骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

竹田扇之助記念国際糸操り人形館を骨で聴く

2013-05-23 17:00:34 | 骨で聴く体験記
 信州伊那谷の中心都市である飯田市は、骨伝導ヘッドセットともに何度も骨で「聴く」体験をしてきました。今回も飯田市での新しい発見と体験をお伝えします。

 伊那谷は主要街道を木曽谷に奪われてはいたものの、距離的に京と江戸のほぼ真ん中に位置していたことから、京と江戸という東西文化が混在した街ともいえました。
 地形的には街の東西に高い山々が聳え、壁のような隔絶した雰囲気を出しつつも、中央を天竜川が悠然と流れる独特の都市でした。
 東西の複合文化は独自に発展もし、その代表格が300年のあいだ脈々と続く黒田人形、今田人形等の人形芝居です。

 その伝統的な人形文化の中で、竹田扇之助は平成2年に故郷の飯田市に移り、竹田練場を再建しました。さらに、国内外で収集したコレクションも含めて練場を飯田市に寄贈されました。
 この竹田氏代々の功績を記念し、竹田扇之助記念国際糸操り人形館が誕生したのです。平成10年8月、第20回人形劇カーニバル98、1998世界人形劇フェスティバルにあわせ、人形館は建てられたました。

 エントランスホールから渡り廊下を通り、展示ホールへと足を踏み入れると、そこは舞台となっています。舞台のすぐ下にテレビがあり、動画が放映されていました。観客の一人となり、骨伝導ヘッドセットを使って鑑賞してみます。

 伝統文化を今に伝える場所ですが、ここは最先端の展示ホールであり、実に心地よい空間です。高齢の方にはボリュームが小さいかもしれませんから、骨伝導ヘッドセットは実に重宝することでしょう。米軍で採用された特許技術を使って、人形芝居を多能するのは快適といえます。

          ⇒ 高齢者の難聴対策に特許技術の骨伝導機器

 伊那谷に根付いた独特の人形文化を骨で聴き、観光スポットとしては穴場的なことを認識するに至ります。お勧め場所です。