1月27日(土曜日)に発売となった、お米好き女子高生の青春ラブ米マンガ「あきたこまちにひとめぼれ」の単行本第2巻。
その単行本第2巻第1話(第8話)を、「ゆめぴりか」の可能性と「最後の切り札」を教えてくれた生産者に届けてもらうために、北海道JA新すながわ米穀課に対して、本日2冊送った。
本当なら、自分が直接ご自宅に持っていくことが出来れば良いのだが、今の自分は北海道へ行くチャンスが無い。
なので、JA新すながわ米穀課に、ご自宅に届けてもらおうと頼んだのだが、既に札幌に転居しているという事だった。
しかし、転居先の住所を知っているという事なので、そのままお願いすることにした。
「ゆめぴりか」が誕生してから、あっという間に数年経ってしまった。
流通価格は、まだ右上がりとなっているようだが、消費者からの評価は、ずっと右下がりを続けている。
下げてしまっている根本的な原因は、流通の甘さと品質の甘さに尽きる。
ブランド米として頂点に立っていたいと考えるのなら、流通と品質については、最新の注意を払い続ける必要があった。
特に流通については、産地都合という基準ではなく、消費地のための基準にしなければならなかったのだが、それを実行することが出来ないまま終わってしまった。
CMについても変わり映えがしないので、ついに話題にすらならなくなった。
「ゆめぴりか」の新しい戦略や計画も、消費地には一切伝わってこなくなった。
北海道米全体の計画も、まったく見えなくなった。
北海道は、消費地でのブランド化を諦めたのかなと思いたくなるくらいの、悪い現状だと思う。
結果として、「北海道米」という言葉は聞こえなくなってしまった。
当然「北海道ブランド」としての価値も薄れてしまった。
そうなってしまうと、昨年末に開催されていた「ゆめぴりか最高金賞」コンクールについても、何処の産地が最高金賞となったのかの話題も無くなった。
何処で手に入るのか等の問い合わせもゼロであった。
業界紙には取り上げられていたものの、一般マスメディアでは取り上げられることは無かった。
今秋には、「ゆめぴりか」が「悪夢ぴりか」と代わってしまうかもしれないと感じるほど。
「何とかしたいな」と思ってはいるものの、ここしばらくホクレンとも会っていない。
なので、29年産米の販売計画は作られていないし、30年産米については予定すらない。
完全にブランド化戦略は止まってしまっている。
「あきたこまちにひとめぼれ 第8話」は「幻の米」。
その「幻の米」は、北海道一の品質と食味を誇る、JA新すながわカエル倶楽部が栽培している「極低タンパク栽培高度クリーンゆめぴりか」。
この「極低タンパク栽培高度クリーンゆめぴりか」は。
「やっかいどう米」を「魚沼」にまで育て上げるための切り札。
北海道米の実力を見せつけるためのお米。
北海道米の可能性を教えるためのお米。
「旨い」を超えるお米。
「美味しい」では語りつくせないお米。
コンテストやコンクールという時限を超えたお米。
「ゆめぴのか」がブランド米としての存在から脱落したとしても、これが「ゆめぴりか」だと判ってもらうための「最後の切り札」。
その「最後の切り札」が、なんと、「ゆめぴりか」が誕生する前に出来ていた。
それを証明した生産者に、この「第8話 幻の米」を届けたいのだ。
JA新すながわカエル倶楽部が栽培している「極低タンパク栽培高度クリーンゆめぴりか」は、限りなく「最後の切り札」に近いレベルにまで到達している。
現在のレベルでさえも、これが「最後の切り札」だと言っても、誰も疑わないと思う。
しかし、何かが違っているのだ。
何かが足りていないのだ。
「最後の切り札」という答えを出しながらも、解き方を教えてくれないまま逝ってしまった生産者。
悩んでしまうたびに、何時も「ズルイなぁ」と思ってしまう。
でも、もうじき難問は解けると思う。
その時は、ちゃんと挨拶に行こうと思っている。