ホテルの買収は今後進む

　函館市に本社を有するホテルテトラが八戸市のＪＲ八戸駅近くにある地元ホテルを買収したという。ホテルテトラ八戸とし、再開業させる方針だという。

　今後は地元ホテルを他の大きい資本を有するホテルが買収し、リニューアルし開業するケースが増加するものとみられる。ホテル業はこれといった開業制限がないため、資本を有すれば、開業しやすい。ゼロから始めるには時間と労力が必要であるため、営業しているホテルを買収するのが手っ取り早い。

　訪日外国人客の急激な増加により、ホテル需要はうなぎ登りである。大都市では宿泊稼働率が９０％を超える都市もあり、しばらくはこの状態が続くとみられる。ホテル業はほぼ全国同じようなサービス提供であり、経営ノウハウがある限り、資本さえあれば、業務拡大はしやすいのである。

　地元資本で経営が厳しくなっているホテルは大手資本の傘下に入る、あるいは買収されることで営業を続けることも１つの方法である。青森市や弘前市、秋田市では中心街の一等地に立地しながら、廃業に追い込まれたホテルもある。

　ホテル業の好景気は今後しばらくは続くこととなる。