佐渡には、一般的な佐渡コシヒカリ、朱鷺と暮らす郷コシヒカリ農薬5割減・8割減、朱鷺と暮らす郷こしいぶき、里山米コシヒカリ、朱鷺の舞コシヒカリ等、複数のブランド米がある。
残念ながら、これらのすみ分けは、上手に出来ていない。
その状態のまま、すでに数年経ってしまっている。
だから、売れそうで売れない。
ブランドの認知度もあるようで、実は弱い。
さらに産地から、ブランドの足を引っ張るお米の流通があったりもした。
だから今回の佐渡行きでは、佐渡ブランドを全体的に見直して、可能性が見えなかったら、ブランドを取り消す事になるだろうとも考えていた。
今回視察している場所は、あまり人を連れて行かない場所。
ブランドを見直すためには、誰もが行く当たり前の場所を見ても意味がなく、佐渡の良い悪いを知りたいからである。
その結果、初日の場所から1ヶ所と、今日の場所を、新しいブランドに作り上げる事になるだろう。
1つは、棚田・極少・貴重・伝統・文化・歴史・風土・風景・自然・保護・保全を考慮したコシヒカリ。
もう1つは、棚田・海岸・風・世界農業遺産・ジオパーク・生物多様性・生き物を育む農法・里山・景観・歴史・文化・地域・観光・交流・民話・船小屋・迷路・地域活性・保護・保全を考慮した、前例がない、壮大なコシヒカリ。
1つ目に関しては、ブランド米や差別米を作った経験があれば、多分出来るだろう。
しかし、2つ目については、触れられないだろうし、考えもつかないだろう。
それこそ、環境を考え、全国の産地を見ている自分だから、見つけられたと思う。
しかし、実現させるためには、佐渡市とJA佐渡と地域生産者が、1つにならなければ駄目で、その上に、こだわり米の米卸である和穀の会の協力が必要となる。
特に、佐渡市の役割は大きく、負担も計り知れない。
でも、此が実現出来たら、迷走している朱鷺と暮らす郷ブランドのポジションが明確になるし、必要性が証明される。
佐渡にしか出来ないブランド。
いや、佐渡だからこそ、やらなければならないブランドだと思う。