フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月23日(土) 晴れ

2016-04-24 09:09:04 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(鶏のササミ)、紅茶の朝食。

雑草の中から突然(気づかなかっただけだが)高層ビルのような雑草が伸びてきた。

昼食は妻と「phono kafe」に食べに行く。一度、電話をしたときは満席だったのだが、少しして、ダメもとで覗いてみたらちょうどテーブルが1つ空いていた。

空いた席には森のクーナがいた。私が里子に出した二人だ。すっかり「phono kafe」の子になったようだな。

私はおにぎりセット、妻はご飯セットを注文。

薩摩芋のきな粉サラダ(左) ごぼうのフリット(右)

ごぼうのフリット(左) ベジミートの唐揚げ(右)

揚げ茄子とプチトマトと新玉ねぎの柚子酢サラダ

丘ひじきと長ひじきの胡桃ソース

「phono kafe」を出て、妻は買い物、私は「あるす」へコーヒーを飲みに行く。 

ヒナゲシの咲く遊歩道。

すでに花びらを落としたものも目立つ。

ケシの花のクローズアップ。

雑草のクローズアップ。

普段と違う倍率で見ると(脱現実)、草間彌生的なシュールな世界が広がっている。

「あるす」に行く前に花屋に寄って行く。

さまざまな紫陽花の品種が並んでいる。

これも紫陽花ですか?

はい、「ダンス・パーティー」という品種で、人気があるんですよ。

これをください。

昨日は「あるす」のマダムの誕生日だった。花は誕生日のプレゼント。

75歳のお誕生日おめでとうございます。4月22日は「よい夫婦」の日ですね。

ご主人の誕生日は11月27日。私の妻の誕生日の一日前である。次の誕生日で83歳になられる。

それにしてもこの「ダンス・パーティー」、紫陽花とは思えない花ですね。

梅雨の季節を代表する花に「ダンス・パーティー」とは素敵な名前だ。人生は雨の上がるのを待つためにあるのではない。雨の中で踊れ。

モカを注文。

おつまみをサービスしていただく。

庭の花を瓶に差してテーブルにもってきてくださった。黄色いのは山吹ですね。

コーヒーを飲み干すと紅茶を供された。ありがとうございます。

穏やかな口調で話すお二人を見ていると気分が落ち着く。ここでは時間がゆっくりと流れている。

しかし、いかにゆっくりであれ、時間が止まっているわけではない以上、遠からずこの穏やかな世界にも終わりが訪れるだろう。

そして私は今日のこの穏やかなひとときを思い出すことだろう。

さて、そろそろ失礼するとしよう。

どうぞお元気で。また来ます。

夕食は焼き魚(かます)、玉ねぎと卵の味噌汁、サラダ、ご飯。

とろろ汁。

空豆。

私は空豆は皮の付いたまま食べるが、妻は皮は残す。お互い自分が正統派だと思って譲らない。

深夜、映画『岸辺の旅』をDVDで観る。3年前に失踪した夫(浅野忠信)が妻(深津絵里)の元に帰って来る。しかし彼はすでに死んでいるのだ。夫は妻にその事実を告げ、二人で旅に出ようと言う。それはこの3年間、彼が妻の元に帰り着くまでに、立ち寄って、しばらく滞在した町を再訪し、お世話になった人たちにもう一度会う旅だった。ある町では彼は新聞販売店で働いていた。規則正しい生活はいいよと夫は言う。また別の町では彼は中華料理店で働いていた。手先が器用で餃子作りが上手だった。ある村では彼は村の子供たちの勉強を見てやったり、大人たちに相対性理論の話をしたりしていた。妻は夫の知らなかった一面を知ることになる。同時に、妻は夫に見せなかった一面を見せることにもなる。そういう不思議で魅力的な物語。

3時、就寝。