goo blog サービス終了のお知らせ 

いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

自民大勝、民主大敗。 election of the house of representatives

2012-12-17 20:08:18 | 日記
 (1)今回の衆院選で民主党代表の野田首相は「政治を前に進めるのか、また元の空白の20年に戻すのかの選択」と訴えていたが、結果は民主党の改選前230議席から57議席へのかってない激減大敗北となった。

 そう「国民」を導いたのは、他ならぬ民主党が自らの失政、信頼裏切りによるものだけに、選挙戦で野田首相が主張すればするほど、選挙戦が進めば進むほどに「票」をドンドン失っていく皮肉な結果となった。

 (2)一方、改選前の議席(118議席)を2倍以上も増やして293議席として絶対安定多数を獲得して圧勝した自民党は、選挙前の支持率がせいぜい20%前半台で国民の支持が素直に反映したものとは言い難く、また投票率は59.32%で戦後最低を記録して、違憲状態(unconstitutionnality situation)選挙、既成政党不信、震災影響が顕著の中で、自民党の政策、党人事、今までの実績にも注文、課題、言いたいことは多くあるが、今は圧倒的な国民の比較選挙支持に応えるべくその「政治手腕、手法」をまずは見守るときだろう。

 (3)政策的には、09年の政策(manifesto)選挙の時のその後の不実行批判の政党のすっかり消極的姿勢からスローガン(slogan)選挙に後退したため、選挙公約として選挙戦中に表明した中には自民党(公明との連立)政権にすぐ期待できるものはない。
 せいぜい景気回復へ向けて「掟破り」の日銀過剰介入経済政策、TPP参加交渉の推進ぐらいだ。
 政策で選ぶ選挙ではなかった(スローガン選挙)ので、自民党圧勝は民主党のひとり崩壊による行き場のない比較優位の票結果だ。

 (4)日本維新の会が選挙準備も十分でない中で54議席獲得して第三極勢力の一定の中心軸、基盤を確保した。こちらも政策的には現実性、実現性に遠く、党内調整不足もあり今後の国政対応次第で今後の党勢状況、国民期待にはっきり影響を及ぼしてくるだろう。まだスローガン選挙の既成政党不信での効果票、受け皿票の範囲のものだ。

 (5)1年を待たずに参院選を控えており、日本維新の会もその時は政策真価を問われることになる。日本維新の会が保守的理念、政策の近い自民党とどう向き合うのかによって、来年以降の政治体制、政局、国民判断の方向性が決まってくる。

 ただ、今の段階で「既成政党不信」が「政策の不整備、不十分さ」を上回って支持獲得した日本維新の会「54」議席の意味はある。
 民主党同様に伸ばすも減らすも日本維新の会自らの対応(政策深化、具体化)次第という、今後もあたらしい政局の中心軸となって関心、注目は集めるだろう。

 (6)まずは国難政治打開が優先して、違憲状態、世襲政治を凌駕した衆院選(election of the house of representatives)のありうる結果だった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする