骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

おしぼりを骨で聴く

2009-08-26 12:04:09 | 骨で聴くビジネス

 飲食店などでよく出される「おしぼり」ですが、これは日本固有の商業文化といえるかもしれません。海外で目にすることがないことから、世界の常識から外れる日本のサービスなのかもしれません。

 おしぼりは最も一般的なスタイルとして、タオルに水を浸して絞り、適度に湿った状態でお客に差し出すことで、食事前の「お手拭」として、また食事中・食後でも使われるように供するものです。
 タオルの布片は巻いてあったり、細長く畳まれたりして出されます。ビニールに密封されものも多くあります。

 日本航空の国際線で離陸前の搭乗客におしぼりを提供し始めたことが、のちに日本以外の航空会社でも取り入れられたことがあり、完全に日本発のサービス標準化といえるでしょう。

 これは日本特有の「おもてなし」の心が反映されたサービスなのかもしれません。
 ビジネスでの接客から集客を考えた場合、おしぼりに秘められた意味を理解する必要があるでしょう。

 同じ商品ならサービスが良い店を選ぶのが顧客の心情です。
 おしぼりという定型化されたサービスでも、温かい・冷たい等々の心配りで、また違った感じになるかもしれません。

 花屋の娘がおしぼりを手にしています。
 その奥で、隠れた顔には骨伝導のヘッドセットが装着されています。

 骨で聴くおしぼりです。

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