支笏湖のポロピナイ地区にはかつて、「支笏湖プリンスホテル」がありました。
私は以前このホテルに関して話題にしました。
そのときのブログはコチラ → http://blog.goo.ne.jp/okui-m/e/b1a24f44082d510de3d785ff7868af13
ここにきて鬼怒川(栃木県)の金谷ホテル観光が支笏湖のいとう温泉を買収する事に関し、
同社が支笏湖プリンスホテルの跡地の営業権を取得していることが判明しました。
跡地はいとう温泉の1kmほど手前、敷地面積は約8000平方メートル。
いとう温泉の敷地面積が約2000平方メートルです。
私は金谷ホテル観光がいとう温泉の狭い敷地を買収しても大変だろうなと思っていましたが、
その隣接地にその4倍の敷地を確保していたのですからこれは納得。
これなら立派なリゾートホテルができそうだ。
ということで、以下私が調べた支笏湖プリンスホテルの沿革を記します。
1955年 千歳市・伊藤木材が創業という説(苫小牧民報・2013/4/16)
1969年 この頃創業という説(苫小牧民報・2013/4/26)
1973年 火事で全焼(「千歳市消防の沿革」より)
1974年 宿泊料は4,000円~8,000円(「弘済会の道内時刻表」・同年8月号)
1979年 宿泊料は8,000円~12,000円(「弘済会の道内時刻表」・同年7月号)
1983年 廃業(苫小牧民報・2013/4/26)
1996年 跡地の営業権を千歳市・ティーアールエスが取得(苫小牧民報・2013/4/16&26)
1997年 この年に火災、後に更地になる(伝聞)
2013年 営業権、いとう温泉と共に金谷ホテル観光が取得
創業年がはっきりしませんが、まぁその頃です。
その後何だかんだあって、
ティーアールエス社がいとう温泉の営業権と共にプリンスホテルの権利を持った。
そして今年、金谷ホテル観光がいとう温泉とプリンスホテル跡地の営業権を取得。
私が去年いとう温泉に泊まったときの羽織に「支笏湖プリンスホテル」の名があったのは、
いとう温泉が支笏湖プリンスホテルの権利を持っていたからですね。
それにしても、83年に廃業したであろうホテルの羽織が2012年に使われていた。
今後は間違っても、もう使われることがないであろうあの羽織を着た私。
いい経験をしました。
当時私は北海道開発局に勤めておりました。
出来立てのホテルで陸路がなく、丸駒温泉行の船がプリンスホテルの桟橋にも接岸していました。夕方の船が離岸すると、陸の孤島になります。ほかに宿泊客もなく紅葉が見事でした。その後、道路が開通しましたが秘境の一軒宿で経営はむつかしかったかもしれませんね
支笏湖温泉を発着する船でしか行けないお宿が各地にありました。
今営業しているのは丸駒温泉だけですが、
いとう温泉、オコタンにあったオコタン荘や支笏湖グランドホテルなど、
今では考えられない立地にありました。
支笏湖プリンスホテルも同様でしたが、
そのころに泊まってみたかったと思います。