OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない

2009-10-26 18:12:59 | Weblog
WOWOWで写楽を扱った番組の再放送をしていので録画していたのですが・・・マノス・コレクションをメインに、江戸期から明治初期に日本にやってきた外国人たちが日本文化をどんな風に捉えたのかを取り上げていました。

で、その中で、もっとも印象的だったのが、イギリスの言語学者チェンバレンの「貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない」という言葉でした。つまり、彼らの目には、江戸期の日本人が、貧しくても実に楽しそうに、そして幸せそうに暮らしているように映ったってことですよね。

旅人である外国人の目から見た日本ってことですから、もしかしたら一部が極端に強調されたイメージかもしれないし、まったくの誤解かもしれない・・・けど、もしかしたら、自分じゃ認識できない本質を捉えた部分もあるかもしれない・・・結局、かれらが手記で表現している日本のイメージが、正しいのかどうかは分からないことなのだけれど・・・ただ、産業革命を経験し、日本より一足先に近代化を成し遂げた欧米の人たちが、自分たちの世界が失った美しいものを持つ国として、日本を捉えたことだけは、間違いないように思えました。もちろん、そう認識するように、番組製作者たちに導かれ、みごとに思う壺にハマっただけかもしれませんが(^^;。

でもね・・・わたしとしては、別に、当時の日本が本当はどうであったのかを突き止めたいわけじゃないんですよね。彼らが見た「お金持ちでなくても豊かに生活を楽しみ、幸せに暮らしている日本」が幻であったのなら、今の時代にそれを実現させればいいじゃないかと、そう思うわけです。

でね・・・その為に必要なものって・・・実は、そんなに難しいことじゃなくて・・・ただ「美しさを感じる力」や「面白さを感じる力」を掘り起こすってことだけでいいんじゃないかと、そう思ったんですよね。あと、もう一つ付け加えるなら、楽観的思考もあると好いかな(^^;。

やっぱり、今のわたしたち、他に楽しませてもらおうとしすぎてますよ。他に幸せにしてもらおうと頼りすぎですよ。楽しだって、幸せだって、自分の中にあるんですよ、きっと。と、そんなことを思ったのでありました(^^)。

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