アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

今月のどんぐり工房の草木染め

2013-05-20 16:48:43 | 草木染め
    毎月定例のどんぐり工房での草木染め講習会は、今月は、昨日のいなぶふれあいウォーキングの日に開催しました。 

    昨日は、前から雨の予報が出ていましたが、当日には夕方から雨との予報に変わり、開始直前はすっきりした五月晴れになりました。出発地点のどんぐり工房前駐車場は、商工会などの店もたくさん出て大賑わい。1000人以上の参加者が集いました。

    いつもの草木染めは、煮出すところから始めるので、みじかくても3時間はかかります。でも、この日の講習会は予約なしにして、訪れた方が短時間で楽しんでいただけるよう、インド藍の染め体験をしていただくことにしました。

    インド藍の染め液は、当日朝に作りました。水の中にソーダ灰と、インド藍の粉をお湯で溶かした藍液を入れ、ハイドロサルファイトという還元剤を加えます。こうすることによってインディゴの成分が引き出されるのですが、水温が上がらないと、藍が建ちません。お天気はよかったのですが、朝から肌寒くて水が冷たく感じられ、なかなか水面にきらきらした泡が出てきません。この泡が、藍の力が漲っているという証拠なので、心配でした。液も、なかなか緑色になりません。

    でも、1時間ほどようすを見たあと、木綿のソックスを入れてみたら、きれいな紺色になりました。成功です。安心したところで、お客様を迎えました。   

    最初にいらしたのは、男性二人組。スカーフや風呂敷に思い思いの模様を凝らし、いざ染めに入ります。藍染めは、よく吸水させた布を藍液の中に静かに入れ、空気に触れさせないようにして中でよく繰り広げます。数分経ったら液を絞って外に出し、空気に触れさせます。

    液の中で布は黄緑から緑色をしているのですが、空気に触れさせたとたん、紺や青に変身します。布全体が青くなったら、また藍液に。好みの色になるまでくり返し、水洗いします。水で洗うことによって青はより鮮明になります。

     お二人の作品です。一番右は、板締めして白い模様を作ったあと、また藍液に布を入れて濃淡をつけました。星型や規則的な模様は、布を畳んで、割り箸でつけたものです。

     麻混紡のスカーフを屏風畳みにしているところ。こうすると、液がむらなくしみこみます。

     屏風畳みにしたスカーフを半分に折り、五平餅の串で挟んでできた模様です。五平餅の串のはさみ方がゆるかったので、もわっとした感じの模様になりました。きちんとした幾何学的な模様もいいけれど、こういうハプニングでできたものも味があります。

     一番左は、綿100%のタオルマフラー、その次は絹です。一般の草木染めと同じく、素材や織り方によって、青の色あいが異なります。

     下の写真、左のシャツは、かなり色あせた白の木綿。きれいな青いシャツに生まれ変わりました。その下、左は黄色に染めたスカーフ。黄色を残して藍液に入れました。黄色と青で緑色になるはずだったのですが、藍の濃さに負けました。緑にはならず、青緑色に。でも、これはこれでいい色です。

     藍染めは、気軽に楽しめる染め方です。ふれあいウォーキングのスタッフ達にも、仕事の合間に染めを楽しんでいってもらえました。今年の夏は、できれば昨年収穫した藍の乾燥葉でも染めてみたいとおもっています。



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