こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

質問「お米はいつまで保存できるの」-となりのマエストロ

2010年03月26日 23時30分46秒 | Weblog
「お米を美味しく食べるためには、何時までに食べてしまうのがよいのか」という質問です。
(米穀関係者・生産者等で、この内容を使用する場合は、必ずご連絡お願いいたします。
掲載されている全ての情報の、無断転載は禁止いたします。)

玄米でも白米の状態でも、お米は生きていて常に呼吸をしていて、酸素を取り込んではデンプンなどの有機物を分解し、二酸化炭素を排出していますので、時間が経てば当然お米の内部には変化が出てきてしまい、最終的には美味しさが失われてしまうのです。

そのため、昔からお米の美味しさが保てる期間というのは、夏場で2週間、冬場で1ヵ月半程度といわれていますが、それは、お米の保存で大切な暗所で、温度や湿度が一定の場所でのことなのです。

しかし、今の家庭環境の中では、そんな場所はなかなかありませんので、購入してきたままの米袋を、流し台の下や側に置いていたりしている場合が多いようです。

ところが、これが保存としてはもっとも駄目な方法で、キッチンの湿気やコンロの調理熱、さらには流しからの跳ね水などの影響を受けてしまって、品質が早く低下してしまっているのです。

このことから現在では、春夏秋冬関係なく、白米の状態では1週間から10日程度で味が落ち始めてしまうので、その頃までには食べ切るようにとなっているのです。
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質問「お米に虫がわいてしまった」-となりのマエストロ

2010年03月26日 22時50分34秒 | Weblog
「お米に虫がわいてしまったら、どうしたらよいの」という質問です。
(米穀関係者・生産者等で、この内容を使用する場合は、必ずご連絡お願いいたします。
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お米に湧く代表的な虫は、ノシメマダラメイガ・スジマダラメイガなどの、蛾やコクゾウムシなどです。

なぜ発生し易くなったのかは、誰もが想像出来るのではないかと思いますが、一昔前のように、とにかく収量をとることだけに専念していた時とは異なり、産地も美味しくて安全なお米作りを目指していますし、消費者も少しでも農薬の少ないお米を求めているので、農薬の
使用量が極端に少なくなっていることもありますし、地球温暖化の影響もあるのです。

また、全室冷暖房完備で、1年間通して快適な環境で生活できる家庭も多くなっているため、その結果として、虫の孵化や発生が多くなってしまっていて、冬でも虫が発生してしまったという問合せも年々増え続けています。

ちなみに虫については、包装紙や新聞紙などにお米を重ならないように薄く広げて、2~3時間程度虫干し(陰干し)すると這い出してきますので、後に残った糸でつづられたようになった虫の巣を固まりごと取り除きます。

そして、集めたお米を少量ずつ米粒が落ちない程度の網目のザルに入れて、軽く振るって虫が食べてしまったお米のカスや虫の糞を落とし、炊飯前にシッカリと研げば、安心して食べることが出来ます。

しかし、この虫干し(陰干し)は、お米が割れてしまう可能性が高いので、基本的にはお奨めしていません。
お米に虫を湧かしすぎてしまって、どうにもならない状態となってしまった場合のときだけにしてください。
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質問「お米に匂いがうつってしまった」-となりのマエストロ

2010年03月26日 22時10分58秒 | Weblog
お米を置いておいたら、においが移ってしまったのたが、匂いを取る方法はありますか」という質問です。
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一般的には、台所に置ききれないお米については、玄関や押入れ、さらには物置などにも置いたりしているようですが、お米は温度や湿度に敏感なだけでなく、匂いも吸収しやすいため、洗剤、灯油、芳香剤などの匂いが、お米にしみこんでしまったということも、多々あるのです。

しかし、残念ながら、一度匂いを吸い取ってしまったお米から、臭いだけを抜くことはできませんので、現状としては諦めるしかないと思います。
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質問「冷蔵庫に入らないお米の保存は」-となりのマエストロ

2010年03月26日 21時43分59秒 | Weblog
「買ってきたお米が、全部冷蔵庫に入りきらないのだが、余ったお米はどうやって保存したら良いのか」という質問です。
(米穀関係者・生産者等で、この内容を使用する場合は、必ずご連絡お願いいたします。
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買ってきたお米を冷蔵庫で保存できる量は、実際には極わずかで、ほとんどのお米は冷蔵庫に入れることができません。

そこで、冷蔵庫に入らなかったお米は、買ってきた時の米袋に入った状態のまま、口を輪ゴムなどでお米がこぼれないように塞ぎ、市販されている布団や洋服の圧縮袋の中に入れて、空気を抜き取って、真空状態にして保存してください。

これでしたら外からの影響をまったく受けない上に、空気の出入りも無いことから、お米を置いておく場所を選ばず、お米を長期にわたって保存することが可能となります。
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質問「どうして米袋では駄目なの」-となりのマエストロ

2010年03月26日 21時01分30秒 | Weblog
「どうして米袋で保存してはいけないのか」という質問です。
(米穀関係者・生産者等で、この内容を使用する場合は、必ずご連絡お願いいたします。
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売り場でお米が入って販売されている米袋には、空気が出入りするために、丸い穴が何箇所か開いていたり、米袋横のシール部分に何箇所か小さな空気穴が開いていたり、米袋の裏側部分に空気が出入りするための特殊加工がされていたりしています。

したがって、口を輪ゴムなどで閉めていたとしても、空気穴から常に空気が出入りしてしまっているので、そのままでは、お米が酸化していってしまいます。

また、結果としてお米が空気に触れてしまっていることで、お米が乾燥していってしまったり、逆に湿気が入りこんでカビてしまったり、お米が割れやすくなったりしてしまうのです。
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質問「上手な保存の仕方」-となりのマエストロ

2010年03月26日 20時38分33秒 | Weblog
「買ってきたお米の上手な保存方法が知りたい」という質問です。
(米穀関係者・生産者等で、この内容を使用する場合は、必ずご連絡お願いいたします。
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買ってきたままのお米の袋ではなく、口がチャックになっていて、何度も使い回しが出来るビニールの密閉袋や、汁物でも保管できる箱型の密閉容器に移し替えて、冷蔵庫の野菜室に入れておくことが一番です。

ちなみに、貯蔵する温度を10度下げることが出来ると、お米が酸化する速度を、半分近くまで遅らせることが出来ますので、冷蔵庫で保管すると、常温より2倍も美味しさが持続されると、考えてよいと思います。
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