アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

米粉とリンゴのケーキ試作中

2010-12-19 12:01:01 | アンティマキの焼き菓子とパン
  稲武地区大野瀬町に住んでいる筒井重之さんは、20年以上、無農薬・無化学肥料でお米を栽培しています。今年は異常な暑さに草の伸びが早く人手が追いつかなかったので、一度だけ除草剤をまいたとのことですが、おいしいお米を作るため、ずっと努力なさっています。

  私はここ2年ほど、彼のお米を食べています。もち米も同じ農法で作っていて、アンティマキの冬のオカキは、このもち米が主原料です。どちらのお米も、このあたりではほとんどしなくなった「はざかけ」をして天日に干してあるので、それもおいしさの理由になっています。

  でも、小規模農家の筒井さんは、高いお金が必要な有機栽培米の認定を受けていません。だから、いくら苦労して無農薬、無化学肥料のおいしいお米を作っていても、無認可栽培米としてしか扱われないので、販路があまり広がらないまま、今に至っています。

  その筒井さん、今年は自分のお米を米粉として直売所・どんぐり横丁で販売することを思い立ちました。販売に当たって、「一度使ってみてくれ」と彼から米の粉をいただきました。そこで、米粉ケーキを焼いてみることにしました。

  以前から、米粉のお菓子を考案したかったので、いい機会です。米の粉とともに、長野で低農薬栽培をしているYさんのリンゴも使うことにしました。

  手前が米粉&リンゴのケーキです。塩だけでよく煮て冷凍したリンゴを、牛乳や豆乳のかわりに入れています。粗糖と卵、それにアーモンドパウダーも少し加えてみました。

  ほろっと崩れるのが難点といえば難点ですが、まずまずの出来。試食してもらった家族や友人の評判も上々です。卵を泡立てるとか、量を増やすとかくふうしたら、もう少ししっとりするかもしれません。リンゴの食感も加えたいので、水っぽくならないような処理をして、混ぜたいとおもっています。

  向こう側のケーキは、卵を入れないで作ったリンゴケーキ。最近買った本、「卵なし、牛乳なし、砂糖なしの焼き菓子」(藤井恵著・主婦の友生活シリーズ)を見て、ほぼレシピどおりに作ってみました。卵アレルギーのTちゃんに食べてもらうためです。こういうふわっとしたケーキを卵なしで作るのは初めて。もっと硬くなるかと思ったら、意外にやわらかくて驚きました。まだ2歳なのに、とてもきちんとおしゃべりできるTちゃんの感想、はやく聞きたい。
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干したダイコンの皮

2010-12-19 11:20:04 | 手作りのたべもの
  アンティマキの商品、野菜の塩ケーキには、コクを出すため干しシメジが入っています。家で何日か天日干ししたものなのですが、日照時間の短い稲武ではこの天日干しがけっこう難しいのです。

  そこで、最近私が重宝しているのは薪ストーブの下とその周辺。熱くはないのですが、乾燥しているので、ドライ物を作るのにとっても便利な場所なのです。シメジはもちろん、ミントやレモングラスなどの葉物も、色を残したままきれいに干しあがります。

  ここで、最近注目されている干し野菜も作ってみようと思い立ちました。こちらも何度か天日で試みたことはあるのですが、せっかく干しあがっても雨に当たってかびてしまったりして、あまりうまくいかなかったのです。天日に当てるわけではないので、ビタミンDなどの値は低いかもしれませんが、少しはおいしくなるはずです。
 

  先日も、朝のテレビ番組で干し野菜を紹介していました。そのなかで、局アナが自宅のガスレンジの上の換気扇フードに、竹串に刺したダイコンの皮をひっかけて干している、と話していました。

  大きなダイコンを一本買ったので、中身はおでんにして、皮干しをやってみることにしました。

  ストーブ下は混んでいるので、局アナのように竹串を刺してストーブそばにおいてみました。

  数時間後、かなり水分がなくなりました。ちょっとかじってみました。硬いけど甘い!数分水につけておいてから、刻んで金平にしました。オリーブ油を熱し、ずっと弱火で蓋をしては蒸し炒め。なかなかやわらかくなりません。水を入れてまた弱火で煮続けます。

  15分以上火にかけてやっといいにおいがしてきました。しょうゆを少したらして水気がなくなるまで炒め、すりゴマをかけて出来上がり。最初少し焦がしたので、色が悪いのですが、味はいい。たぶん最初にもっと水に漬けておいたら、もっとおいしくなったと思います。

  外で干すとなると、外出しない晴れた日を選ばないとできないのですが、家の中なら残り野菜を気軽にちょっとだけ干すことができます。きょうは、昨夜サツマイモを揚げるついでに輪切りにして蒸した芋を、ストーブ下に並べています。
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