こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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何故ブランド化をしようとしたのか、考え直してみろ

2010年03月05日 09時25分01秒 | Weblog
昨日、埼玉県鴻巣市でブランド化をしていた「こうのとり伝説米」について、今後どうするのかの意見交換をした。

自分としては、真っ先に「このブランドは終わり」という結論を言って、それから意見を聞いてみることにした。
意見を聞くのなら、結論を先に言わなくてもよいのではないかと思うだろうが、ブランド化というものは、そんなに甘くない。

ブランド化をスタートさせてしまったら、後戻りは出来ないし、ましてや今回のように、途中で止まってしまうなんてことは、絶対にあってはならないのだ。
ブランド化をスタートさせてしまったにも関わらず、人員を、4人から2人、そして最後は1人と担当を減らしてしまっていたのだから、農林振興センターとしては、ブランド化を諦めたんだと考える方が自然である。

確かに、農林振興センターとしては、「こうのとり伝説米」だけをしているわけではないので、人も足りないかも知れないが、ブランド化をスタートさせてしまったからには、そんなことは通用しない。
それなら最初から実行しなければ良かったのだ。

「こうのとり伝説米」を終わりにした方が良いと言ったのには理由がある。

何故なら、このブランド化は途中までシッカリと動いていて、地域にも県内にも、ある程度の刺激となって、生産者にも消費者にも、それなりの意識改革の芽が出るまでなっていたのだ。
その途中で止まってしまったのだから、全く動いていないブランド化よりも、末路が悲惨になってしまっているからなのだ。

「こうのとり伝説米」を復活させる方法は、正直言ってほとんど残っていない。

自分としては、このブランド名を降ろしてしまって、新たにブランドを作りなおした方が、早いのではないかと思っているほどなのだ。
なのに、それをもう一度というのなら、今までの数倍以上の努力をしなければならない。
そんなことが、今の農林振興センターに出来るのだろうか。

今回のことで、農林振興センターの部長は、担当を2人と言っていたが、自分としては2人の専属と、2人以上のサポート体制が必要と考えているので、どうしても最低4人以上だと思っている。
しかし、そんな人員配置は、まず不可能。

よって、昨日は、「まず産地に戻って、生産者と農協、そして、ブランド化を始めようとした前任も、全て1回集まって、何故ブランド化をしようと考えたのかから、徹底的に検討しなおしてみる必要がある」と言って、意見交換を終えた。

徹底的に考えてみろ。
それでも駄目なら、潔く諦めた方が良い。
コメント
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