読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

『ゲゲゲの女房』

2010年12月29日 | 作家マ行
武良布枝『ゲゲゲの女房』(実業之日本社、2008年)



NHKの朝ドラを全部通して見たのはたぶんこれが初めてだろう。だいだい朝の時間にせよ、昼の時間にせよ、朝ドラを見れるような時間帯には家にいないのが普通なので(子どもの頃は学校だし、大人になってからは仕事だし、学生の頃はテレビもってないし)、ありえないことだったのだが、最近はビデオというものがあるし、また朝ドラそのものが地上デジタルだけでなく衛星放送やハイビジョンでもやっているし、夜でもやっているからその気になれば見れる。向井理と松下奈緒という役者が米子や安来の方言を惜しみもなく喋ってくれたおかげで、続けてみようという気になったのだろう。あれを標準語やへんな方言でやられたら、見る気も失せてしまっていただろう。

原作のほうも大変な人気のようで、春に申し込みをしたのがやっと年末になって図書館から連絡があった。読み出したらあっという間に読んでしまえる。私よりも先に上さんが読んでしまった。朝ドラとの違いも比較しながら読むのも楽しい。ただ結婚直後から数年間の極貧生活というのは、本を読んだだけでは伝わらなかったかもしれない。

極貧生活のエピソードとそこから這い上がっていくサクセスストーリーの小気味よさがたぶん多くの視聴者や読者の心をつかんだ(もちろん主演の二人の魅力も大きい)原因だろうけど、私は水木しげるの思想的なバックボーンとなっている、たとえばゲーテの思想にたいする捉え方とか荒俣宏が弟子にしてくれと言ってくるほどの異界についての捉え方などを知りたいものだと思う。

NHK連続テレビの総集編DVDもある。

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=natto2012-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B004IAMDQW" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『五重奏』 | トップ | 『どくとるマンボウ青春記』 »
最新の画像もっと見る

作家マ行」カテゴリの最新記事