秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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駅弁の売上は減少傾向

2016-04-20 04:01:46 | 日記
 昔であれば、一定の利用者数を有する駅には駅弁販売が普通であった。現在では駅弁の売上は減少傾向であり、事業縮小や廃業がなされているケースが多い。

 駅弁は少量多品種製造であるので、製造効率が悪く、賞味期間が短いため、長距離輸送には適さない。またご当地の味を売りにしているケースが多く、少量多品種製造に拍車をかけている。

 駅弁製造会社の経営形態は小規模事業者が多く、時代に即した多角経営や業態転換をしていない会社が多い。また同族経営であることも多く、自分の代で営業を辞めるということもある。

 駅弁製造会社はJRなどの鉄道会社から優先的に営業権を受け、かつてあまり競争相手はいなかった。しかし、現在では駅ナカにいろいろな販売業者が進出し、コンビニなどとは競合することとなった。

 鉄道の高速化の影響も大きい。新幹線が全国各地に整備され、移動時間が大幅に短くなった。このことから必ずしも車中で食事をする必要はなくなったのである。また航空や高速バスも本数を増加させ、鉄道の利用状況を相対的に低下させる一因となった。

 駅弁製造会社は現状の駅弁販売を維持しつつ、関連事業へ進出しないと売上の維持、拡大は期待できない。「食」には強みがあるのであるから、関連した事業へ進出し、相対的に駅弁販売の比率を減少させるべきだ。時代に即した事業展開をしていかないと駅弁製造会社に限らず、厳しい状況へ立ち向かうこととなる。