のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

70周年だというのに

2014-01-24 | KLAUS NOMI
せっかくの70周年記念だというのに
何も特別なものが用意できていないのですよ。
ああ情けない。ああ情けない。
これでよくファンを名乗れたもんだ。

何の70周年記念って
クラウス・ノミの生誕70周年に決まってるじゃございませんか!

そんなわけで、自らのふがいなさに心がぎちぎちと痛むわけでございますが、besser als gar nichts ええつまりベターザンナッシングなのではあり、常のごとくネット上で見つけたものをご紹介することでお茶を濁すことといたします。
ああお茶を濁すだなんて最低だ。
こんなんでよくファンを名乗れたもんだ。
ああ情けない(以下、永遠ぐらい続く)

さておき。

まずはファンアート。

Klaus Nomi by ThePilgrimArt on deviantART

いやあ素晴らしいですね。
アレンジにも色彩にも高いセンスを感じるではございませんか。
後光がノミマークになってるなんてのも、実に巧いですね。クラウス・ノミの(あるいは、クラウス・ノミという)芸術の一端である、荘厳さと奇抜さ、わざとらしさと真摯さの融合という側面が見事に表現されております。


それから、こちらにはワタクシが今まで見たことのなかった写真が。

Jolly Joker`s Ohrenbalsam: KLAUS NOMI, AUSSTELLUNG, NAK, 2013

なんか普通にかっこいいノミ。珍しい。
美脚きわだつぴっちりパンツでございます。

ファッションのことを言えば、N.Y.にあるファッション・インスティチュート・オブ・テクノロジー(FIT)のミュージアムで、ヤツが着ていたあのプラスチックタキシードを展示中の模様。

↓リンク先一番下の画像でございます。
Untapped Queer Potential of Fragrance | Part Two
↓拡大図はこちら。
Klaus Nomi | Charenton Macerations

何だかドキドキしますね。レプリカではなく、ノミ本人が着ていたものですよ。ブーツがないのは残念ですが。
有象無象の中に埋もれさせないで、専用のお立ち台を用意して頂きたいもんだ...と思いましたが、マレーネ・ディトリッヒが実際に着た衣装さえも特別扱いされず他の衣装と並べて展示されたようでございますから、まあ贅沢は言えません。

プラスチックタキシードはFITの収蔵品ではなく、ノミの遺品を管理しているジョーイ・アリアスから借り受けたものであるとのこと。常設で展示されていたら素敵なんですけどね。

ああ、いつかかの地に「クラウス・ノミ・ミュージアム」が設立されないかしらん。
大仰なものじゃなくてよいのですよ。アパートの一室だってよいのです。

そこはヤツの遺品であるとか、ヤツにまつわるものものが集められていて、ちょっとしたノミワールドが展開されているのです。ガイドブックに載るほどメジャーなスポットには決してならないけれども、きっと世界中から、色々な年代の、ちょっぴりヘンな人々が、赤いバラや白いカーネーションを携えて巡礼に訪れるのですよ。芳名帳を開けば様々な書体のサインとともに、そこを訪れたノミファンたちの思いのたけを読むことができるのです。リピーターを確保するために、年に一回くらいはミュージアム主催で「ノミに着てほしい衣装デザインコンテスト」とか「Pony Flier デザインコンテスト」をやって、優秀作を展示するというのはどうでしょう。

それからミュージアムショップでは、毎年商品ラインナップに新デザインのピンバッジがひとつずつ増えて行くというのはどうでしょう。通販はしないで、そこでしか買えないようにするのです。グッズといえば、年にひとつ以上は何がしかのノミグッズ(これとか)が世に出ておりますから、そういうのを扱うのもいいですね。舞妓さん体験みたいにノミメイク体験があってもよろしいかと。白黒バージョンと、『シンプル・マン』のジャケ絵バージョンで。(ネイルは別料金。)ささやかな喫茶スペースがあって、昼はお茶とノミレシピのライムタルト、夜はイェーガーマイスターとカンパリが飲めるのです。時々ミニライヴなどがあると、なおよろしい。
スタッフは男女または中間を問わず、蝶ネクタイ着用で。そして受付には、やはり蝶ネクタイをあしらった、エイズ撲滅チャリティ募金箱があるといいですね。

とまあ、「真っ赤なバラと白いパンジー 子犬の横にはあなた」みたいな勢いで妄想は膨らむわけでございますが、まず無理だろうなあ。頑張っても採算取れなさそうだもんなあ。

ああ妄想を書き連ねているうちにこんな時間になってしまった。
日付が変わらないうちにとりあえず投稿いたします。
ああ、ああ、ほんとに情けない。

明日に続きます。