ヌマンタの書斎

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私はやっぱり悪くない

2024-02-28 09:32:19 | テレビ

私は悪くない。

そんな本音が出ていたのが、日テレが4月に放送予定であった漫画「たーたん」の実写化ドラマであった。製作スタッフは「セクシー田中さん」と同じメンバーである。既に主役などの俳優陣も決まり、撮影段階に入っていたのだ。

しかし「セクシー田中さん」の原作者が自殺した件を受けて事態は急変した。知らん顔して事件の立ち消えを狙ったTV局の思惑は外れ、ネットを中心に大炎上してしまった。そんな矢先に同じ製作スタッフによる漫画原案の実写化ドラマである。日テレ上層部もほっておけなくなった。

以下の情報元は、文藝春秋の記事を主にネット上で検索したものに基づくため、フェイクが混じっている可能性があることは、予め書いておきます。ただ、内容が内容だけに、本当に事実と異なるものならば、日テレのドラマ製作スタッフの名誉を大いに傷つけるものであり、日テレは断固法的措置を取らねばなりません。しかし現時点でその動きはありません。

さて「セクシー田中さん」の原作者が自殺したことを、自分たちには責任ないとしらばっくれて、却って世間の反発を買った日テレなのだが、現場の製作スタッフも同様に全く反省なぞしていなかったことが分かってしまったのだ。

原作の「たーたん」では、ある女性が飛び降り自殺を図ろうとする場面があるのだが、実写化ドラマの脚本では、その女性が少女漫画家に変えられていたという。その変更が「セクシー田中さん」の原作者の自殺の後なのかどうかは分からない。しかし、変更する必然性は原作にはまったくないことだけは確かだ。

誰がその変更を主導したのかもわからないが、原作者ではないはず。むしろ「セクシー田中さん」の原作者に対する当てつけではないかと疑われても致し方ないと思う。日テレ上層部もそう考えたようで、最終的には放送は取りやめとなった。

文藝春秋の取材によると、その取りやめ発表を受けての製作スタッフの反応は「悔しいです」であるそうだ。原作者の意図に反して原作を改変することを悪いことだと思ってないからこその反応だろうし、自分たちは被害者だと世間とは真逆の認識でいることが良く分かる反応でもある。同時に原作者に対するリスペクトどころか邪魔者扱いしていたことがはっきり分かる。

あの自殺事件から一か月が経つが、未だに件の製作スタッフからの謝罪表明はない。それどころか主導したと思われる女性プロデューサーは逃げまくりで表に出てこない。日テレもこのままでは拙いと気が付いたのか、社内に事件を検証する委員会を立ち上げた。

しかし、普通この手の検証委員会は第三者を入れるが、あくまでその気はなく社内の人間だけで済ませている。当然に検事出身の弁護士などは入れる予定さえなかったようだ。やはり同じ穴の狢なのでしょう。外向けの発言はともかく、内心では「やっぱり私は悪くない」との思いがひしひしと伝わる醜態です。

それにしても、自分たちで自殺に追いやりながら、他のドラマで追い撃ちを掛ける遣り口には嫌悪感しか感じませんね。

コメント (2)
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