仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

宗教の本質

2019年10月18日 | 浄土真宗とは?
数日前に引用した『宗教の授業』に「宗教の本質」という章があり、そこからの転載です。


問われているのは、自分の身体や心理や性格のことではない。知性とか意志とか感情といった精神的なものでさえ、なお本当の自己ではない。そういうものはなお、自己にとって外なるもの、自己とは別ものである。そういう種々のものを衣のように身につけている当の自己そのものの正体は何か。それは、われわれに対して最も深く隠されているものである。そういう裸の自己は、われわれの自力によっては決して知ることのできないものだとも言える。
それにもかかわらず、そういう自己の正体を見つけないことには、われわれの自己は決着しないのである。
 宗教とは人間を超えた神もしくは仏に人間が救われる途だと言ってもよいが、その救済とは自己が本当の自己に出遇うことに他ならない。そういう意味での宗教なしには、われわれはこの宇宙の中を空しくさ迷うはかないのである。(以上)

「救済とは自己が本当の自己に出遇うこと」納得です。
コメント
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