ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

引っ越して一週間

2023-05-24 13:43:44 | 日記

すでに銀座から神田に事務所を移転して一週間になる。

されど銀座には、ほぼ一日置きに通っている。これは旧事務所に残置してあるゴミを処理するためだ。燃えないゴミは週末限定だし、燃えるゴミも多すぎて、一日では片付かない。

特に廃棄予定の書籍もしくは印刷物で守秘義務に反しないものは、月曜日限定である。あまりに一回に多すぎると、運びきれないと区役所から言われているので、分けざるを得ない。

しかたなく通って片付けを分けてやっている。まぁ面倒ではあるが、馴染みある銀座の街で過ごすのもあと僅かと思うと、むしろ寂しい気持ちが強い。

幸いにして、通勤路の途上に銀座があるので、時折立ち寄るつもりである。やはり美味しい店が少なくないので、昼時に立ち寄れたらいいなアと甘い夢をみている。実際には忙しくと、そうそう立ち寄れないのは分かっているのですがね。

さりとて行きたいというか、食べたい店はいくつもある。復活した「吉宗」の固焼き皿うどんは、たまに食べたくなる逸品だ。また「築地のさかな屋」のランチは欠かせない。気軽にランチを食べにいける割烹料理の店が、コロナ禍で激減したのでこの店は貴重なのだ。

それと30年近く通っている中華の「羽衣」。格段に美味しいとは言わないが、安心して食べられる定番のお店だ。私はここのCランチのファンで、これ以外を頼むと店員さんから驚かれるほどだ。

銀座という街は、金さえ出せば美味い料理は食べられる。しかし、手ごろな値段で食べられ、かつ美味しいとなると限られる。やはり妥協は必要だ。これはフレンチとイタリアン、寿司に顕著にみられる。それだけに、ランチで満足できる店は貴重なのだ。

イタリアンなら三笠会館の「メッサニーノ」と、みゆき通り沿い地下の「リアナ」が私のお気に入り。ただ女性向になっているので、少し物足りないので、私は大盛希望。最近はあまり行ってなかったが、三笠会館の中華「泰准春」の海鮮麺もけっこう好きだった。これな亡くなられたS弁護士のお気に入りだった。

S弁護士は優秀な方で、この方が健在な時は某大学での理事の不正は抑えられていた。最後まで警戒していたけど、予測通りの結果になったのが残念だ。

私は決してグルメではないが、S弁護士をはじめ優秀な方々とお会いし、いろんな話を伺えたことが大きな財産になっている。銀座界隈の美味しいお店はその大事な学びの場であった。

おそらく神田で仕事をしていても、銀座に足を運ぶことがなくなることはないと思います。

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薬屋のひとりごと13 日向夏

2023-05-23 14:49:17 | 

よくよく考えたら、凄いことだと気が付いた。

四千年の歴史を持つとされる中華の歴代の王朝は、基本親族統治である。親から子へ、そして孫へと支配者の地位は引き継がれていく。このやり方は、外部からの侵略者がいない限り、代々引き継がれてきた。

しかし、現在中華の地を支配する中華人民共和国は違う。初代の毛沢東から現在の習近平に至るまで、全て血縁関係は認められていない。

共和国なのだから当たり前だろうと思うかもしれないが、中華の歴史を考えたらこれはすごいことである。中華の地を支配する歴代の支配者は、常に後継者に苦労してきた。親子で、あるいは兄弟で支配者の地位を争うことは当然であり、敗者には死が賜れた。それが常識であった。

これは西欧でもオリエントでも当然のことであり、時代の支配者となれなかった者は一族郎党皆殺しが普通であった。もちろん日本も同様である。

中華の地において、支配者が血縁で連続することが常識であったことを考えると、中国共産党の支配方法は本当に革新的であったのだろうか。もっとも一旦、支配者の地位につけば血縁の親族を優遇することに変わりはなく、これがシナの大地を汚職まみれにしている。親族の政治的利権を求める干渉を如何に排するか。それがシナの歴代王朝の最大の課題であった。

その一つの解決方法が、子供を母親や親族が育てず、宦官に任せる方法であった。子供を作れぬ宦官だからこそ皇帝から信頼されたと同時に、親族の干渉から防ぐ防波堤の役割を果たしていた。これもまた歴史上の事実である。

ただ宦官は人間の三大本能の一つを強制的に排除されたが故に、権勢欲が極端に増進し、その結果宦官が政治を壟断する事態に陥っていた。その結果、中華の歴代王朝では、宦官と皇帝およびその配偶者の親族が相争うことになる。

そう考えると、中国共産党による一党支配方式は最上とは言わないが、かなり良い方法だと言えるかもしれない。少なくとも支配者とその後継者との悲惨な戦乱だけは避けられている。その点だけは評価しても良い。もっとも支配の王座を追われた旧・支配者が惨めな晩年を送るのは避けられないようだ。

ところで表題の作品だが、TVアニメ化も絶好調であり、ノベルもコミックも売れまくっているが、原作のノベルにおいてようやくもう一人の主人公といえる偽宦官氏の背景が判明した。当人の知らぬところで行われてていた謎の事件と、その後始末の顛末が語られ、私もようやく納得している。

ただヒロインの猫猫は納得してないだろうとも思う。この先、どんな新展開が待っているのか、実に楽しみだ。

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広島サミット

2023-05-22 12:49:33 | 社会・政治・一般

民主主義を掲げる政治家にとって、時には偽善も必要だ。

それは分かるので、広島に集まったG7の首脳たちが原爆資料館で心にもない発言をしていることを非難する気はない。本音を口にすることは、時として愚かしいことであることぐらい、私でもわかるからだ。

でも私は政治家ではないし、大衆に媚売る義務もない。だから本音を言わせていただく。

核兵器が廃絶される日が来るとしたら、それは最低でも二つの要件を満たした時だ。一つは、核爆発(核分裂)を外部から強制的に終わらせる技術が完成すること。もう一つは、核兵器以上に威力のある兵器が実用化されることだ。

もっといえば、話し合いで核兵器は廃絶されることはない。

核兵器は政治的な手段であり、それも極めて有効な手段である。だから、核兵器に替わる、あるいは核兵器以上の手段が見つからぬ限り、核兵器は廃絶されることはない。

更に意地悪なことを付け加えよう。日本人は外国の方が広島を訪れ、記念館などで核爆弾による悲惨な実情を知ると、当然のように核兵器廃絶に共感すると思い込む。

私も大多数の外国の方もそう思って欲しいと願っている。しかし、そうでない現実も知っている。すなわち、これほど悪魔的な破壊力のある兵器を我が国も持てば、自国の平和を守るのに役立つだろうと考えてしまうことだ。

もちろん原爆資料館がそのように曲解されることを望んでいるわけではない。しかし、武器をもってして平和を守ることが常識である以上、広島の悲惨さをアピールすることは、むしろ核兵器拡散に寄与している可能性があることは、頭の片隅に留めておいて欲しい。

残念ながら日本の常識は世界の非常識であることは多々あると思います。

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お引越し

2023-05-19 12:36:22 | 日記
ようやく引っ越しが終わった。

といっても主な荷物を移しただけで、銀座の事務所にはリース機器と、捨てる予定の雑物が散乱している状態だ。一応、今月いっぱい契約はあるので、休日にでもコツコツと片付けるはずだ。

実は少々予定が狂った。大量の古い書籍を廃棄する予定だったのだが、管理ビルの掃除のおばちゃんが重いし、多すぎると拒否してきたのだ。専門書ばかりでしかも古いため、古本屋などでも扱いはないので、廃棄せざるを得ない。

結局、中央区の廃棄物処理規定に従い、月曜日に自分で路上に出すしかなくなった。まあ日曜の夜に立ち寄って、自分で運び出せばいいだけだ。引っ越しを委託した業者に頼むと、廃棄料金がけっこうかかるので、地道に自分でやることにした。このあたり、私はけっこうケチだ。

もっとも引っ越し先では、梱包した書類の分別作業が待っている。これが一番大変だ。梱包するときは、ホイホイと箱詰めしたが、今後の仕事の仕方を考慮して、新たに配置しなければならない。月末も近いので、今月申告の法人を最優先にする一方、昨年から持ち越している相続等の仕事も並行して進める。これだけで頭が痛い。

まぁ、慌てず騒がず、ゆくりと確実に進めるしかないのですがね。
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GWの山

2023-05-18 09:17:00 | 社会・政治・一般
>NBS長野放送

ゴールデンウィーク中に長野県内で発生した山岳遭難は18件、死者は4人でコロナ禍前の2019年とほぼ同じ水準となりました。

過去3年はコロナの影響がありましたが、今年は登山者も増えたとみられます。

原因で最も多かったのが「滑落」で8件。2日には前穂高岳で3人が滑落し2人が死亡しています。

次いで「技量不足」が3件となっています。


多分、遭難が増えるだろうと考えていたけど、悪い意味でコロナ前とほぼ同水準ですね。長野県内だけの情報なので、日本全国も同様ではないと思いますが、あまり大差がないだろうとも考えています。

コロナ禍でユーチューブなどを視ると意外なほどに登山関係の番組が多い。私も感心するようなレベルの高いものもありますが、映像の美しさをメインに据えた危なっかしい番組も少なくありません。

その危うさに気が付けるのは、実際に登山をしている人だけなのでしょう。春から夏にかけての時期は、山では冬山から春山へ変わる時期であって、断じて比較的安全な夏山に変わる時期ではありません。

平地とは異なり、標高の高い山では季節の変化が違うのです。厄介なことに春と梅雨の間の時期、すなわち4月から5月の時期は、山が冬山の美しさと、新緑の美しさを同時に見せてくれる麗しい時期です。

ユーチューバーに限らず、多くの登山者がこの素晴らしい映像に魅せられる。その魅力は山を断念した私でも惹かれる素晴らしさです。しかし、その裏には怖さもある。

冷たい冬の大陸性の空気と、暖かく湿った太平洋の空気がぶつかり合う季節でもあり、低気圧の位置次第で冬山の厳しさが訪れたり、あるいは急激に上がった温度による雪崩や山津波が起きる時期でもあります。

つまり優しい顔と怖い顔の両面をもった自然の美しさと怖さを同時に味わえるかもしれない時期なのです。登山経験の浅い素人が単独で登って良い時期ではないと思います。

登るなとは言いませんが、せめて経験者に同行してもらうのが理想的です。まァ経験者もピンキリなのですけどね。
コメント (2)
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