フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月25日(土) 晴れのち曇り

2020-01-27 11:39:41 | Weblog

9時、起床。

ハムトースト、牛乳、紅茶の朝食。

11時に家を出て、大学へ。

「フクシマ」関連のシンポジウムが午後に開催されるようである。キャンパスの前の道で東洋大学の川副さん(シンポの司会)とすれ違う。これからシンポジストを出迎えにいくところだそうだ。

研究室の前で卒業生のミズキさん(論系ゼミ4期生)が待っていた。

今日は事情によりお顔にハート型のお面を被っていただく(泣いて目が腫れているとかいうわけではありません)。

「たかはし」に昼食を食べに行く。ランチタイムは外していったのだが、それでもかなり混んでいた。奥様はてんてこ舞いであった。年配の方々が多かったが、穴八幡に「一陽来復」のお守りを求めにきた方々だろうか。

私は豚肉生姜焼き定食(ご飯少なめ)、彼女は肉豆腐定食を注文。私は何も言わなくてもご飯軽めなのだが、彼女は普通盛りで出来てきた。女性には少々多めではないかと思ったが、肉豆腐はご飯が進むので、全部食べられた。でも、すぐにデザートにというわけにはいかなくなった。

今日のテーマは「中央線沿線途中下車の旅」だ(ちょっと大げさ)。中央線沿線は街歩きにいい駅が多いことと(それをテーマにした雑誌もあるくらいだ)、最近、彼女が田町から中野に引っ越したからである。まだ地元と呼べるほどには新しい地元に馴染んではいないようだが、夕方までカフェをしても、すぐに帰宅できますからね。

阿佐ヶ谷で降りたのは、北口に行きたいお店があったからである。

商店街の途中に鳥居がある。「伏見稲荷神社」とある。

露地を入って行くと小さな社があった。昭和26年に商店会が商売繁盛を祈願して京都の伏見稲荷大明神を勧請して建てられたものである。以来、鳥居前の通りは「西荻伏見通り」と呼ばれている。

私のお目当ての店は鳥居をもう少し先にいったところにあるギャラリーショップ「FALL」。カフェ仲間で陶芸作家の清水直子さんの作品展で何度か来たことがあり、夏葉社の本のフェアで関口良雄『昔日の客』と出会ったのもこの店だ。店主の三品輝起さんの書いた『すべての雑貨』も夏葉社から出ていて、もちろん購入した。

今日はガラス製と金属製の文具の展示がされていた。

ガラスペンに心惹かれた。

試し書きをしてみて、ますます気に入った。

深いブルーのシンプルなデザインのものを購入。

このガラスペンで何を書くのに使うのか。それはこれから考える。文具好きにとって、存在は目的に先立つのである。

この金属のトレーは、ガラスペンよりも、注射器やメスを置くと似合いそうだ。

ミズキさんは指先のない手袋を見ていた。スマホの画面を触るのにはいいかもしれない。

駅前まで戻って、今度は線路と垂直な西荻北銀座通りを歩く。前に娘の芝居を観にこの通りを歩いたことがある。いわゆる「看板建築」の商店が散見される。

途中で善福寺川を渡る(せきね橋といったかな)。

吉祥寺の方にある善福寺公園の中の池を水源とする川である(らしい)。このとき彼女はペコちゃんのような表情をしている(想像してください)。

見覚えのある建物の前に来た。左側の黄色いドアが芝居小屋である。右側の赤い空いているドアは私設の図書館みたいだ。

西荻でカフェを探したが、どこも混んでいたので、阿佐ヶ谷に移動。南口のパールセンター商店街を歩く。この通りも娘の芝居を観に行くので何度か歩いた道である。その芝居小屋はいまはない(と思う)。

商店街の中ほど(よりも駅よりかな)にある「蒲重蒲鉾店」(以下の2枚の写真はネットから拝借)。

私が子供の頃、蒲田駅の西口に「蒲元」というおでん種の店があり、そこで働いていた方がご主人をされている。薩摩揚げが美味しくて、お歳暮に親戚に送って喜んでもらっている。

この店の魅力の1つは、おでんの立ち食いができることである。小腹が空いたので、私は大根、玉子、薩摩揚げを2枚。彼女は大根と厚揚げ。薩摩揚げを1枚分けてあげる。

店頭でおでんを食べるとうのは初めてのようである。

商店街をさらにいったところに「とらや椿山」という和の甘味処があった。

ここで一服しましょう。

私は田舎汁子。

彼女はクリームあんみつ。

あんみつにするか、クリームあんみつにするかで少し迷ったようであるが、「食べたい」願望が勝ったようである。彼女は最近、毎日体重計に乗る習慣がついたそうだ。私と同じだ。しかし、私が朝食前の体重(つまり一日の中の最小値)を量っているのに対して、彼女は夕食後の体重(つまり一日の中の最大値)を量っている。この辺の感覚の違いが面白い。

1時間ほど滞在して、店を出る。すでに6時になっていた。彼女が八百屋の店先に出ている大根の安さに驚いていた。中野のスーパーの半額くらいだそうだ。主婦的感覚が身に付いてきたみたいですね。実は彼女、職場に至近の田町から中野に引っ越したのは、結婚へ向けての一連のプロセスの1つなのである(体重計に毎日乗る習慣もたぶんそう)。そのうち、八百屋さんの前の歩いていると、「奥さん、大根が美味しいよ!」と声をかけられるようになるであろう。そういうオーラが出始めています(笑)。

おめでとう、みずきさん。あなたのゼミ論のテーマは「幸福」でしたよね。また春カフェか夏カフェで幸福の物語を聴かせて下さい。

7時、帰宅。

夕食はカマス、茄子と玉ねぎとベーコンの炒め煮、薩摩揚げ、サラダ、味噌汁、ご飯。

薩摩揚げは「蒲重」でお買い得1000円パックで買った。何種類もの薩摩揚げが入っている。そのままでもいいが、フライパンで軽く焼くと香ばしい。同じパックをミズキさんも買ったが、どんなふうにして食べているだろう。

食後に彼女からお土産にいただいたういろうを食べる。名古屋に単身赴任中のお父様に会いに行ったときに買ったものだそうだ。

切らずに食べられる一口サイズのういろうである。

小豆とお芋。

2時、就寝。