超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期) 第3話「俺の友達が眼鏡を外すわけがない」 感想

2013-04-23 05:36:14 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない













繰り返し観てたらちょっと泣けてきた・・・。














沙織めちゃめちゃ可愛いじゃねえか!
ってこのエピソードは原作でも好きなエピソードだったので特に期待してたのでした
そしたら思ってた以上に感動出来た自分がいたのもまた嬉しかったです
沙織が失ったものと
沙織が手にしたもの
その両方が同時に提示されてた事で彼女の成長が如実に伝わって来る名エピソードだったかな、と

沙織はきっといつだって自由奔放でポンポンと成果を手にして行く姉が羨ましかった
心のどこかではやっぱりある程度の尊敬は抱いていたと思うんですけど
同時にどうしようもない劣等感も抱えていて
多分あのままずっと甘やかされたままだったらここまで育つ事もなかったんじゃないかと
放任主義・・・とはまた違うとは思いますけど
結局お姉さんのおこぼれを預かってる状態のままなのは事実な訳で
今度はその経験を糧に沙織ならではの友人を探して欲しかったんじゃないかなって
まあ実際性格の問題もあったんでしょうけど
でも結果を見れば姉さんの取った行動は間違ってないのは火を見るより明らか
何だかんだいって沙織はその「突き放し」も含めて姉の恩恵を受けていたって話なんですよね。
さり気なく誕生日も覚えてくれてるあたり本当は大好きな妹なんでしょう
それを観た沙織の反応もまた可愛かったけどね(笑

それにしても、なんで終始涙腺が揺さぶられたんだろう?って思うと
やっぱり沙織の悲しみや悔しさが伝わって来たからなんだろうな、と個人的には
姉に対する劣等感や姉のようにはなれない寂しい気持ち
崩れる泥船を救えない無力感だったり、
だからこそ少しでも愛憎溢れる姉に近づいたいという必死で懸命な想い・・・
ある意味少年漫画のような絶望から這い上がる力を見せてもらったからこそ目頭が熱くなったのかも
登場人物の感情が流れ込んでくるような雰囲気作りや演出の妙が素敵な傑作回でした
前回のあやせもそうですけど、2期はサブキャラの爆上げが半端じゃないですな~(笑)。
多分この3話観た人みんな沙織の事もっと好きになったのでは・・・
そう思わざるを得ない
悲しみと結実を両方感じさせてくれた素晴らしい回でした
あのメガネは単なるギャグでなく先人から貰った勝負アイテムだったんですね
まあこれも原作読んで知ってますけど、でも改めて深みがあるなあ・・・とつくづく
素顔じゃ余りに恥ずかしいからああいう姿でないとダメだったんですね
彼女もまた奥深いキャラとして描かれてて大満足でした。


沙織とお姉さんの関係性というのはある意味では桐乃と京介の関係性にも似てるな、と少し
桐乃と京介もとある出来事があって仲が悪くなり疎遠状態になったわけですが
結局は桐乃は京介を尊敬していて
京介もまた桐乃に対しての愛情は最低限持っていた
沙織は姉さんの事を恨みつつも、でも心の中ではやっぱり尊敬や生き方に対する憧れは消えず
彼女と同じサークル集めの道を選択したわけで、嫌いになりきれない部分が似ている
お姉さんもまた突き放す部分はあれど誕生日を祝いに来る愛情は残ってたり
そういう「きょうだい」というものの本質というか、
どこかで人生に羨望を抱いたりどこかで最低限の愛情が垣間見れたり・・・というのは
案外リアルな描き方なのかもしれないですね

そんな沙織とお姉さんの関係性もね、これはこれで悪くないんじゃないかと
そういう風にも感じられた最高に気持ちの良いオチで締め括られた超お気に入りの回に仕上がりました
これまでの散々な苦労と苦心が描かれてたからこそ最後のドヤ顔に思い切り感動が出来る
本当に素晴らしい回だったと思います
沙織ってキャラの素晴らしさがまた一つ理解出来て良かった。
原作既読者としても太鼓判を押せる納得の第3話でしたね。面白かった。


しかし、今週の沙織は見た目的にもめちゃくちゃ可愛くて視覚的にも大満足でしたね(笑
男の人の前できゃあと赤くなって必死で顔を隠すシーンだったり
冒頭や後半の京介達に顔を見られてのリアクションだったり
おしとやかな大和撫子っぷりだったり
本当に嫁にしたいレベルで可愛くてここまでの破壊力を演出出来る力量にも驚きました
また普段が普段だからなあ・・・(笑 ギャップで可愛さを生み出す手法としては最高峰でしたね
でもそういう可愛さと美人さ演出はあくまで味付けであって
根本であるストーリー性が一番印象に残ったのがやっぱり素敵でした
「俺妹」は素直に胸が熱くなってそれでいてキャラの可愛さも十二分に堪能出来る
そういう優れたドラマ作品って本質を体現してくれた2期3話でしたね。
確かな感動をありがとう。










2話の感想も同時に書き下ろしたのでよろしければどうぞ
2話3話と個人的に相当の傑作回が続いた印象なのでこの先を観るのも楽しみです
俺妹のラッピング車両の写真もUPしたのでそちらも。

ついでに作画はより磨き上げられた印象がしてますね
キャラの顔が更に丸っこくなって柔らかそうで良い感じです。
やっぱり俺妹の素直に感動出来る部分が大好きだ。




俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期) 第2話「信じて送り出したお兄さんが(以下略)」 感想

2013-04-23 04:12:21 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない














完璧なフォルムのお話。











「信じて送り出したお兄さんが携帯美少女ゲームにドハマリしてセクハラしてくるようになるわけがない」・・・
今回は信じられないレベルの傑作回でしたね
ちゃんとストーリー的な進展もありつつラブコメとしての旨味も絞り切って
ギャグ描写の数々も破壊力があってオチもしっかりと決まっているどこを切っても文句の付けようがない話でした
ここまでシュッとまとまったコメディ話がやれる辺りやはりこのスタッフの地力の高さを感じるなあ
今の所今期でもナンバーワンの面白さでした(笑)。

何が面白いって、あやせの扱い方が上手すぎる!
最初は健気に京介を慕う後輩としての可愛さを存分に演出させつつ
そこからいつもの怒りモードでひたすらにプンプンする姿が非常にあいくるしい
その後マジデレモードになったかと思いきや
最後にはヤンデレになったりして(笑 複線を生かしたオチの付け方も秀逸だと思えたし
1話の中で本当に様々なあやせの表情や可愛さが見れて大満足のお話でした
あれ、こんなに可愛かったっけ?って思ってしまったくらい
最高の美少女に感じられたので
その意味だと表情や仕草の演出が1期よりも優れてるのかもしれないですねえ。
いずれにせよ、2話のあやせは今まででも最も輝いてたのは間違いない(笑
それくらい彼女の純真さとユニークな部分が際立った魅力全開の一話に仕上がってるので
あやせ好きな方は勿論
あやせそこまで好きじゃない方にも見てもらいたいッス
これを見れば彼女がどんだけ素直でどんだけいじらしいかがはっきりと分かるはずですから。あと狂気も(笑


しかし、そういう可愛さ演出やコメディ描写の面白さの裏では
何気にあやせ自身の成長が見て取れる仕上がりになってたのも見逃せないですね
以前のあやせならば多分そういう恋愛ゲームにのめり込んでる時点で嫌悪感を示してたというか
恋愛ゲームをやってる事自体に憤ってたはずだと思うんですよね
でも今回はそうじゃなくて
自分自身を見てくれないことに彼女なりの苛立ちを感じていたわけで
恋愛ゲームをやっている事自体に関して言えば割とある程度は寛容な具合も見受けられて
(勿論最低限の嫌悪感はあると思いますが 笑)
そういう・・・ある程度は相手の趣向を認められる度量が出来たのは大きなプラスなんじゃないかと思います
それに散々プレイしてコピーした時点でそれなりに夢中になってたのは明白ですしね。
一見振り切れたコメディ話で自動的に笑えば済む話にも思えるけど
水面下では桐乃の謝罪も含めて
何気に個々の成長を感じたりもして・・・そういうお話もきっちり進める塩梅もまた個人的に好みでした。
結果的には気持ち悪がられてしまったけど(笑 でもさり気に更に仲良くなれるんじゃないかな、とも

桐乃は桐乃で結果的にほったらかしにしてしまった事実を申し訳なく思う気持ちを抱いて
あやせはあやせで桐乃の気持ちに近づきたい気持ちを抱いて・・・
最後はギャグ調でしたけど
本質的にはまたこれで溝が一つ埋まった話だったんじゃないかと
そういう抜け目の無さがやっぱり好きだなあ、面白いなあ、と思えた見事な傑作回でした
どのキャラも本当にキラキラ輝いてて堪らなかったですね。


しかしあやせだけではなく桐乃も可愛かった!
今回のお話をめちゃくちゃ評価する理由の一つとして、彼女のいじらしさも際立ってたというのがあります
京介に諭されて素直に過ちを認める態度だったり、本当は京介と共通の話題が欲しくてゲーム貸したり
意固地な部分はまだまだ残りつつもどんどん素直さが如実に出てきてたりもしていて
そういう細かい描写もまた桐乃ファン的にグッと来たのも大きいですね
何よりも二人で一緒にゲームを眺めてる図が
まるで恋人のそれのように描かれていたのが非常にツボでした
顔近すぎて京介も赤くなってるという・・・そういうのっていいじゃないですか(笑
あやせの七変化だったり精神的な成長が楽しめる回だったのも間違いないし評価ポイントですが
それに加えて桐乃も要所要所で可愛さや面白さを発揮していた存在感もまた評価ポイントでした
何気に二次元キャラのスカートの中身を覗こうとするおっさん仕草も笑った。
それぞれのキャラとのちょいラブ模様もめいっぱい楽しめましたし
正に二話にして最高潮と言うべき傑作回でした。

なんかもう、どんどん危ない方向に進んでいくドライブ感が中毒ものですね。
改めてあやせって女の子の可愛さと存在感をしっかりと満喫出来たという意味でもデカいお話です
これでまたあやせファンも急造の一途を辿る・・・はず?(笑
リアルタイムで見た時も散々笑いましたが
見返してみても全然笑える辺りやっぱり本物でした。手放しで面白かった。










ちなみに私自身は桐乃派一筋のつもりだったんですが
この回観てたらあやせも中々・・・と少々傾きかけてしまいました(笑
それくらい彼女を魅力的に描けてたって事です!おみごと。