フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月15日(金) 晴れ

2016-04-16 18:55:22 | Weblog

7時半、起床。

パンを切らしてしまったので、冷蔵庫にあった冷や飯でお茶漬け(タラコの佃煮)とサラダの朝食。

10時前に家を出る。

ご近所の庭の八重桜と新緑のコントラストが美しい。

今日は大学に出る前に寄るところがある。

蒲田→(京浜東北線)→大井町→(りんかい線)→新木場→(京葉線)→新浦安。

新浦安には初めて降りた。

今日は「出張カフェ」である。

新浦安に住む卒業生のMさんと会うためだが、通常、卒業生らと会うのは、職場のある早稲田周辺のカフェか、地元である蒲田周辺のカフェか、それ以外の場所にあるお気に入りのカフェ(たとえば「パン日和あをや」)であるわけだが、ごくたまに、相手の方の地元のカフェで会うことがある。それを私は「出張カフェ」と呼んでいる。

「出張カフェ」には2つのケースがある。1つは、地方に出張や旅行で出かけた際に、たまたまそこに卒業生らがいて、うまく都合がついたときに会うというケース。高知のMさん(故人)、弘前の高瀬君、長野のTさん、福島のSさん、松本の坂井先生などがこのケースだ。

もう1つは、遠方というほどではないが(東京近郊)、相手の方の事情で(小さなお子さんがいるとか、健康上の理由で)出てこられないときや、他の用事のついでに私の方から出向くというケース。日野のIさん、荻窪のMさん、国立のU君などがこのケースで、今回もそうである。

駅でMさんと待ち合わせ、地元を案内してもらう。駅前の大通りのこの道には塾がとても多い。それは子供が多いということと、子供に教育投資を惜しまない中流以上の家庭が多いことを意味しているだろう。

海を埋め立ててできた人工的な街で、一戸建ての住宅はほぼ皆無で、マンションが林立している。

ここは明海大学のキャンパス。

桜並木の中の一本だけがまだ花が散っていなかった。

あるビルの一階にあるパン屋さんのテラスで一服して、Mさんの近況を聞く。

それからバスに乗って駅前まで戻る。ランチタイムだ。

ブライトンホテルのロビーラウンジ「シル」でランチにする。私はカルツオーネのランチセットを注文。

冷製かぼちゃスープ。

カルツオーネ。全粒粉を石釜で焼いたもので、イタリア風お焼きのようなもの。お焼きは中に野沢菜漬けなどが入っているが、カルツオーネの中にはベーコンと菜の花と西洋ネギが入っていた。周囲にはラタトゥーユをはじめとしていろいりなものが添えられている。

Mさんはスパゲティを注文したが、食欲があまりないということで、キャンセルし、ウーロン茶だけ。この数か月、生きるエネルギーがかなり低下した状態にあったようだが、どうやら最底辺からは脱したらしく、自分が置かれている状況について饒舌気味に話してくれた。私はただうなづきながら聞いていればよいのかもしれなかったが、カウンセラーではないので(カウンセラーの真似事をするつもりもないので)、ときどき意見を述べたりした。つまり普段、卒業生らと会ったときと同じように対応することをむしろ心掛けた。

ロビーラウンジには1時間半ほど滞在し、駅の改札まで見送ってくれたMさんと、「じゃあ、またね」と握手をして別れた。「生きてるだけで丸儲け」とMさんは言っていたが、私もその通りだと思う。そして儲けは何か楽しいことに使うことです。

大学には2時半ごろ到着。

枝葉を失ったメタセコイヤの分も輝けとばかり、キャンパスの木々たちが新緑に輝いている。

3時から研究室でS君のゼミ論指導をする予定であったが、体調を崩して行けなくなりましたとメールが来たので、電話による相談に切り替える。

ゼミが始まる前におにぎりで腹ごしらえ。

5限・6限はゼミ。

今日は4年生からゼミ論のテーマとしていま考えていることを簡単に話してもらった。5分の説明+私からのコメントと質問5分+みんなからの質問5分で一人当たり15分。ゼミ論のテーマがこれで決定というわけではない。みんなの前で話すことで、テーマについて考えるようになるのである。就活が終わったらではなく、いつも頭の片隅でゼミ論のテーマについて考え続けていることが肝心です。

今日のスイーツは4年生のFさん(だったかな?)が用意してくれた不二家の「ほっぺ」というスポンジケーキの中にカスタードクリームが入ったお菓子。

8時過ぎまで延長して今日のゼミは終了(4年生全員はできなかったので、来週に持ち越し)。

3年生たちが教室の後ろの方に集まって、ゼミ長と会計を誰がするかの相談をしている。難航しているようで、「くじ引き」という声が聞こえたので、「そんな決め方はだめだよ」と言っておく。結局、ゼミ長はSさん、会計はMさんに決まった。4年生は両方とも男子だったが、3年生は両方とも女子となった。女子のゼミ長は2期生以来だ(5年ぶり)。

9時に大学を出て、夕食を「日高食堂」で食べる。

ラ・餃・チャセット(550円)を注文。

半ラーメン。チャーシューまで小さい。

半チャーハン。具が少ないため白っぽく見える。

半餃子。焦げ目が少なく、やはり白っぽく見える。

でも、お味はまずまずでした。これで550円はやはり安いというべきだろう。

食事を終える頃、以前、戸山事務所にいらしたFさんに声をかけられた。いまは奨学課におられるとのこと。「今日は遅いですね?」と尋ねたら、「いつもこのくらいです」とのこと。年度初めはきっと奨学金関連はお忙しいに違いない。「私は今日はゼミがあって、いま帰りです」と言うと、「先生のゼミは楽しそうですね」とおっしゃる。もしかしてブログをご覧になっているのだろうか。

10時半、帰宅。

熊本では今日も大きめの余震が続いているようである。本震のときにダメージを受け、しかし倒壊までには至らなかった建物が余震で倒壊しているらしい。いや、本震よりマグニチュードの大きな余震があったようで、それはもはや余震とは言わなとのこと。不気味なのは熊本から阿蘇、大分に震源が九州を横断するように移動していっていることだ。 

3時、就寝。