のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

八木重吉詩集

2008-12-10 | 
11/17に申しましたNPOの展覧会は無事終了いたしました。
お運びいただいた皆様、ありがとうございました。

作品も手元に帰ってまいりました。
のろが出品いたしましたのはこれ。




10/26に制作風景を御覧いただいた消しゴムハンコ本でございます。



まあこんな感じで。
展覧会のテーマは「書物のアロマ」でございましたので、実際に香りのついた本や、ハーブやおいしい料理を題材にした作品もございましたし、マタタビの枝を使ったユニークなもの、『昭和の香り』と題して子供の頃に撮ったSLの写真をアルバム風にしたものもございました。
のろはアロマを「風格」の意味に解して、他の情報媒体にはない書物の風格とは何であろうかと考えたすえ、このような作品となりました。




本文の紙は中国の手透き紙、表紙は厚手の和紙でございます。
紙も自分で漉けたらよかったのでございますけれども。
一文字一文字ハンコを彫っては押していくといういともアナクロな手法を取りましたのは、書物独特の「もの感」、即ちデジタルな情報媒体にはない物質感を強調したかったからでございます。

再来年の展覧会のテーマも既に決まっております。
今からそれに向けて頭を絞り手を動かしていかねばと思っております。