のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

エルヴィス忌

2006-08-16 | 映画
本日は
エルヴィス・プレスリーの命日でございます。

と いうわけで、『エルヴィス・オン・ステージ』を観てまいりました。
と 申しましても、のろは別にプレスリーファンではございませんで
それどころか彼については全く一般的な知識しか持っておりませんし、曲も超有名どころしか知らないというありさま。
しかしのろの敬愛するクラウス・ノミ氏は、プレスリーが大好きでございましたから
ノミファンののろといたしましては、こっちも押さえとかにゃならんなと思った次第でございます。


松竹映画館ドットコム:エルヴィス・オン・ステージ/スペシャル・エディション

映画はオフステージでのセッションシーンから始まります。
スリムな身体にネオンサインのような色彩のいかしたシャツを着込んだエルヴィス氏、
しかし首には白タオル。
曲にノリすぎてこけたり、撮影クルーに冗談をとばしたり。
「スター」としてのプレスリーをあまり知らないのろには、
「めちゃめちゃ音楽好きの、お茶目なあんちゃん」に見えました。

しかしひとたびステージに立つと、そこにいるのはもはや「あんちゃん」ではなく
キング・オブ・ロックンロール、泣く子も黙る大スターのエルヴィス・プレスリーなのでございます。

重ねて申しますが、のろは別にプレスリーファンではございません。
あのモミアゲは何としても剃った方がいいと思いますし
CDは1枚も持っておりませんし
ついでに申せば、お顔もちっとも好みではございません。

しかしねえ親分、
カッ  コようございましたよ!

全身から発するカリスマ性とでも申しましょうか、
まさに「ワン&オンリー」なオーラで、きらっ きらと輝いているのでございますよ。
昨今あまりにも安売りされている「カリスマ」という言葉は
本来こういうレベルの人にのみ捧げられるべきでございましょうね。



はいはい。

小ネタも面白うございましたよ。
控え室にいる時、鼻をほじりかけて「やば、撮影中だった」と、危うい所で手を下ろしたり
ステージで「これは僕が子供の頃、初めて弾いたギターです」と言って取り出したのが
全長20センチぐらいの、どう見ても弾けそうにないおもちゃのエレキギターだったり。

ライブコンサートの映像ですから、一曲終わるごとに、スクリーンの中の客席から
大きな歓声と拍手がわき起こります。
印象的だったのは、スクリーンの外の客席、つまり映画館の客席からも、しばしば拍手や手拍子が挙がったのでございます。
おそらくはファンのかたがたであろうと思われますが
そうでなくとも、熱いノリノリ曲オン・パレードで
じっとしているのが勿体ないようでございました。
のろも足踏みくらいはさせていただきましたよ、隣席に人がいないのをいいことに。

最後のナンバー、「好きにならずにいられない」Can't Help Falling In Love の熱唱のあと
短いエンドロールが流れ、それも尽きた時
客席全体から、つつましいながらもやさしい感情のこもった拍手が、自然にわき起こったのでございました。



ええ、ところで
これより数日間お出かけをいたしますので
コメント等およせいただいたても返事が遅くなるやもしれませぬ。
悪しからずご了承くださいませ。