奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

サクッと東京へ、1泊3日 … 荒川区立荒川ふるさと文化館

2018-10-07 05:42:22 | 道外の博物館



南千住図書館と併設されている区立博物館です。





荒川区は江戸時代、江戸の街へ食料を供給する農村地帯でした。
区内のほとんどが畑で、生姜や大根などは特産だったそうです。

また日光街道最初の宿場だった千住宿、荒川(隅田川)の水運、小塚原刑場、
江戸の中心から移転してきた武家屋敷などが江戸時代の姿だったらしい。

明治になると東京に近く水も得やすいということで工場が立地します。
鉄道も開通し都市化が進み、関東大震災以降は急激に発展しました。

今は荒川区はいろいろな意味で都内の注目スポットになっています。

などと書いていますが、私が東京に住んでいた頃の荒川区は危ないイメージでした。
何といっても山谷の存在が、ここに足を踏み入れてはならぬと私の心が言っていた。

実際に私が荒川区を歩くようになったのは40代になってから、そこからはまった。

今や南千住界隈は再開発が進み私が定宿にしているホテルもある。
東京に住むなら南千住もいいなとすら思う。

荒川区は劇的に変わりましたね。
そんな昔から今までの変遷をここで辿るのも味わい深いと思います。




*荒川区立荒川ふるさと文化館

住   所:荒川区南千住6丁目63-1
見学時間:9:30~19:30、日祝・臨時開館日は~17:00
入 館 料:100円
休 館 日:月曜(祝日の場合は翌日)、第2木曜、館内整理日、12月29日~1月4日
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春の本州、3泊6日 … 白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)

2018-04-25 05:39:38 | 道外の博物館
旅行記を再開します。

4月2日





真言宗智山派の願成寺の境内にあるお堂です。

建造は平安末期の1160(永暦元)年、岩城氏の祖の妻・徳姫(藤原清衡の娘)によって建立され、
県唯一の国宝となっている建物です。

岩城氏は岩城の国守、藤原清衡は奥州藤原氏の初代当主、この辺りの歴史の重みは北海道にはないものですね。
平安時代から残る建物というのも凄いな。

中には国宝や国の重文とされている仏像が何体も並んでいます。
また庭園は国の史跡となっています。

そうか、わかった、こんなものか、というのが素直な感想です。

拝観料は500円、以前は350円だったそうです。
またその前は、無料だったとのこと。





そして御朱印は拝観しない方には渡していないとのこと。
高飛車、なのです。

文化財の保存にはお金がかかる、それはわかります。
拝観料は払ってもいい、それにふさわしいものを見せてくれるなら。




*白水阿弥陀堂

住   所:福島県いわき市内郷白水町広畑221
開館時間:8:00~16:00(11月から3月は~15:30)
入 館 料:大人500円、小学生300円
休 館 日:第4水曜日など
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春の本州、3泊6日 … みろく沢炭鉱資料館

2018-04-20 04:41:10 | 道外の博物館
4月2日





みろく沢(弥勒沢)とは1856(安政3)年、片寄平蔵が初めて石炭を発見した地。
ここから常磐炭田の歴史が始まりました。

その祖業の地に、館長の渡辺氏が収集した資料などを展示・解説している施設です。

ここは、雑多。
敷地内には炭住(中は見学不可)、資料の展示施設(養鶏場だった、らしい)、
模擬坑道などがあり自由に見学することができます。




模擬坑道の中に炭層も見えます。





私が訪問したときには館長さんがお知り合いの方と井戸端会議でしたが、
“自由に見て行ってね~”という感じで明るく挨拶をしていただけました。

展示施設の中には採炭道具や生活用具、ヤマの写真などが雑多に並べられています。
その数は膨大、個人でこれだけの資料を収集するのは大変だったでしょう。

当時はありふれていたであろう生活用具、これこそ後世に残すことが難しい。
炭鉱華やかりしころの生活を今に伝える貴重な資料館です。

市営の博物館より、いいぞ。

それから模擬坑道、露頭している石炭層を採掘し作ったという。
そこには地層が露出し石炭層も確認することができます。

こんな産業遺産ファンの心をくすぐる施設は、なかなかありません。




*みろく沢炭鉱資料館


住   所:福島県いわき市内郷白水町広畑223
開館時間:不明
入 館 料:無料
休 館 日:不明


※明日のブログはお休みします
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春の本州、3泊6日 … いわき市石炭・化石館(ほるる)

2018-04-19 05:19:58 | 道外の博物館
4月2日





常磐炭田は茨城県北部から浜通り南部まで広がっていましたが、いわきはその中心でした。

市内には炭鉱の遺産が各所にあるのですが、実際に使われていた立坑がある場所に造られ、
炭鉱の歴史を伝えるとともに市内で発掘された化石などを展示している施設がここです。

私としては炭鉱をメインにしてほしいところなのですが、実際は化石がメインになっています。
何故化石がメインになっているかというと、いわきは高校生が首長竜を発見した地だから。





それが全長約7mのフタバサウルス・スズキイ(フタバスズキリュウ)で、
首長竜として国内で初めて発見され新種新属と認定、館内にはレプリカが展示されています。

化石は専門外なので解説はしません。

常磐炭鉱については模擬坑道が作られ、採炭の歴史やその道具などが展示されています。
が、この展示では常磐炭田がこの地の主力産業だったということがイマイチ伝わってこない。

これはこの地の炭鉱が三井や住友などの財閥によって大規模に開発されたものは少なく、
地元資本による中小規模のヤマが集積していたことに関係しているかもしれません。

それが本当かどうかは知りませんが。

常磐炭田は本州最大の炭田だったにも関わらず、
九州や北海道に見られる産業遺産として観光地化がなされていないように感じます。

いわきは他の産業が隆盛だから、だと思うのですが。
それに炭鉱をルーツにするスパリゾートハワイアンズもありますしね。

そうか、考えてみればスパリゾートハワイアンズは日本最大の炭鉱遺産なのだなぁ。




*いわき市石炭・化石館(ほるる)


住   所:福島県いわき市常磐湯本町向田3-1
開館時間:9:00~17:00
入 館 料:一般650円、大高中生430円、小学生320円
休 館 日:毎月第3火曜日
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名古屋から仙台への5日間 … 文化のみち二葉館(文化のみち)

2016-10-30 05:51:34 | 道外の博物館
14日(金)


    


ここは日本最初の女優・川上貞奴と、電力王と言われた福澤桃介が暮らしていた邸宅です。
この二人の生涯と馴れ初めなどは非常に面白いのですが、ここでは述べない。

創建当時は東二葉町(現・白壁3丁目)にあり敷地は2000坪以上、
和洋折衷の豪華な建物は「二葉御殿」と称されていたそうです。

そこに住んでいたのが電力王、そして女優を引退していた貞奴、
建物は豪華、それは華やかな風情だったと思います。

館内には1階と2階を結ぶ螺旋階段がありますがそこを盛装した貞奴が降りてくる、
そしてアーチ状に張り出した出窓とステンドグラスで彩られた大広間。

サロン、ですね。

展示は貞奴や福澤に関すること、当時愛用していた品々、大理石でできた配電盤など。
やはり貞奴関連の展示が面白い。

それはそれ、ここはやはり「二葉御殿」と言われた建物自体を楽しみました。
北海道で豪華な昔の建物というと鰊御殿とかなので、こういう建物は面白いな。

さてここで名古屋のお話は終わります。

※女優としての貞奴は知っていましたが、名古屋に縁がありこんな生涯を送っていたとは…




*文化のみち二葉館

住   所:名古屋市東区橦木町3丁目23
開館時間:10:00~17:00
入 館 料:大人200円、中学生以下無料
休 館 日:月曜日(祝日、振休日の場合は次の平日)、12月29日~1月3日
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名古屋から仙台への5日間 … 文化のみち橦木館(文化のみち)

2016-10-29 06:31:26 | 道外の博物館
14日(金)





ここは1897年に設立された井元商会の創業者・井元為三郎によって建てられた邸宅です。

井元商会は陶磁器の素地を仕入れ上絵を付けて製品にし輸出する会社で、
昭和の初めにはサンフランシスコやシンガポールなどに拠点を構えていました。

名古屋の、この界隈はその陶磁器産業の集積地になっていきました。

最盛期には日本で作られた輸出用陶磁器の70~80%がこの界隈で生産されていたそうです。
その中心にいたのが井元為三郎だったのです。

さて広い敷地の中に和館、洋館、2棟の蔵、茶室、庭園が残されています。
邸宅も広い、そこを喫茶と展示室、貸室として利用しています。

展示は陶磁器産業の歴史、昭和初期の生活の様子など、
そして貸室は6室ありこの日も様々な展示などが行われていました。

常設展示自体は“そこそこ”ですが、貸室の展示でバリエーションがついている。

それはいいとして、本当に広い邸宅だ。
敷地も広いし建物も広い、一体どれだけ財力があったのかと思います。

当時はさぞいろいろな人が出入りしていたのであろうな。

名古屋の陶磁器がこんなに力があったとは知りませんでした。
そういえばノリタケカンパニーの本社は名古屋市、なるほどねぇ。




*文化のみち橦木館(しゅもくかん)

住   所:名古屋市東区橦木町2-18
開館時間:10:00~17:00
入 館 料:大人200円、中学生以下無料
休 館 日:月曜日(祝日、振休日の場合は次の平日)、12月29日~1月3日
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名古屋から仙台への5日間 … 旧春田鉄次郎邸(文化のみち)

2016-10-28 05:31:37 | 道外の博物館
14日(金)





春田鉄次郎は多治見市生まれ、太洋商工(株)を設立し陶磁器を輸出し成功した人物。

邸宅は旧豊田佐助邸の横にあり1階の一部はレストランとして営業しています。
中を見学するときは旧豊田佐助邸の係の方に声をかけてからになります。

建築年は1924年、入り口から入って手前が洋館でレストランに、その奥が和館という造り。





と書きましたが和館と洋館とはっきり分かれているのではなく、
外観も内装もその両方が入り混じった造りになっているように見えました。

さて中を見ることができるのはレストランとして営業していない部分、
1階の一部と2階の半分ほどですが、豪華な雰囲気は十分味わうことができます。

中には当時実際に使われていたという家電や家具があります。
室内の造作と合わせ、当時の様子がうかがい知れて面白い。

ところでここで営業している創作フレンチレストラン「デュボネ」。
ランチは3,150円、ディナーは5,500円だそうです。

私が見学した日のランチタイムは貸し切りとなかなか人気がある。
気軽に昼飯でも食べながらレストランの中を拝見、とはいかないようですね。

ウエディングもできるというレストラン営業エリア、
さぞ見ごたえのある造作なのであろうなぁ…。




*旧春田鉄次郎邸

住   所:名古屋市東区主税町3丁目6-2
開館時間:10:00~15:30
入 館 料:無料
休 館 日:月曜日(祝日、振休日の場合は次の平日)
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名古屋から仙台への5日間 … 旧豊田佐助邸(文化のみち)

2016-10-27 06:14:31 | 道外の博物館
14日(金)

豊田佐助はトヨタグループ創始者・豊田佐吉の実弟です。
兄を助けながらのち、豊田紡織の社長を務めています。

建築は1923年、木造瓦葺2階建ての和館と木造陸屋根2階建ての洋館かなる和洋折衷。
この一帯は名古屋城下の元武家屋敷があったところです。





外から見るとそれほど広く見えない邸宅の入り口からは洋館が見えます。
敷地に入ると和館が連なっているのが見え、実は中は広いとわかる。





そして邸宅の中を見学すると奥行きが感じられ裏には蔵もある、さすが豊田家一族。
要は外からの見かけによらず中は広く家も豪華、ということです。

洋館は1階が応接室が3室、2階は和式の座敷、ここは来客の接待用の建物です。
和館は1階、2階とも和室が4室、家族の住居として使われていました。

ところで館内には豊田家の家系図が掲げられていました。
それを見ると一族で財界に様々な人材を輩出していることがわかる。

さすがトヨタグループですなぁ。

尚この辺りにはかつて佐吉邸、喜一郎邸、利三郎邸もあったそうですが、
現存するのはこの佐助邸だけとなっています。




*旧豊田佐助邸

住   所:名古屋市東区主税町3丁目8
開館時間:10:00~15:30
入 館 料:無料
休 館 日:月曜日(祝日、振休日の場合は次の平日)
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名古屋から仙台への5日間 … 名古屋市市政資料館(文化のみち)

2016-10-26 05:19:43 | 道外の博物館
14日(金)





この建物は1922年に名古屋控訴院地方裁判所区裁判所として建てられ、
以来1979年まで名古屋高裁・地裁が移転するまで中部地方の司法の中心として使われていました。

全国8か所に設置された控訴院庁舎は2か所現存しますがその最古の建物です。
ちなみに現存する2番目に古い建物は札幌控訴院(市資料館)で1926年築。

市公文書館を兼ねる建物は3階建て、1階は主に公文書館、2階は公文書館と集会室など、
3階は市政資料館の展示室となっています。

展示内容は名古屋市の歴史と控訴院のこと。

名古屋市は1878年に独立した行政区の名古屋区となり1889年に市制施行、
そのあたりから現在までの市の発展の様子が詳しく解説されています。

と簡単に書いてみましたが、何しろ中部地方の中心都市、商業と工業も盛ん、
その他諸々名古屋にはいろいろあるわけです。

これでもか、という展示にお腹いっぱいになりました。
しかし名古屋は、知れば知るほど面白いところだな。

控訴院としては会議室、昔と今の法廷を再現したものなどの展示があります。

最後に、古くて豪華な建物だけあってそれを見るだけでも価値があります。
ということでドラマの撮影などでも館内各所、使われています。





“館内ロケ場所マップ”も置いてあり、興味深かったです。




*名古屋市市政資料館

住   所:名古屋市東区白壁1丁目3
開館時間:9:00~17:00
入 館 料:無料
休 館 日:月曜日(休日の場合は次の平日)、第3木曜日、12月29日~1月3日
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八重山と那覇を旅した4日間 … 玉陵(たまうどぅん・那覇市)

2015-11-18 05:32:40 | 道外の博物館
8日





1501年、琉球の尚真王が父尚円王の遺骨を改葬するために築かれ、
その後第二尚氏王統のときに陵墓となった施設で世界遺産に登録されています。

ここはどうしても行きたい、という場所ではありませんでした。
観光ガイドなどを見てもそれほどの施設という感じがしなかったので。

しかし今回は散歩のコースにもなっていますし時間に余裕もある、
しからばついでにということでの見学です。

まずは“奉円館”で入場料を支払い地下の玉陵資料館へ。
ここで玉陵の概略を知ってから行かないとここの良さはわかりません。

被葬者の名前など、外からは知ることができない内部の様子を詳しく知ることができます。
陵墓は3つに分かれ東室は王と王妃、西室は他の王族、中室は安置所とのこと。

さて、玉陵へ。





実際に行ってみて驚いた。
こんなに荘厳なお墓は見たことがない。

とにかくでかい、そのスケールには圧倒されました。

あまりにでかすぎてありきたりな写真などでは真の迫力を表現できなかったのだな。
当然私の写メなどではその全容を写せるはずもない。

ここは行かなければわからない、こんなものを当時どうやって造ったのか…。

さすが王家のお墓、それにふさわしいところでした。




*玉陵(たまうどぅん)

住   所:那覇市金城町1-3
開館時間:9:00~18:00
入 館 料:大人300円、中学生以下150円
休 館 日:無休
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