奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

ぐるり亀田半島、一周の旅 … 北海道建網大謀網漁業發祥之地・碑

2024-06-10 05:20:42 | 北海道の旅日記(道北、道南)

旧椴法華村を出て旧南茅部町のエリアに車を進めます。
国道は海に沿って立ち並ぶ集落を縫うように通っています。

尾札部の集落に黒鷲岬という小さな岬があります。
国道はその岬の付け根をトンネルで通過しますが国道から離れて旧道に入る。

そこに建っているのが「北海道建網大謀網漁業發祥之地」に記念碑です。
“大謀網(だいぼうあみ)”とは大型の定置漁網のひとつ。
    → https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004990536_00000

1839年(天保10)に尾札部村の飯田屋与五左衛門と臼尻村の小川屋幸吉が計画、
南部地方の田鎖丹蔵を招き黒鷲岬と弁天岬(臼尻地区)で鮪大謀網漁をしたと伝えられています。

これが北海道の大謀網漁の始まりとされ、それを記念して1954年に建立されました。

田鎖丹蔵(たぐさりたんぞう)は今の岩手県大槌町吉里吉里の方で、
1806年(文化3)に鮪建網を改良し成果を上げたらしい。

与五左衛門と幸吉はこの漁法の先駆者である田鎖の指導により技術移転を受けたのですね。
最初の大謀漁は失敗したが改良を加え、1842年に大漁になったと南茅部町史にはあります。

最初から上手くいったわけではなかった。

この漁法はのちに各地に伝わり、漁業の発展に寄与したと思われます。
小さな岬の記念碑に思いを馳せるのもまた楽しいことよ。

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