OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

だから俺がいる

2013-11-16 08:53:50 | Weblog
古くからの友人のお母様が亡くなりました。
二年半前にお父様が他界されていて・・・友人は、ふた親を見送ったことになります。

夫も、五年前に父を亡くし、この春に母を見送りました・・・
我々が、そういう年齢になったということなのかもしれませんが。

友人のお母様のお通夜に行かせていただきました・・・喪主は、長男である友人の弟さんでした。
名門アメフト部で活躍していた長身でスリムな弟君が・・・りっぱなオジサンになっていました。
自分たちも、りっぱなオバサンですもの、当然ですよね。

で・・・その時、ふと・・・兄弟姉妹の存在って、やっぱり大きいんじゃないかなって思いました。

わたしは一人っ子で
幼いころからよく「寂しいでしょ、兄弟、欲しいでしょ」なんて周りの大人に言われましたが
一度も寂しいと思ったことはないし、兄弟姉妹が欲しいと思ったこともありませんでした。
けれど、今になって、ふと・・・ふた親を失くした時、一人ぼっちは悲しいなぁ~と・・・
もし、今、母に何かあったら・・・わたしはもう、耐えられないなと・・・

それで、不覚にも、ぽろっと、それを夫に漏らしてしまいました。
すでにふた親を亡くしている夫には、申し訳ないことだったのですが・・・

すると、夫は「せやから俺がいるやん」と言いました。

夫は以前から、「あんたは、妹より妹や」とよく言っていました。
言われるたびに、喜んでいいのか憤慨していいのか、よく分からないと思っていました。
どうやら、本人としては、喜んでもらえる方向で言っているようなのですが・・・なんだか意味不明でしょ。

けど、今回、なんだか、ストンと彼の言っていることが分かった気がしました。
恋愛感情だとか、血の絆だとか・・・人の結びつきは色々あるけど
もっとも当たり前に、もっとも強く結びついた家族になれていると・・・そういうことが言いたいんだなと。

この二年・・・わたしはずっと、生きたいという気持ちと、そうは思えない気持ちの間を行ったり来たりしていました。
藍那が寂しいなら、お母さんに来てほしいと思うなら、側に行ってやりたいなという気持ちと・・・
そんなことになったら、裕太が不憫だと思う気持ちとの間を・・・と言った方がいいのかな・・・

従兄弟姉妹もいない裕太のことを考えると
夫やわたしに何かあったら・・・この子は、一人になるのかと思うと・・・
それが居たたまれなくて・・・藍那には申し訳ないと思いつつ・・・藍那の側には行ってやれない気持ちが勝つのです。

でも、今回、夫が続けて、こうも言いました・・・
「だから、裕太にも、きっと、横に居てくれる人がいるんや、その時には」って。

そっか・・・なら、とりあえず、裕太に生涯の伴侶ができるのを見届けようと・・・それまでは何とか頑張ろうと、そう決心をしたのでした。

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