富丘駅は廃止になった名寄本線にあった駅です。
1956年、富丘仮乗降場として開業、1987年の国鉄分割民営化によって駅に昇格、
1989年の名寄本線の廃止と共に富丘駅も廃止になりました。
仮乗降場から始まった駅なので、1面1線の板張りの構造でした。
駅のあった場所は興部町富丘、渚滑駅と沙留駅の間になります。
今は北紋バスの「富丘停留所」がある他、国道239号線に富丘方面への案内板があるのでわかりやすいと思います。
この辺りの名寄本線は国道よりも高い海岸段丘の上を走っています。
ということで、駅へのアプローチは防雪のための覆いを持つ階段を上がるようになっています。
階段を上って、駅のあった場所に行ってみました。
駅跡から遠軽方面は線路あとの路盤がはっきり確認でき興部方面の路盤もわずかに確認できます。
その他は夏だったということもあり草が茂り、駅の痕跡をみることは出来ませんでした。
草が枯れた冬なら、何か見つかるかもしれませんね。
ところで渚滑ー興部間の名寄線の廃線跡はGoole Mapを見るとかなりはっきりわかります。
国道を走っていても、それらしき痕跡を見ることもできる。
いいか悪いかは別にして廃線跡に利用価値がないということなのですが、
複雑な気持ちにはなりますね。