のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

楽町楽家08

2008-04-30 | KLAUS NOMI
過去と現在と未来におけるあらゆる瞬間はのろという人間の駄目さを証明するために存在しているような気がするわけでございますがもちろんそんなことは自意識過剰な妄想にすぎないのであってそうこうしているうちにもはや4月も終わりでございます。

今年も楽町楽家のポスターを描かせていただきました。

ちなみに去年のものと繋がっております。




今年もノミいるのかって。ええ、ええ、もちろんおりますとも。

ほらっ



着ているのは例の北京シャツでございます。



ポスター完成品では「楽町楽家」のロゴで隠れてしまっておりますがね。
この人はよくプライベートで、水玉模様のジャケットですとか、バスローブみたいなコートですとか、将棋の駒柄のシャツですとか「........それ一体どこで買ったんだね??」と訊きたくなるような服を着ておりますが、これもその一枚でございます。


ノミの周りにあるレコードは左から順に、
・『KLAUS NOMI』(邦題『オペラ・ロック』)
・『SIMPLE MAN』
・ボウイの『MAN WHO SOLD THE WORLD』、サタデー・ナイト・ライブで共演した時の曲でございますね。
・マレーネ・ディートリッヒの『FALLING IN LOVE AGAIN』。ノミ、歌っておりますね、」はい。
・クラフトワークの『TOUR DE FRANCE』。クラフトワークとノミの間には直接の関係はございません。まあ、ドイツでテクノってぐらいの話でございます。ただね、TOUR DE FRANCEのシングルが発売されたのが、1983年なんでございますよ。...
・プレスリーの『ブルー・ハワイ』
でございます。
ノミが手に持っているのはマリア・カラス。これも完成品ではロゴで隠れておりますがね。


その他にも描いた本人にしか分からないゲストが数名おります。

来日を記念して ノー・スモーキング・オーケストラの中から、代表して4人だけ。
メンバー全員描くとここだけ異様にオッサン率が高くなってしまいますので。
ヴォーカルのドクトル・ネレとギターのクストリッツァ(のろの大好きな映画監督でございます)と彼の息子でドラムのストリボールとバイオリンの”レオポルド”でございます。



それからLORDIにもTシャツの上で参加していただきました。

こんなどうでもいい所に凝るぐらいならもっとましなものを描けないのかとおっしゃるのはごもっともでございます。
そのとうりでございます。
本当に。



ポスターの出来はともかくとして、イベントはいろいろと楽しく、かつ、ためになるものががいろいろ企画されているようでございますので、京都近郊の皆様はぜひとも気軽にご参加いただければと思います。




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3 コメント

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今年も (hx2)
2008-04-30 23:36:32
ポスターを描かれたのですね!
今回は拡大して見ることが出来ないようでちょっと残念ですが、
ノミさんは左下「家」の辺り?
オーケストラの御一行は右上にいらっしゃるのでしょうか。
それにしてものろさん芸が細かいなーと、呟いたら、
隣にいた息子にゲイだけに?と突っ込まれました。
本人はうまい具合に突っ込んだつもりになっていますが、
角度が微妙に違ってる気がします。
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あっ! (hx2)
2008-05-01 08:14:01
リンク先で拡大画像が見られますね!

じっくり眺めますとまた味わい深いポスターですねぇ。
是非直に見たいものです。
どの人物にものろさんのこだわりを感じますが、
左端の緑の着流し風のおじさんが気になって仕方がありません。
元ネタがあるのでしょうか?w
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うまいっ (のろ)
2008-05-01 20:44:29
まずはご子息に座布団を2枚進呈させていただきます。

>是非直に見たいものです

暖かいお言葉ありがとうございます。
恐縮でございます。
しかしですねえ、パソコンの画面上で見ているぶんには随分沢山の人を描いたつもりだったのですが、B3の大きさにプリントされたものを見たら、何だかスカスカでございましてねえ。
全体的なバランスを考える力量がないくせに細かい所にこだわるとこういうことになる、という恰好の悪例を世に出してしまったような気がいたします。

>左端の緑の着流し風のおじさん

ええ、ええ、元ネタはございます。
この人物の背景にあるのは、実際に京都の中心部寺町通りにある”ギャラリーTERRA”という建物です。
で、寺町通をレモン持って歩いているこの人物はというと、梶井基次郎です。
これから丸善まで歩いて行って、美術書コーナーにあのレモンを置いて来るつもりなのですが
悲しいかな、もはや丸善はありません。
3年前に閉店して、今はどでかいカラオケボックスがその位置を占めております。
ああ、これを文化的衰退と呼ばずしてなんと呼びましょうか。
というわけで、梶井基次郎にご登場いただいたのは丸善へのささやかなオマージュでもあるのですが、まあこんなことしたって誰も気付かないこってございましょう。

ちなみに、柿本人麻呂と弁慶&牛若丸もひそかに参加しています。

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