“雪”という原価ゼロのブツをゆうパックにして全国に送り届けている安平町。
その元締めがこの早来雪だるま郵便局です。
早来郵便局が開局したのは1896年、現局舎が建てられたのが1993年、
そして1997年に「早来雪だるま郵便局」に改称されました。
「雪だるま」を商品にしたのは1986年、原価タダの雪を発泡スチロールに詰め商品にしました。
当初は東京23区限定でしたが翌年から全国発送が開始されました。
その「雪だるま」の価格はいずれも送料別で中サイズ(約3㎏)で5,940円、小サイズ(約2㎏)が5,400円。
“雪”にこんな強気な価格設定をするなど、早来はなかなかやるなと思います。
とジモティ―は思う訳ですが、これが人気を呼び最盛期は年3,000個ほどの販売があったとか。
発送先は沖縄が圧倒的に多く、ついで東京や大阪などの大都市部だそうです。
そうそう、“雪”を希少なものとして値段は関係なく求める人が必ずいる。
それを商品化してそういう方々に届けるという発想。
道民にとって“雪”なぞどうでもいい存在でそれ自体に価値はありません。
そこに価値を見出し商品化まで漕ぎつけ名物にまでなった。
街おこしとは、そういうものではないだろうか。
道端に落ちている小石やどこでも咲いている花を大げさに騒ぎ立てる(澤田氏の言葉)。
そういう発想ができるかどうかが街おこしの分かれ目です。
貴方が住む街に、そんな発想ができる方はいますか?
いたとして、その発想を潰していませんか?
その発想を拾うか潰すか、それが街の将来を決めます。
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