光産業技術動向ブログ OITT

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ベルリンの新興企業、40Gビット/秒のイーサネットの基礎となる技術を開発

2009年09月07日 | FTTH
 ドイツのベルリンを拠点とする新興企業のVI Systems社は、40Gビット/秒のデータ転送を可能にする技術を開発した。同社はこの技術について、2009年9月15日にEthernet Allianceが開催する「Technology Exploration Forum」で発表する予定だ。

 同社の技術は、光ファイバと波長850nm帯の超高速VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:面発光レーザー)を利用する。これに向けて光ファイバなどの部品やICも開発したと同社は語る。

 同社の技術者は、40Gビット/秒までは、VCSELを直接変調すれば単独の信号線で伝送できるという。それ以上の速度は、複数の信号線を使って並列伝送する。

 例えば、100Gビット/秒の伝送速度を得るには、25Gビット/秒の信号線を4本使って並列伝送する。波長850nm帯の光を、 CWDM(Coarse Wavelength Division Multiplexing:低密度波長分割多重)方式によってOM3タイプの光ファイバを通せば実現できる。

 50Gビット/秒のCWDMの信号線を2本束ねる方法もある。これにはOM4タイプの光ファイバを使う。OM4はマルチモード光ファイバの拡張タイプであり、現在、米国電気通信工業会(Telecommunications Industry Association:TIA)で策定中である。

 これらの技術は、将来のデータ・センターでの採用を狙ったものだ。専門家は、高性能サーバーの基板上のデータ転送速度が、半導体の進歩とともに劇的に向上すると予測している。そして、このことによって高速な相互接続技術への需要が高まるとしている。

 VI Systems社は、2009年9月15日に米カリフォルニア州サンタクララで開催される「Life Beyond IEEE P802.3ba(IEEE P802.3baで広がる生活環境)」というフォーラムでもこの技術について発表する予定だ。「IEEE P802.3ba」規格(40/100Gビット・イーサネット)は2010年6月に承認される予定だ。同社は、この規格の物理層に同社の技術が採用されることを確信しているという。

詳しい情報はこちら。
ベルリンの新興企業、40Gビット/秒のイーサネットの基礎となる技術を開発 | EE Times Japan

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