いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本の合理主義と米国の非合理主義。 rationalism of japan & anti-rationalism of america

2024-08-24 20:39:58 | 日記
 (1)野球発祥の米国大リーグでは、投手は勝ち星ではなく1ゲームどれだけ長く、多くイニングを投げれるかの方が評価が高いといわれる。ひとりの投手が長いイニングを投げればチームとして戦力を有利にして余裕も出て勝ちにつながる確率が高くなり、チームの勝利に高く貢献することになる。現実的、本質的な考え方だ。
 米大リーグには選手個人の偉大な記録も多くあるが、個人の成績よりチームの勝利が優先するチームスポーツとしての本質、考えがみられる。

 (2)日本で聞いた話では、プロ野球というのはチームがいくら弱くても、負けても選手個人の成績が良ければ給料は上がるスポーツだという考えだ。日米の野球の話は象徴的な話ですべてということではないが、しかしそれぞれに本質、性質を表す言葉、考えでおもしろい。

 (3)米国大リーグの話は非合理的、本質的であり、日本プロ野球の話は合理的、道理的である。これまで理解されてきた日米文化、習慣のパラドックスな話だ。米国人というより米国社会は経済合理主義が基準、価値ではなく、非合理本質主義の現実的なところがみえて意外だが、実はそういう米国社会の非合理本質主義が世界経済を革命的に発展させてきた原動力(dynamism)だとわかる。

 (4)米国を理解するうえで非合理本質主義なところは参考になり、沖縄基地問題では日本人の感情理解を考えるなら沖縄に米軍基地を集約せずに分散して地位協定も相互利益、人権に配慮した合理的なものであれば、日米問題としてむずかしい対応をしなくてもいいと思われるが、アジアの共産化、中国の台頭に対抗する本質、道理にこだわって沖縄の地政学的重要性にこだわり続ける。

 (5)米国の戦後沖縄を占領支配した地位的関係もあるのだろうが、沖縄県民からバイアスな不平等、反対を受けての日米軍事同盟の目的を考えれば合理的な支配とはいえない。やはり米国は日本、沖縄では軍事同盟の非合理本質主義に徹しているところがある。
 沖縄問題を考える時に、米国が合理主義ではなく極めて本質主義、非合理主義であることを考えて沖縄基地問題、日米軍事同盟さらに経済、貿易関係を捉えていかなければ解決には向かわない現実だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする