

このような船が増毛の港にひしめいていた。
どれだけニシンが獲れたのか、今では想像もできません。

ニシンが北海道日本海側の繁栄を支えていた。

そのニシンがバッタリと来なくなった、漁民の落胆はさぞ深かったであろう。
この船も建造されてからほとんど活躍しなかったわけですし。

船の来歴を知ると、ニシン文化の盛衰を知ることができます。

私が撮った画像でははっきり写っていなかったので、
チラシをトリミングした画像で鰊船をご覧下さい。



*千石蔵

住    所:増毛郡増毛町稲葉海岸町53
開館時間:10:00~17:00
入 館 料:無料
開館期間:春期~秋期
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 国稀酒造

2013-10-25 05:15:04 | 北海道の旅日記(道北、道南)



本間家を見学した後は、国稀酒造へ。
会社名は「国稀」ですが、ブランド名は「國稀」です。

ここは日本最北端の酒蔵で創業は明治15年、創業者は本間家初代・本間泰蔵です。
最初は旧本店(本間家)で醸造していましたが手狭になり現在地に酒蔵を移しました。





酒蔵の中はもちろん見学できます。
普通の食品工場の見学ではコースが厳密に区切られていますが、
ここはかなりオープンで貯蔵タンクや稼動中の機械などを間近に見ることができます。

こういうところは珍しい、それだけに見学には気を遣いたいものです。

酒蔵の一角にある石蔵は資料室になっており、酒造の道具や古いラベルなどもあります。

さてさて説明はこれくらいにして、酒蔵見学の楽しみはやはり利き酒。
ですがドライバーの私は口にすることができません。
他の方が利き酒しているのを指をくわえて眺めるのみ。

それを見ていても目の毒なので売店へと目を向ければそこにはいろいろなグッズが。
お酒はもちろんオリジナルグッズや和風小物がいろいろ並べられていますし、
地元のパンやソフトドリンク、リンゴなどの果樹を即売しているコーナーもある。

リンゴ(懐かしの品種“旭”もあった)やナシは安くて美味しそうであった。

蔵はとにかく人でいっぱい、ひっきりなしにお客さんがやってきます。
増毛で一番集客力があるところですな。

日本酒は皆さん興味があるということはわかりますが、
それではなぜ日本酒の消費が伸びないのか不思議…。

酒蔵よ、もっと消費者に近づく努力をしなさい。

ところでここは、容器を持ってくれば仕込み水を持ち帰ることができます。
売っているお酒と一緒に仕込み水を持ち帰って飲んでみれば、酒の旨みも増すでしょう。

次は千石蔵へ。
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 旧商家丸一本間家

2013-10-24 05:10:10 | 北海道の博物館



本間家初代の本間泰蔵は小樽で商売を学び1875年(明治8年)に独立、
増毛に店を構えました。





ニシン景気で沸いた増毛では事業を広げ呉服商、海運業、醸造業などを営み、
天塩国一の豪商と呼ばれるまでになる。
本間家は今でも日本最北の酒蔵として知られる「国稀酒造」を経営しています。

旧商家丸一本間家は本間泰蔵の店舗兼自宅だったところで、
国指定重要文化財になっています。





明治14年に建設を始め明治35年に落成した町屋造りの建物群は、
通りに面して木骨石造りの呉服店、呉服蔵がありその奥に居宅などがありました。
現在は店舗や居宅部分を含む建物の内部と、本間家所蔵の品々を展示しています。

明治の豪商がいかに財力があったのか、ここではそれを知ることになります。

とにかく広い、作りも立派、調度品や細部にこだわった装飾や襖などに見られる書など。

事業の拡張にあわせて建て増しした建物の中は複雑ですが、
その部屋ごと、あるいは蔵や呉服店舗それぞれはそれだけでも見る価値が十分です。

そのようなものがこれでもかと次々に目の前に現れる。

展示品も当時の貴重な品々が今でも現役のような姿で目に、手に触れることができます。
建物や展示品が生きたまま今につながっている、そんな施設です。

ここでは建物や展示品をガイドしてくれる方がいます。
是非その方のお話に耳を傾けてください。

本間家のお話、建物や展示品が過去のものとしてではなく、
今も現役のまま息づいているかのごとく活き活きとお話してくれます。

生きた展示というのはこういうことを言うのであろう。
またたっぷりと時間をとってゆっくり見に行きたい施設です。



*旧商家丸一本間家

住    所:増毛郡増毛町弁天町1丁目27
開館時間:10:00~17:00
入 館 料:一般・大学生400円、高校生300円、小・中学生200円
開館期間:4月下旬~11月上旬
休 館 日:木曜(祝祭日は前日)、7月・8月は無休
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … まつくら

2013-10-23 05:08:59 | 北海道の旅日記(道北、道南)



時間は13時頃、まずはお昼ご飯。

増毛駅から程近いところに名店「まつくら」があります。
土曜日の13時頃、食事時に10名もの団体がフラフラと入っていいものか…。

まずは席があるのかどうか確認しなければ。
先遣隊を派遣しお店と交渉、無事に2階の座敷をゲットすることに成功しました。

一行は店内に入り2階の座敷席へ。
いやいや、海鮮を味わうには畳の席がお似合いではないですか。

ところで最初に述べたように増毛はエビの産地。
そのエビとはズバリ、甘エビ。

ここはこの甘エビを食さないといけません。
ということで、私は「甘エビ天丼」。





甘エビ、うま~。

甘エビが4匹としいたけにカボチャの天ぷら、甘エビは尻尾まで食べられる。。
それにたっぷりとかかった“タレ”がこれまた絶妙。

甘エビの天ぷらを食して口直しにしいたけとカボチャの天ぷら、その後にまた甘エビ天。
そしてタレががまたお米に馴染んでまた美味しい。

このタレだけでもご飯が進みます。

そして付け合せのお漬物とエビの頭が入ったおみそ汁もこれまた…。

お味噌汁のエビの頭、私は2尾でしたが、3尾の方もいらっしゃったようで。
だからといって、どうこうはないんですけどね…はいはい(笑)。

隣の座敷では地元の人が昼間から宴会してた。
地元の人がよく使うこういうお店は、安心して利用できますね。

さて、次は本間家。
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OYOYO日帰りツアー in 増毛 … 増毛駅

2013-10-22 05:59:50 | 北海道の旅日記(道北、道南)



では、出発…は…しない。

みんな集合場所の増毛駅に釘付けになって動かない。
もちろん、私も。

留萌本線の終点、増毛駅。
開業は1921年(大正10年)、かつては広い構内に人や貨物がひしめいて賑わっていましたが、
今は無人駅になり単線で行き止まりのレールが寂しく延びているだけ。

ここに来る列車も旅客列車が1日6往復(休日は5往復)だけしかありません。

OYOYOのメンバーのコメントは以下の通り。

「この駅は現役なの?」
「列車は来るの?」
「本当に駅なの?」

失礼にも程がある。
増毛駅は立派な、JR北海道の駅なのだ(今のJR北海道は立派ではない)。

それを証明するかのように、12:45には深川からの列車が到着!





ほら、ちゃんと列車が来るでしょう。

その列車を見てOYOYOのメンバーは狂喜乱舞。

「本当に来た!」

どこまでも失礼な一行なのでありました。

ところで構内を探索すると車止め近くのレールが1907年製であることが判明。
どこからか使い回されてきたレールなのでしょう、開業より古いレールが使われている。。

またそのレールの長さは10m(現在の規格は25m)。
時代から考えて1mあたりの重さが30kgか37kgのアメリカ製と思われる。

車止めのレールに時代とその背景を感じます。

駅を堪能したところで、本当に出発!

続く
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