ぶっ飛び

▲例年トウモロコシを田舎に贈っている。俺がニセコに来て最初に食べた｢キャンベラ｣という種類のトウモロコシが好きで､贈っていた。ところがある人から｢今年はキャンベラの種がないよ｣と聞いていたし、頼んでいた方から｢今年はキャンベラ作らなかった｣との連絡も頂いていた。たまたま頂いたトウモロコシが美味しかったので、その方を通じて農家さんを紹介してもらい、昨日、何箱か買って贈った。
▲帰る際、その農家の奥さんから声がかかった。｢奥さん、名古屋出身だって。私も｣と。話し込んでいく内に気さくさが分かったし、俺より2歳若い奥さんというよりお婆ちゃん。ニセコにスキーに来て、捕まったのか､捕まえたのか分からないが農家の方と一緒になり、今の大きな農家を築いたようだ。息子、孫らしき人達と一緒に働いていた。
▲若い頃、ニセコにスキーに来て、地元の方と一緒になっている夫婦を何組か知っている。都会の女性がニセコに滑りに来て、ニセコ地元の人と一緒になる、そのパターンだ。逆に男性がスキーに来て、ニセコの女性と一緒になるパターンは無かったのか。その頃のニセコの農家の男性、スキーが上手く格好良かったのだろう。俺とほぼ同年代の都会の女性が地元の人に嫁入りしている。今はお婆ちゃんになってしまったけど、ぶっ飛んでいたハイカラな女性だったのだろう。滑りにきて何かの｢縁｣があったのだ。ニセコがお婆ちゃんを｢呼んでいた｣のだろう。何十年前に嫁入りしたのか分からない小さくなったお婆ちゃんだが何となく貫禄があったな。家の事全体を取り仕切っているように見えた。

８月５日朝。