のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

『ヒックとドラゴン2』劇場公開のための署名

2014-11-22 | 映画
《パラジャーノフ 生誕90周年記念映画祭》で『ざくろの色』を観てまいりました。
パラジャーノフについてはワタクシ、以前『火の馬』を睡魔と格闘しながら観て、結局いいも悪いもよく分からなかったという前科がございます。そこで今回はしっかり目を開けていようと、前日充分に睡眠をとり、眠気覚ましにお茶を携えて万全の体制で臨んだのにもかかわらず、映画が終わる頃には6割がた寝ておりました。うーむ、相性が悪いのかもしれません。


ところで京都みなみ会館のチラシ置き場にこんなものが。



このフライヤーをお手に取っていただき、ありがとうございます。ドリームワークスアニメーション(DWA)の傑作『ヒックとドラゴン』をご存じですか?まだ見たことがないという幸運なあなたは、こんなフライヤーなど読んでいないで、レンタルでもいいので今すぐ『ヒックとドラゴン』をご覧ください。そして、1作目を気に入った方や、すでに大ファンのあなたにお願いしたいことがあります。2014年9月現在、2作目の日本公開のめどがまったくたっておらず、このまま劇場未公開になる可能性が高いのです。どうか劇場公開希望のために署名という形でご賛同いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。(HTTYD2日本公開を求める会)

ディーン・デュボア監督にもご賛同いただきました。
目標の1万人まで折り返しました。



これまでに劇場へ観に行かなかったことを後悔した映画を3つ挙げよと言われれば、ワタクシのチョイスは『マトリックス』、『ダークナイト』、そしてこの『ヒックとドラゴン』となります。(次点で『黒猫・白猫』)
先の2作が映画史にその名を刻む金字塔的作品であることは多言を要しませんが、『ヒックとドラゴン』もまた、歴代の名作アニメ映画のどれと比べても引けを取らない傑作、いや大傑作と申し上げてよろしいかと。ストーリー、キャラクター、グラフィック、音楽、どれをとっても満点の出来映えでございます。キャラクターの静止画がいまいち可愛くないのは仕方ありません。そこはドリームワークスですから。動くとちゃんと可愛いですよ。

『ヒックとドラゴン』 How to Train Your Dragon 予告編


何せアメリカ映画ではあるので、ラスボスはサダム・フセインの象徴なのだとか、お定まりの”西洋人による自然征服”がテーマなのだという見方をする方もいらっしゃるようですが、ワタクシは単純に冒険譚、成長譚、そして異文化交流のお話として観ました。そして大いに楽しんだわけです。
あまりにも完成度が高いので、実を申せば、続編を作ってほしくはありませんでした。そうは言っても作られたとあれば観ておきたいですし、大きなスクリーンで鑑賞できればそれに越したことはございません。
というわけで、以下のブログから署名サイトChange.orgに飛び、さっそく署名に参加いたしました。

「ヒックとドラゴン2(仮)」をどうしても日本公開してほしい会

チラシの文言にあるディーン・デュボア監督の賛同文は、Change.orgのコメント欄のトップで読むことができます。

Dean DeBlois
As the writer and director of How To Train Your Dragon 2, I would be deeply honored for our film to be released in Japan, a country with a rich tradition in animation. My own work has been greatly influenced by Japanese animation, most notably, the work of my personal hero, the legendary filmmaker, Hayao Miyazaki. I am touched by the outpouring of admiration and support for our film from our fans living in Japan, and it is my distinct pleasure to add my name to this petition in support of them.

ディーン・デュボア
『ヒックとドラゴン2』の脚本家および監督として申し上げます、この作品が日本で公開されるなら、私にとって大変名誉なことです。日本はアニメーションにおいて豊かな伝統を持っている国ですから。私の作品は日本のアニメーションから大きな影響を受けています。とりわけ私のヒーローである伝説的な映画監督、宮崎駿さんから。日本に住むファンの皆さんから、私たちの作品に対して大きな賛意と支持をいただいたことに、感動しています。そしてこの署名に私自身が参加できることを、とても喜ばしく思っています。


ちなみにこの『ヒックとドラゴン2(仮)』、映画情報サイトIMDbでは10点満点中8点、RottenTomatoesでは満足度92%の高評価となっております。

How to Train Your Dragon 2 (2014)
How to Train Your Dragon 2 - Rotten Tomatoes



ついでになりますが「日本ではあまり振るわなかった名作アニメ映画」繋がりで『アイアン・ジャイアント』という作品をご紹介しておきます。
見かけは地味ながら、これまた大変素晴らしい作品でございます。日本人としては一カ所だけギョッとする場面がありましたけれども、破綻のないストーリー、説得力のあるキャラクター、確乎としたメッセージ性、そして暖かみのあるアニメーションと、全体的にとてもよくできておりまして、ぜひとも多くの人に見ていただきたいお薦め作品でございます。

アイアンジャイアント 予告編


おお、予告編見ただけで 涙が出て来た。