骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

セレスピードを骨で聴く

2015-12-25 11:03:27 | 骨で聴く名車
よほどのクルマ好きの方でなければ「セレスピード」を知る人はいないかもしれません。
要するにセミATのことで、シングルクラッチ式2ペダルMTという、普通ではまずお目にかかれない代物です。

日本で初めてヒット作となったアルファロメオの156から採用されたもので、仕様は異なるもの、フィアットのデュアロジックやランチアのDFN、マセラティのカンピオコルサなども採用されました。
また何といっても、フェラーリの「F1マチック」も同種のシステムです。

日本車に限らず世間一般では、トルクコンバーター式にもマニュアルモードが付いたATがありますが、セレスピードは全く異なります。マニュアル車のギアボックスがベースとなっているのです。そういう意味ではオートマモードが付いたMTといえます。

トルコン式ではないので、AT車特有のクリープ現象は生じません。
やはり基本がMTのため、シフト・アップ、ダウンの操作性、特にそのダイレクト感は圧倒的にATより優れています。MTを運転する感覚で、クラッチ操作をしないながらも、積極的にシフト操作をするのが適しています。
ただし、クラッチ操作をしないものの、シフト時にアクセルを戻したり、シフト操作後に再度踏踏み込む感覚はMT車と同様です。むしろ、その感覚で操作をしないと、かなりギクシャクした変速になります。

ATに慣れたドライバーには明らかに向いていません。
また逆にMTにこだわる人にも不向きです。

でも、この中間に位置する人は確実に存在します。
MT愛好家でも、シフト・アップ時には興味を抱かないでしょうが、このセレスピードに感動するであろう瞬間は確実に訪れると思います。ある程度のコーナーでのシフトダウンの時です。
コーナー侵入時に、ブレーキングにより減速しつつ、同時にシフト・ダウンを行いますが、このときの操作性とダイレクト感は、レーサーになったかのように、実に見事に決まります。エンジン回転を合わせつつ、空ぶかしをしながらシフト・ダウンしていきます。
これはマニュアル操作でもよほどの腕がないと、このシフト・ダウンの感覚はありません。

イタリア製品のため、どうしても故障と隣り合わせという側面はあります。
それでもこの魅力にとりつかれると、これが標準になってしまいます。

同じように騒音の中で通話するのに、骨伝導ヘッドセットを使うと、しかも米軍採用の特許技術を採用すると、それが標準になります。
他社の性能や、骨伝導以外という選択肢はないくなります。
とにかく、一度使ってみて、その性能を堪能するに限るということでしょうか。

世界最先端の骨伝導製品は「骨で聴く.com」の9周年記念キャンペーンがお得です。こちらでチェックしてください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿