ビジネスホテルの宿泊稼働率が高騰

　昨年の訪日外国人観光客は2,000万人近くとなり、過去最高を記録した。このペースで進むと政府の目標としている2020年までに訪日外国人観光客2,000万人の突破は確実となった。

　訪日外国人、特に中国人の来訪により、東京都や大阪府、京都府などのビジネスホテルの宿泊稼働率が高騰している。８５％～９０％に達していて、簡単には予約ができない状況となっている。

　大都市では特別割引価格を設定しなくても、満室となってしまうという現象が数多く表れている。日本が観光立国へ近づいていることの証であり、今後さらに外国人観光客が増加し、国際色豊かな国になるに違いない。

　２月、３月は大学等の受験生や中国の正月に当たる時期になるため、ホテル予約が取りにくい時期となっている。これを解消するためにホテル事業者は遊休地を利活用し、ホテル建設をすることも悪くはない。

　大都市には現在、古い建物解体後、駐車場や空地となっている土地がたくさんあり、有効活用することができる。コインパーキングがすべてなくなるのは不適当であるが、土地を有効活用するチャンスが到来している。

　新幹線や高速道路の開通により、宿泊者数が減少した都市もある。移動時間の短縮は宿泊機会を減少させることにつながるが、外国人だとすべての人が宿泊が必要である。そのことを踏まえて、宿泊場所を提供し、滞在型の観光を推進するべきだ。それにより、地元に落ちるカネは大きくなり、経済の活性化につながる。