骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

ポルシェ 356を骨で聴く

2012-10-26 15:29:00 | 骨で聴く名車

 世界の名車ともいうべきポルシェですが、骨伝導とともに取り上げるのはFRポルシェばかりでした。そこで今回は製品名にポルシェの名を冠した初のクルマであるポルシェ356・Porsche 356を取り上げます。

 今でこそ世界トップレベルのスポーツカー製造を行うポルシェですが、創業当時は他社の車輌設計・開発請負を主な業務としてきました。それが転換点を迎えたのが、この356なのです。すべてはここから始まったともいえます。
 ポルシェが第二次世界大戦終戦後に開発に着手し、「356」の社内の開発コードで誕生しました。設計担当はフェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェ、スタイリングはポルシェ社員のエルヴィン・コメンダでした。エルヴィン・コメンダといえば、フォルクスワーゲン・の代名詞的存在であるビートルを手がけた人物です。そのためビートルとの間には共通点が多いのが特徴ともいえます。

 設計が始まったのは1947年6月でした。終戦後の資材や物資が入手困難な状況でしたが、翌年には試作車が完成しました。そしてすぐにインスブルックのレースに出場して優勝という快挙を達成しました。

 試作車から量産化に至る過程で、車体はクーペとカブリオレの2種となり、後部に補助シート2席を追加することになりました。フォルクスワーゲンとの構造、部品の共通化によるコストダウンが行われ、エンジンもフォルクスワーゲン用369型をベースとしました。しかし、スポーツカーカテゴリの1,100ccクラスへ出場できるように1,086ccに縮小しました。出力は当初35英馬力でしたが、1949年11月以降は40英馬力となり、最高速度は140km/hでした。

 その後1965年モデルまで発展し、量産が開始されてから約15年に渡り細かい改良を重ねて発展を続けてきました。ポルシェでは記念すべきモデルでした。

 往年の名車には最先端の特許技術を駆使した骨伝導ヘッドセットとともに対面したいものです。今とは異なるエンジン音は、騒音というものではありません。米軍採用の骨伝導としての役目ではなく、じっくりと耳だけでなく骨からもこの音を聴きたいものです。

          ⇒ 特許技術の世界最先端・骨伝導製品

 昔から大好きなポルシェですが、356まで遡って堪能できたらという希望を抱き続けています。やはりポルシェには骨伝導製品がよくあいます。


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