のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

ランプルさんのこと

2010-10-06 | 映画
先日ご紹介したランプルスティルスキンさん(映画の表記に従ってこちらの名で呼びます)、何とご自身のウェブサイトをお持ちのようです。
 


まさかねと思いつつも”rumpeldeals.com”で検索してみましたら、これが本当にあるじゃございませんか。
さっそく覗いてみると...



超悪趣味
BGMにはディスコ風にアレンジされたバッハの「小フーガト短調」が流れております。映画のサントラに使われている曲らしいのですが、いったいどんなシーンで流れるのやら、ものすごく気になる所でございます。

マイク・ミッチェル監督が言うことには、ランプルさんのキャラをひと言で表すと「宝くじで2億円当たったものの使い道がいまいち分かってない奴」なのだそうで。要するに成金でございますね。してみれば、このサイトの趣味の悪さも彼の成金テイストがいかんなく発揮された結果と申せましょう。

お買い得な冥王星の物件情報や、借金で首が回らない人向けの金策、「あなたの財産を3倍に増やす方法」などを紹介してくれるとっても楽しいサイトでございますので、ぜひ一度覗いてあちこちクリックしてみてくださいませ。何度行っても「あなたは100万人目の訪問者です!」とお祝いしてもらえますよ。
ただし冒頭にご紹介したビデオの最後にえらい速さで流れるサイト利用規約によると、閲覧者は「所持するすべての土地、金、ユニコーン、ならびに初子の所有権」をランプル側に譲渡せねばならないようでございます。実直に生きたいかたやこれからご出産のご予定があるかたは近づかない方がいいかもしれませんね。ワタクシはむしられるような財産もございませんので大いに遊ばせていただきましたとも。「ランプルとお友達になりたい?」と聞いて来たのでYESをクリックすると、ランプルさんのフェイスブック↓に飛びました。下から3番目の「億万長者も運動しなきゃね」エントリがツボ。

Rumpeldeals.com | Facebook

プロフィールより
政治傾向:マキャベリズム
趣味:お金儲け(言うまでもなく)、あとポーカーとか、賭け事全般。砂山をバギーで走り回るのも好き。
愛読書:『強欲なのはいいことだ』(もちろんおいらが書いた本)
    『内なる”やり手”を解き放て』(これもおいらが書いた本)

どうです、制作スタッフの並々ならぬ愛情を感じるではございませんか。単発悪役の分際でこんなに色々してもらえたキャラクターが今まであったかしらん。
では最後に再びランプルさんのほれぼれするような巻き舌とキュートな”怒りのウイッグ”姿をどうぞ。ゼペット爺さんを売ろうとする最低ピノキオもナイスでございます。



かわいい。かわいすぎる。しかも邪悪だ。その上お茶目だ。かてて加えて巻き舌だ。これ以上何を望んだらいいのか。
ああこうやってまた悪役に惚れてしまうのだな。