大阪・関西万博は来年4月中旬に開幕を迎える。万博会場の整備は概ね順調に進んでいるといっていいだろう。一方、万博会場である夢洲地区(此花区)へ接続する大阪メトロ中央線は現在、コスモスクエア-夢洲間で延伸工事が進められていて、来年1月中旬開業予定である。中央線は万博会場への唯一の鉄道路線であり、万博来場者の60%程度の利用が予想される。
万博終了後、周辺にはカジノを含む統合型リゾート施設(IR)が2030年秋ごろに開業予定である。IR事業者が撤退する契約解除権を放棄したことで、事業が進行されることが確実となった。来年4月から工事が開始されるが、万博開催期間中は工事を中断する可能性もあり得る。
JR西日本が桜島-夢洲間、京阪が中之島-九条間において、延伸計画がある。今後、採算性や工事難易度などを勘案しながら、実際の工事が実施されるかどうか、各社が判断することとなる。
夢洲地区は万博開催により、人が集まることは確実である。その後、IRが整備されるまで超大型施設は稼動しないものの、周辺では一定の整備がなされることは確実であり、大阪市の新たな観光名所となることは確実である。同市内外から観光客が訪れることで、地域経済への波及効果も大きく、回遊性を高めつつ、他の観光名所との相乗効果により、観光振興へとつながることは確実である。
同市では梅田地区、難波地区、天王寺地区が人が集まる3大拠点である。京橋地区も第4の拠点であり、大阪の「ヒガシ」と呼ばれることもある。夢洲地区が第5の拠点となる可能性もあり、今後の発展が期待される。
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