奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

犬山散歩 … 犬山城(後)

2019-12-02 05:29:04 | 道外の博物館
10月28日





お城の入り口で靴を脱ぎ、渡されたビニール袋に靴を入れてさて入城。

ご存知の方も多いと思いますが、江戸時代から残るお城は階段が急でございます。
北海道にお住まいの方はそんな急な階段を登ったことのある方は少なかろう。

その急な階段を靴の入ったビニール袋を抱えながら階段の手すりを握りつつ慎重に登っていきます。
見学の皆さん、注意深く慎重に登っていきます。
降りる方は登る方以上に注意深く慎重に降りる。

その階段も狭いし。

これでは繁忙期には入城(場)制限があるという理由がわかる。
ということで、最上階の望楼部分にやってきました。





ここは物見櫓なのでお城の周辺が一望にできます。
城下の様子は丸見え、背後は急峻な崖と木曽川でその向こうは岐阜県(各務原市)。
お城とはこういうところに造るものかという典型ですね。

遠くに観覧車が見えますが、そこは「日本モンキーパーク」。





さて、降ります。
下界に立つと、急階段を上り下りした私の足はプルプルと震えておりました。

国宝のお城を観るのもひと苦労しますな。




*国宝 犬山城

住   所:愛知県犬山市犬山北古券65-2
見学時間:9:00~17:00
入 館 料:550円(小・中学生110円)
休 館 日:12月29日~31日
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犬山散歩 … 犬山城(前)

2019-12-01 05:45:30 | 道外の博物館
10月28日





私はこのお城を見るために、この日ここに来ました。

1537年、織田信長の叔父である織田信康により築城され、
変遷を経て1617年に成瀬家が城主になり以来廃城まで成瀬家が城主でした。

それどころか2004年まで成瀬家がお城として個人所有していたというのが驚き。

江戸時代から現存する天守は全国で12城(現存天守12城)ありますがそのうちのひとつ、
更に国宝にも指定されている5城のうちのひとつです(他は姫路、松本、彦根、松江の各城)。

そんな珍しいお城だからこそ、私はここにやって来た。

さて私は平地の城下から犬山城への登り口へやってきました。
そこには小高い丘があり、その上にお城がそびえ、その丘の向こうは木曽川。

なるほどどこからも見晴らしがよく背後は大きな川という立地、
お城の防御からするとこれはかなり難攻不落、この地にお城を作るとしたらここ以外になかろう。

ここで犬山城の概略を書いておきます。

名称   :国宝 犬山城
通称   :白帝城
立地   :平山城(平地の中にある山や丘に築かれたお城)
天守構造 :望楼型・3層4階地下2階・複合式天守
天守の高さ:本丸地上より約24m

屋根は3層重なり、中に入ると地下2階地上4階、高さは約24m、一番上(4階)の構造物は物見櫓(望楼)です。

訪問した日は保存修理工事のため足場が組まれ、全容がわからないのが残念でした。
ですがこれは文化財保護のために必要な工事なので、それはそれで珍しい機会だなと。
中に入るとその工事の様子も見ることができましたし。

それでは、上ってみましょう。
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犬山散歩 … 城とまちミュージアム

2019-11-30 06:13:56 | 道外の博物館
10月28日








犬山は江戸時代とほぼ同じ町割りのまま、お城と城下町が残っている…そうです。
ここは犬山の江戸時代の武家文化、町人文化を中心に歴史や文化を紹介しています。

とのことで、館内には江戸時代の城下町の大きなジオラマがあります。
犬山祭が行われているある日を再現しているのだとか。

が、ジオラマが大きすぎて細かいところが分からない。
お城の細部なども再現されているのですが、その細部がわからない。

いろいろな解説もあるのですが、その解説がどこのことなのかもよくわからん
はい、ただの私の目の老化なのですが。

これは私が本当の城下町とはどういうものか分かっていないということが大きい。
“町割り”というものに実感がないのでそのジオラマを見ても理解できないのです。

私は北海道で“屯田兵”が拓いた街ならこういう施設を見なくても街を歩けばわかります。
それと同じようにこちらの方は街を歩けば自然と“城下町だな”と思うのでしょう。

私は本当の城下町に対する知見と経験値が足りない。
本やネットで見る知識と現地で実際に見聞するものには乖離があります。

他には犬山城主・成瀬家由来の様々な品々や文書などが展示されています。
私にとってはそちらの方が興味深かったのですがそのときはもう気力を失っていて、残念。
解説文も、細か過ぎたしな(私の目の老化ゆえですが)。







*城とまちミュージアム

住   所:愛知県犬山市大字犬山字北古券8
見学時間:9:00~17:00
入 館 料:100円、向かいにあるからくり展示館も見学可(中学生以下は無料)
休 館 日:12月29日~31日
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犬山散歩 … 旧磯部家住宅

2019-11-28 05:18:37 | 道外の博物館
10月28日








磯部家は江戸時代から呉服商を営み、第2次大戦後は製茶・販売業に転じます。
屋号は柏屋孫兵衛、なのでこの施設は今でもその暖簾掲げています。

旧宅は磯部家が生活の拠点を他に移した後、商品倉庫として使われていました。

建物は幕末から明治初期にかけ建てられたもので2004年に磯部家から市に寄贈され、
保存整備工事を行い現在は内部を公開しており一部はギャラリー等としても活用されています。

間口は6.8m、奥行は約58mの「ウナギの寝床」、これは京都の町家などに見られる形態です。
建物は主屋、奥座敷、土蔵、奥土蔵、展示蔵で構成され国の登録有形文化財になっています。

現地で解説して頂いた方によると主屋は前述の通り京都の町家に見られる典型的な造りとのこと。

確かに間口が狭く奥行があるのは京都の町家そのもの。
ここは京都ではありませんが、その町家建築の実物を見たのは初めて。

私は内部で見学できるところは全て拝見しましたが、当然のことながらなかなか豪華な造り。
これがこの地の有力商家の建物かと思うと感慨深いものがあります。

が、私にはこの方面の知見が足りない。
豪華な建物というとどうしても“鰊御殿”と比べてしまいます。

京都や犬山の町家と北海道の鰊御殿を比べてもどうにもなるまい。

北海道とは歴史も文化も、そして気候も違うので比べても仕方ないのですが、
私もまだまだ、経験値が足りないと痛感したひと時でした。

※このような各地から集まってきた野心家たちが北海道を切り開いた




*旧磯部家住宅

住   所:愛知県犬山市大字犬山字東古券72
見学時間:9:00~17:00
入 館 料:無料
休 館 日:12月29日~31日
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犬山散歩 … どんでん館

2019-11-27 05:10:04 | 道外の博物館
10月28日








犬山観光のメインコースは駅西口から真っすぐ進み途中から右折し本町通りへ、
そのまま進むと犬山城に続く道を行きます。
駅から犬山城までは徒歩17分、この間にいろいろな観光施設があります。

まずは本町通りに入ってすぐのところにある『どんでん館』へ。

犬山では毎年4月第1土日に国の重要無形民俗文化財になっている「犬山祭」が行われています。
大きな山車(だし、犬山では車山【やま】といいます)が各町から繰り出し、街中を練り歩きます。

ここではその山車が4両展示されているのですが、その展示スペースの暗いことったらない。
どのアングルからどう写メしても暗くて“映えない”こと極まりない。

という事情で、メインの展示である山車(車山)の画像はございません。
こういうところ、この時代の展示方法としては如何なものか。

本物の山車(車山)はとても大きく、勇壮だったとだけ書いておきましょう。

2階の展示室では「犬山祭」の映像が流れていました。
実はこの映像で犬山祭の凄さや勇壮なさま、そして犬山の文化などが一番わかりました。

この映像こそ必見です。

犬山に暮らす方々にとって犬山祭がどういう存在なのかがよくわかります。
それを実際の“やま”を展示しているメイン展示室で感じられないとは誠に残念。




*どんでん館

住   所:愛知県犬山市大字犬山字東古券62
見学時間:9:00~17:00
入 館 料:100円(中学生以下は無料)
休 館 日:12月29日~31日
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2019秋、名古屋と東京のんびり旅 … 三菱UFJ銀行貨幣資料館

2019-11-11 05:36:55 | 道外の博物館
27日





三菱UFJ銀行は元を辿れば三菱銀行、東京銀行、三和銀行、東海銀行が合併した銀行で、
名古屋にはその名の通り東海銀行の本店がありました。

この資料館は旧東海銀行赤塚支店跡にありますが、2022年により中心部に移転予定です。

展示内容は日本と世界のお札や硬貨の紹介、『両替屋』を再現したもの、
1億円の札束の重さを体験できるのもなどがあります。





東海銀行の歴代貯金箱などというものもあるので、地元に方には懐かしいでしょう。

などなどの展示ですが、内容が普通すぎてなぜこの資料館がここにあるのかがわからない。
この内容であれば全国どこにあってもおかしくはない。

さて、小樽には旧日銀支店に『金融資料館』があります。
ここの展示は“北のウォール街”と言われた小樽の歴史と発展との関係が詳しく解説されている。

金融機関の在り方はその土地の歴史や経済と深い関わりがあります。

せっかく名古屋の、それも旧東海銀行の支店跡にあるのですから、
もっと東海銀行色をもろ出しにした方が楽しかろう。

地元に旧都銀の本店があった、その意味を問う展示があれば、見学する価値も上がったと思います。




*三菱UFJ銀行貨幣資料館

住   所:名古屋市東区赤塚25
見学時間:9:00~16:00
入 館 料:無料
休 館 日:月曜日、祝日、年末年始
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2019夏・東京と青森で5日間 … 「立佞武多の館」

2019-09-22 05:15:23 | 道外の博物館
9月4日





五所川原駅から徒歩5分程、街中の便利なところにあります。

建物は6階建て、1階から4階までがぶち抜きの展示室で3台の立佞武多が置かれています。
5階は体験工房で6階が展望ラウンジとなっています。

まずは本物の立佞武多を見学せねばなるまい。

入館料を払い展示室へ、見上げる立佞武多のなんと大きいことよ、大きすぎてよくわからない。





エレベーターで4階まで上ると今度は見下ろすアングルになりますが、これでも全容がわからん。

高さ23mの立佞武多は街中を練り歩く姿を見ないと本当の偉大さは感じないのかもしれない。





4階からはスロープを下りますがその途中にいろいろな解説や展示があります。
また3階ではほぼ30分ごとにお祭りのスクリーン上映(8分)があり、その熱気が伝わってきます。

ちゃんと見学すれば本当にいろいろなことがわかるようになっていますが、
時間の関係で駆け足になってしまったのが悔やまれる。

その他、館内には物販スペースやカフェ、立佞武多の製作現場などもあります。
建物が大きいだけに、中にはいろいろなものがある。

ここに来れば五所川原観光の全てがわかる、そういう場所です。




*立佞武多の館

住   所:青森県五所川原市大町506-10
見学時間:展示室は9:00~19:00、10月から3月は~17:00
入 館 料:大人600円(リゾートしらかみ利用者は540円)、高校450円、小中250円
休 館 日:1月1日
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弘前市見学先のチケット

2019-08-12 05:06:46 | 道外の博物館



2009年(H21年)7月25日、私は1日弘前市内で観光をしていました。
その時の見学先で手元にチケットが残っているのは画像の3か所です。

「弘前市立博物館」は弘前公園内にあります。
常設展はほぼ歴代津軽藩主物語、初代為信から12代承昭まで解説されています。

それから弘前ですから“ねぷた”の展示もありました。

「弘前城」は弘前公園の中にあります。
桜の時期に行ってみたいですね。

公園自体は無料ですが本丸の見学は有料です。
弘前公園に行ったなら是非本丸も見学ください。

「青森銀行記念館」は青森県で最初の銀行である旧第五十九国立銀行本店です。
昔の銀行本店ですから立派で豪華、解説員さんもいたので楽しく見学できました。

ここの3か所の他には旧弘前市立図書館、ミニチュア建造物群、旧東奥義塾外人教師館、
弘前市立百石町展示館などを見学しています。

これらがほぼ徒歩圏内、コンパクトで観光しやすい街です。

最後に「乗換券」。





弘前市内には1回100円で乗車できる“100円バス”が4ルート走っています。
特に弘前駅と中心市街地を結ぶ“土手町循環バス”は10分おきの運行となっており、
また1日乗車券は大人500円と観光や買い物に非常に便利なものです。

その乗換券をアップしておきます。

もう10年も前になるのか…。
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サクッと東京へ、1泊3日 … 荒川区立荒川ふるさと文化館

2018-10-07 05:42:22 | 道外の博物館



南千住図書館と併設されている区立博物館です。





荒川区は江戸時代、江戸の街へ食料を供給する農村地帯でした。
区内のほとんどが畑で、生姜や大根などは特産だったそうです。

また日光街道最初の宿場だった千住宿、荒川(隅田川)の水運、小塚原刑場、
江戸の中心から移転してきた武家屋敷などが江戸時代の姿だったらしい。

明治になると東京に近く水も得やすいということで工場が立地します。
鉄道も開通し都市化が進み、関東大震災以降は急激に発展しました。

今は荒川区はいろいろな意味で都内の注目スポットになっています。

などと書いていますが、私が東京に住んでいた頃の荒川区は危ないイメージでした。
何といっても山谷の存在が、ここに足を踏み入れてはならぬと私の心が言っていた。

実際に私が荒川区を歩くようになったのは40代になってから、そこからはまった。

今や南千住界隈は再開発が進み私が定宿にしているホテルもある。
東京に住むなら南千住もいいなとすら思う。

荒川区は劇的に変わりましたね。
そんな昔から今までの変遷をここで辿るのも味わい深いと思います。




*荒川区立荒川ふるさと文化館

住   所:荒川区南千住6丁目63-1
見学時間:9:30~19:30、日祝・臨時開館日は~17:00
入 館 料:100円
休 館 日:月曜(祝日の場合は翌日)、第2木曜、館内整理日、12月29日~1月4日
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春の本州、3泊6日 … 白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)

2018-04-25 05:39:38 | 道外の博物館
旅行記を再開します。

4月2日





真言宗智山派の願成寺の境内にあるお堂です。

建造は平安末期の1160(永暦元)年、岩城氏の祖の妻・徳姫(藤原清衡の娘)によって建立され、
県唯一の国宝となっている建物です。

岩城氏は岩城の国守、藤原清衡は奥州藤原氏の初代当主、この辺りの歴史の重みは北海道にはないものですね。
平安時代から残る建物というのも凄いな。

中には国宝や国の重文とされている仏像が何体も並んでいます。
また庭園は国の史跡となっています。

そうか、わかった、こんなものか、というのが素直な感想です。

拝観料は500円、以前は350円だったそうです。
またその前は、無料だったとのこと。





そして御朱印は拝観しない方には渡していないとのこと。
高飛車、なのです。

文化財の保存にはお金がかかる、それはわかります。
拝観料は払ってもいい、それにふさわしいものを見せてくれるなら。




*白水阿弥陀堂

住   所:福島県いわき市内郷白水町広畑221
開館時間:8:00~16:00(11月から3月は~15:30)
入 館 料:大人500円、小学生300円
休 館 日:第4水曜日など
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