OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

横のつながりなしの縦のつながりは味気なさすぎる

2023-08-30 14:03:48 | Weblog
学校で比較宗教学を学んでいるとき、一神教(たとえばキリスト教)では、神と人との関係がストレートに一対一だと習いました。だから、個人主義が成立するって。「それには大いに共感するが、なら教会というのは何なんだ」と、当時、悩んだものでした。まっ、今も全く理解できてませんけど(^^;。

なんて、唐突に変なことを言いだしましたが・・・

世の中が、個人情報の保護や個人の権利というのを大切にするようになり・・・それ自体は好ましいことではあるけど・・・銀行や公的機関やらの、ちょっとした手続きにおいても、"ご本人様でないと"と言われることが多くなり、とっても不便でなりません。平日の昼間には仕事をしている夫や、自分の名前も言えなくなった母に関するあれやこれやの手続きで、いちいち"ご本人様でないと"と言われると、ほんととっても困るのです・・・

で・・・あ~、一神教的認識が一般化したってことかと・・・ふと、学生時代の授業を思い出してしまったのです(^^;。

西洋のことはよく知りませんけど、東洋の、というか、少なくても少し前の日本では、ます集団を作る、その小さな集団を集めて、少しずつ大きな集団を作っていくというのが世の中の成り立ちで・・・それぞれの集団にはそれなりの自治権のようなものがあったように思うんですよね。で、その最小の単位が家族で・・・だから、それぞれの家族にはそれぞれのルールがあり、周りにもその自治は尊重された・・・

もちろん、それで守られるものもあるけど、それで隠蔽や放置される悪もあるわけで・・・個人が家族に守られるのではなく、直接、自治体なり国家に守られるようになるのは、ほんと、悪いことではないんですよね・・・

でも・・・その結果、とってもメンドクサイことにもなってる・・・

お金のことなんかはね・・・特にややこしいですからね・・・夫婦といえども財布が一つとは限らないお家もあるし、子どもが高齢の親のお金を管理するといっても、子どもが複数いれば納得しない人も出てきてトラブルになることもあるだろうし、子どもが親のためじゃなく自分のために親のお金を使っちゃうことも大いにあり得ることだし・・・認知症の人のための後見人制度はあるけど、なんか厄介みたいで・・・

集団のために個人がないがしろにされない世の中は好ましいと思うけど、横のつながりなしの縦のつながりは味気なさすぎるわけで・・・と、ここで、急に、中島みゆきさんの『糸』を歌いだしそうになりました(笑)。でも、マジで、横糸と縦糸、両方、たくさんないと、布には織りあがらないのは確かですね(^^)。

えっと・・・実は、こんなことを思ったのは、ネットバンキングに関して、ちょっとしたトラブルがあったためなんですが・・・今回、意外に、銀行が柔軟性のある対応をしてくれて・・・ちょっと嬉しかったのです。きっちりとした決まりがありつつの融通性・・・難しいですけど、その両立があってほしいと思う、今日この頃なのでした(^^;。

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