のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

フェアリーテイル祭り2

2008-09-22 | 映画
行ってまいりました、オールナイト。
昨日は『脱力が予想される」などと失礼なことを言ってしまいましたが、どうしてどうして、たいそう面白うございました。
それぞれのお話の感想をざっと申し上げますと。

・美女と野獣(クラウス・キンスキー/スーザン・サランドン 監督ロジェ・ヴァディム

美女の尻に敷かれる野獣が印象的でございました。笑
スーザン・サランドンのいじわるな姉役になんとアンジェリカ・ヒューストンが。
料理をしている姿が魔女に見えましたが、とにかく「無駄に豪華な俳優陣」といううたい文句には納得した次第。
キンスキーはですね、やっぱり下手に特殊メイクするより素顔の方がだんぜん恐いです、ええ。



野獣の時はともかく、王子様キンスキーは案の定、ものっ  すごく変でございました。
奴にスカイブルーを基調とした王子様コスプレをさせようなんて、一体誰が思いついたんだか。
本人もよくゴネなかったなあ。いや、ゴネたのかもしれませんが。
せめてもう少しキンスキーに似合うような衣装にできなかったものか。
奴にどんな衣装が似合うのかって。そりゃあ、鎧とか、開襟シャツとか、カウボーイハットとか...ううむ、駄目か。
ワタクシとしてはキンスキーの台詞回しが聞けただけでも満足でございますが、作品の出来はいまひとつであったと思います。
後述の「ラップンゼル」にもあてはまることですが、セットや特殊効果がチープなだけに、シリアスなドラマをやろうとすると、そのシリアスさが浮きまくってしまうんでございます。

・三匹の熊(キャロル・キング/テイタム・オニール 監督:ギルバート・ケイツ)

ベタな小ネタ満載で面白うございました。
当時19歳のテイタム・オニールに7歳くらいの少女を演じさせるのはさすがに無理があるものの、これもネタの一環として見るべし。

・カエルの王子様(ロビン・ウィリアムズ/テリー・ガー 監督:エリック・アイドル)

いやー面白かった。上映していたのは深夜2時頃でございますが、眠気を感じている暇など全くございませんでした。
さすがにモンティ・パイソンなみの毒っ気はございませんが、子供向けともとうてい思えません。
王女様が「何人もの王子をふってきた私がカエルとヤルですって?!」なんて台詞をお吐きになりますので。
ナレーションオチになってしまったのだけはいささか残念でしたが、めでたしめでたしの部分はあんまり茶化しがいがなかったのかもしれません。
ロビン・ウィリアムスはやっぱりスゴイですね。
全身タイツに表情が全く動かないかぶりものといういでたちだったんでございますが、声と見ぶりの表情がそりゃもう豊かで。
あんなスタンダップ・コメディの極意を心得たカエルなら、王女様がいかに嫌がってみせようとも、たちまち皆の人気者になってしまうのも無理はないというもの。
なにせ「何をやっても大ウケだったのです」笑



次回に続きます。


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