秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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旧国鉄の分割民営化の影響

2016-04-23 04:32:12 | 日記
 旧国鉄がJR各社に分割民営化されてからかなりの年月が流れている。JR各社は鉄道の高速化や地域密着のダイヤ編成を行い、安定した経営を続けている。ただし、一部例外はある。

 旧国鉄の分割民営化により、だんだん長距離を走行する列車が減少した。また1本の列車の運行距離が長距離列車を中心に短くなった。JRグループでも2社以上にまたがる運行は車両や人員、整備等に手間がかかることが大きな要因とみられる。

 旧国鉄がJRになって以降、そう大きな値上げは実施されていない。これは民営化になった大きな効果であり、コスト削減効果が大きく表れている。反面、ローカル線の本数が減少したり、廃線となった路線もあり、利用者のとってはマイナスとなっている。

 JRは新幹線網を全国に広げ、高速交通体系の充実を図った。山形、秋田、九州、北陸、北海道新幹線というように営業キロ数を増加させている。JRは航空からの利用者を奪取する意気込みが感じられ、民間企業の真髄を見せつけている。

 JRになって以降、JR各社は鉄道事業以外で収益を上げる手法をたくさん用いている。駅ビルや駅ナカ、不動産、建設業などに進出している。売上を上げるには多角経営に走るのは当然であるが、JRは土地をたくさん有しているので、各種事業を実施しやすいといえる。

 JR北海道と四国は経営が厳しいようだ。特にJR北海道はすべての路線が赤字経営であり、北海道新幹線も開業以降、3年間は大きな赤字が見込まれるという。将来的にJR北海道はJR東日本と合併することも1つの選択肢である。広大な面積を有する北海道は札幌圏を除けば、人口が分散し、旅客輸送には効率が悪い。北海道-首都圏の移動も航空機が大半であり、JRには厳しい環境にあるといえる。

 JRは地域密着のダイヤ編成を実施し、利用者の動向を踏まえながら、複合経営も視野に入れながら、経営を続けるべきだ。