いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

両極の政治パワーゲーム。 political power games divid into two poles

2012-03-02 19:57:21 | 日記
 (1)弁護士出身の橋下市長は、善悪のこだわり・割り切り、真実の原理原則、使命感、正義感、透明性の政治手法が突出して独善性、独断性、排他性が強く前面に出ることが多く、結果唯一主義の「うしろ」のことはどうでもいいマイペース・アジテーター(agitator)のフロントランナー(front runner)で政治リーダー資質として問題が多いが、「ひとつだけすばらしい」ものがある。

 情報開示能力がすぐれている。考えていること、実行しようとすることが、いい悪いは別にしてもよく分かるところだ。
 多分に、人間(能力)的に割り切りがよく、裏表のない性分、性格に弁護士経験の社会正義理念、理想論が相乗しての橋下政治手法をつくり出しているように思う。

 国民に隠しごとのない、政治の原理原則を主義主張として実践しているところが、善悪両極に集約して切ってみせて過激で過剰な政治手法であっても国民の高い支持を受けている要因だ。

 (2)その「対極」にあるのが国政だ。目標、目的はあきらかなのに党利党略に明け暮れて結論は先送りしておいて、責任のなすり合いの果てにどこかであいまいなままの懐柔策で逃げ道を残す優柔不断な政治手法だ。
 裏表だらけのストレス政治が政治家の有り様、高いスキルと勘違いもはなはだしい政治群像だと言える。
 「ともに」それなりの危険性は含んでいる。

 (3)首相と自民党代表(総裁)が、それぞれ党内外に多くの問題、障害を抱えた消費税増税と解散総選挙の政治課題の打開に向けて、極秘で会談(2月25日と言われている)したことが報道されている。

 ことは、通常国会開催中で党首討論も含めて国民注視の中で正々堂々と国会審議の中で論議をつくされるべき重要テーマである。
 国会論議は言いっ放し、自己主張のすれ違いで終始しておいて「裏」で何やら裏取引のような極秘会談とは、政権交代で変革を望んだ国民無視の変わらない密室政治手法そのものだ。

 両人はこの「極秘会談」をともに強く否定しているため、現在は確証のないものと一応受け取るしかないが、メディアの政治密着報道の執拗(しつよう)なシステムから時間の経過にともなって事実関係はあきらかになってくるのは避けられないだろう。

 (4)税と社会保障の一体改革を巡る消費税増税論議も、国民への十分な説明責任不在のまま党利党略の中で事実化し、国民へは選挙で判断を求めればいいという身勝手な独断、独善政治がまかり通っている。

 同じ身勝手な独断、独善政治手法でも、密室性のない情報開示能力にすぐれた橋下政治手法が「対極」として支持され「勢い」を持つのはよく分かる現在政治事情だ。
 それにしても、「両極」しかない日本の政治(political power games divid into two poles)の貧困性、政治の常識、良識、見識、人格のある中心円群はどこへ行ってしまったのか、国民の主権者責任でもある。

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