フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月21日(木) 曇りのち雨

2016-04-22 12:09:17 | Weblog

7時半、起床。

トースト、炒り卵、サラダ、紅茶の朝食。

囲碁の井山裕太6冠が挑戦中の十段戦5番勝負に3-1で勝ち、7冠を達成した。将棋界では1996年に羽生善治が7冠を達成したことがあるが、囲碁界では初である。すべてのタイトルを同年度に手中に収めるためには抜きんでた実力の持主であるということだけでは不十分で、強靱な体力と精神力が求められる。1つのタイトル戦は5番勝負ないしは7番勝負で、一局と一局の間隔は一週間程度で、かつタイトル戦同士が同時期にできるだけ重ならないように配慮されているから、7つのタイトルは一年間に隙間なく配置されることになる。つまり7冠を制覇しようとする者は常に大きな緊張感の中で一年を送ることになるわけである。これはもう人間業とは思えない。

9時半に家を出て、大学へ。

2限は院生の研究指導。

昼食はおにぎり2個。

3限は大学院の演習。Sさんが中国に帰省したときのお土産をみんなでいただく。受講生6名中4名は中国からの留学生であるから、彼らにはおなじみのお菓子だが、私は初めて食べた。

今日、初めて知って驚いたのだが、中国の小学校には図書室というものがないそうである。中学も高校も同様であったという。4人がそういうのだからそれが普通なのだろう。街中の図書館の数もきわめて少ないそうである。では、本は身銭を切って買わないとならないわけ?と尋ねたら、そもそも読書の習慣がなかったとのこと。学校の勉強が忙しくて読書(教科書以外のもの)をしている時間はなかったそうである。読書だけでなく、スポーツや趣味の時間もなかたったそうである(学校の体育や音楽や美術の時間は数学などの時間に回されることが常だった)。恋愛をしている時間もなかった(そもそろ恋愛は禁止事項であったという。芸能人みたいだ)。だから大学に入ってから自由を満喫しているという。そ、そうだったのか。

演習が終わってみんなが去ったあとのテーブルの上。カルガモの親子の散歩のようである。

同僚の村松先生から新著をいただいた。どうもありがとうございます。

村松聡・松島哲久・盛永審晋一郎編『教養としての生命倫理』(丸善出版)

5限は講義「日常生活の社会学」。

6時半に大学を出る。雨が降っている。

7時半、帰宅。

夕食は親子丼。

デザートは「爽」の新作「メロンソーダフロート味」。

これは美味しい!

TVドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』の第一話を観る。本当は先週から始まる予定だったのだが、大地震のため放送が延期になっていたのである。主演は松下奈緒。34歳の独身の小学校教師。実家の豆腐屋で両親と3人暮らしという設定である。とくに独身主義ということではなくて、気付いたらこの年齢になっていたということである。現状にとくに不満はないが(それが幸せというものだろうと思っている)、ときにふと淋しくなることもある。ちょっとした成り行きから同僚の独身の女性教師たちと「婚活同盟」を結成することになるが、なにがなんでもいうスタンスではないいう。もしかしたら途中から運命の人が出現するのかもしれないが、配役の中に彼女のお相手になるような男優は見当たらない。「幸福」=「結婚」とい固定観念からある程度自由になることが作品のコンセプトなのかもしれない。松下奈緒は初のショートカットである。

「パン日和あをや」の奥様からメールが届き、今日来たお客様からの伝言(メモ)をお預かりしていますとのこと。どうやら蒲田の歯科医院で歯科衛生士をされていた武蔵村山さん(仮名)のようである。お元気にしているだろうか。私のアドレスがわからなかったらしいが、もしこのブログをご覧になっているなら、「プロフィール」欄にアドレスは書いてありますよ。