まだむ日記

マダムの日常生活と大好きな旅行の日記です。

最前席

2011-09-30 | 日常

セスナ機の前には座ったがヘリコプターの前の席は初めて、

行きはゴムマリのUさん、帰りはエレクトローンの先生のKさんに・・・と

思ったが 酔い止め薬のKさんは「前の席は御免です」というわけで

私がパイロットの隣に座った。





セスナ機の操縦はハンドル的なものであるが 

ヘリコプターは両足の間からお腹辺りに突き出た棒状の操縦桿で操作することを知った。





最前席は眺めは最高、前は勿論、頭の上も横も足の下も風防ガラスで視界はバッチリ、





セスナの前の席もいいが ヘリコプターの最前席、これまた結構であった。

鳥になった気分、パイロットに憧れる気持がよ~く解った。








オリオフリネラ

2011-09-26 | 日常

ヘリコプターから恐竜時代からそのままの台地に降りたち

お仲間の一人が3人分のチップをおじさんに渡したら にっこりしてご機嫌であった。

台地探検は30分、と決められているため

急いで あれは? あれを探さなくては・・・・と3人で下を見てキョロキョロ・・・

目的のカエルが見つからず 沢山の珍しい植物をパチリ! パチリ!



日本にもあるモウセンゴケそっくりのもある。















固有種が世界最大の70% 不思議な世界を痛感する。 

ゴムマリのUさんが いたー!、いたー!に慌てて近寄ると

そうです、 夢にまで見た オレオフリネラ です。

真っ黒で親指の爪くらいの大きさです。





この フレオフリネラ(カエル)2センチくらいの大きさで 

体は真っ黒、水かきが無い、カエルの姿で生まれる。

池とか水たまりが無いため進化して親と同じ姿で生まれるのである。

この 不思議なカエルは ロライマ山とクケナン山にしか生息していません。

手の平に乗せてパチリ!パチリ! ひっくり返してお腹をパチリ! 



これは私の個人的な考えであるが このフレオフリネラ

身体はカエル、それもガマガエルに近く お腹はイモリの様であるから

イモリとカエルのあいの子では? と思った。

恐竜時代からの生き残りとされる 原始的なカエル 

パイロットのおじさんも帰り際に2匹見つけて教えてくれた。

時間は30分をとうに過ぎていたがチップのお陰かパイロットのおじさんも

何も言わず カエルを手に乗せて楽しんでいる我々をニコニコして眺めていた。

見ることが出来なかった夫たちに持って帰って見せたい気持であるが

それは許されず写真を撮りまくってヘリコプターに乗った。





ロライマ山

2011-09-23 | 日常



北緯約5度、西経約60度に位置するロライマ山は カナイマ国立公園の最高峰です。



ベネズェイラ、ガイアナ、ブラジルの3つの国境を跨ぎ 最高地点の標高は2810メートル

頂上台地の面積は45平方キロ、長さ14.5キロ 東京ドーム962個分の広さがあります。



ロライマ山の初登頂は1884年12月18日 イギリスの植物学者イム・トゥルンと

ハリー・パーキンスによります。



イム・トルウンは帰国後、その時に撮影した写真を用いて講演会を開いた。

その聴講者だった 名探偵シャーロック・ホームズのうみの親 アーサー・コナン・ドイルは

そのロライマ山の風景に感激して 自身の小説「失われた世界」(THE LOST WORLD)

の舞台にしたと言う逸話があります。



いざ ロライマ山へ

2011-09-20 | 日常


朝5時15分 第一班の夫たち3人がホテルを出発した。

どうか無事フライト出来ますように・・・・・と見送る。

我々二班は7時の朝食後ヘリポートへ向かう。

ヘリポートまでは車で10分足らず、

ヘリポートに着くと間もなく第一班が乗ったヘリコプターが帰って来た。

皆満足げな顔である。

「見た? 見た?」 の質問に夫は首を横に振る。「え~~っ 見れなかったの?」



そして われわれ3人が乗り込みヘリコポターはふわりと浮き上がり

ロライマ山に向かった。

ヘリコプターはギアナ高地の台地の上をあっちこっちと飛んでいるだけで

なかなか着地しようとしない。 何故?





お陰で沢山のテーブルマウンテンの上を見ることが出来た。

それにしても 地球最後の秘境と言われるだけある ギアナ高地

その台地の上はとても地球上とは思えない光景である。







幾つもあるテーブル状の台地は 台地ごとに形状が違う。

本当に不思議な世界である。これが我々が住んでいる 地球かしら? 

とても言葉で表現できない眺めである。

ヘリは飛びまくりで、サービスがいいんだ~・・・・とオバさん3人はご機嫌

3人で相談の上、着陸した時にパイロットのおじさんに

一人10ドルずつ計30ドルのチップを渡すことにした。
(現地通貨の手持ちがなくドルにした)

これで「あれ」を見ることが出来る・・・なんて勝手なことを口々に・・・

それにしても サッパリ着地しない、 何故??? 変よね~・・・??







さんざん飛んで暫くのホバーリングの末 やっと着地した。



後で分かったことであるが

雲や風、気流などの微妙な加減でなかなか着地することが出来なかった・・・

とのことであった。

こちらは そんなこととは全く知らず呑気なものであった。

パイロットのおじさん ゴメンナサイ!




ディナー

2011-09-18 | 日常

ペンションの裏庭にはオウムが3羽と亀、犬が飼われていた。

1羽のオウムは鳥籠を覗くと「オッラー! オッラー!・・・・」

(日本風に言えば やあ!やあ!)とおしやべりする。







鳥大好きな娘が このオウムを見たらさぞや欲しがるだろうな~・・・と思う。

外はやはり蚊やプリプリがうようよいて刺されてはたまらないからそそくさと屋内に入る。



夕食はオーナー夫人手作りのローストビーフ、生野菜のサラダ、ユカ芋の蒸した物

が出たが この程度の料理なら私もペンション経営できるかも・・・と思う。







蒸したユカ芋のお味はと言えば サツマイモ1にジャガイモ2をミックスしたような

味でなかなか美味しいものであった。



食事の後は 皆で裏庭に出て南十字星を存分眺め

その後は 明日ヘリコプターで上るギアナ高地・ロライマ山のお勉強です。

日本で放送された「世界遺産・ギアナ高地」のビデオ観賞。

添乗員さんが「明日のロライマ山へのヘリコプター遊覧を是が非でも成功させたい」と

熱っぽく語ってくれました。

そうなんです、どうか無事ヘリコプターが飛んで ロライマ山に着地出来ますように・・・と

祈る気持ちでベッドに着いた。

(少しでも気候が悪かったり、風があると飛ばないし、飛んでも着陸出来ないことはおおあり、
 特に雨季のこの季節は飛べる確率は珍しいくらいである。) 




サンタ・エレナのホテル

2011-09-15 | 日常

サンタ・エレナのデ・ウアイレンの空港に着いたら

大きなチャベス大統領の看板が迎えてくれた。



この大統領 相当人気が無いみたいで前日の男性ガイドに

「チャベスプレジデントうんぬん・・・」と聞いた時、

人差し指を立てて横に振り顔をしかめていた。

自然資源、地下資源が豊富な国である為か、独裁政治が目に余るようである。

空港には2台のランドクルーザーで太ってコロットしたドライバーと

背が高くやせっぽちのドライバーが出迎えてくれた。

我々が明後日向かうブラジルの最初の大きな街、ボア・ビスタから

休みの日ともなると国境を越えこの街へ買い物に来るとのことである。

先にも書いたが 何しろ ガソリンが1ドルで75リットルも買えるし 

物価もベネズエラの方が安いので 国境の近くに住んでいる人は 

それを商売にしている人もいるとか。

我々が行く先にはお店らしきものは全く無く 切手を買うことすら出来ない。

ランクルは街を抜け ガタガタ道を上り開けた高台のホテルに着いた。



ホテルと言ってもこじんまりした ペンションである。

中庭には熱帯の植物が沢山植えてあり カトレアが花をつけていた。





遅いランチを食べ 午後はゆっくり自由時間である。



自由時間は、ベネズェラのカラカスの空港で 買っておいたハガキを

書こうとしたが机が無い、仕方なくベッドで腹這いになって書いた。

このベッド 何とベッドの大きさのコンクリート台にマットが乗せてあるだけ、

何百回とホテルに泊まったが コンクリートのベッドは始めて

角にでもつまずいたら大変である。





よくよく見れば壁も棚もベッドの宮もコンクリートである。

なんとも おかたいホテル である。

聞くところによれば 全部ご主人の手ずくりと聞き納得する。





チック症?

2011-09-13 | 日常

ホテルに別れを告げ カナイマの空港へ

カナイマからサンタ・エレナまでも2機のセスナに分かれて乗る。

私は副操縦士席に乗ることになり、しっかりシートベルトを装着する。

なかなかイケメンのパイロットが乗り込み



シートベルトを装着するところを見るともなく見ていたら

彼は 短くしてある左右のベルトを大変苦労してはめようとしている????

何で? 緩めておいてカチッとはめてから締めればいいのに・・・・

すぐ後ろの席のお仲間も「変よね?」と言った仕草で首を傾げる。

エンジンをかけたが プスゥ、プスゥ、プスゥ・・・とエンジンがかからない。



何回繰り返してもサッパリで プスゥ、プスゥ、プスゥ・・の繰り返しである。

何だか不安になってきた、このセスナ機大丈夫?



6回目でやっとエンジンがかかり 離陸した。

最後の見納めとなるエンジェル・ホールを旋回して見せてくれた。



しかし 何か 変 パイロットが落ち着かないのだ。

レバーを引いたり押したり その下にある丸いレバー? の様な物をクルクル回したり・・・

かと思っていると 座っている座席を前にグッグッと引っ張る、



何なのよ~???・・・、と後ろのSさんの方を見ると 彼女も盛んに首を傾げる。

その隣の席のエレクトロンの先生のKさんは 大口をあけてグッスリ

まんじゅうでもあったら口に押し込めたい気がした。

このKさん乗り物は何でも酔うから・・・と酔い止め薬のせいで乗り物の中は寝っぱなし。

しかし 声をかければパッチリ目覚める・・・不思議である。

その内 Sさんもグッスリ 

パイロットの隣に座ったばかりに パイロットの変な仕草の連続に気がきでない。

パイロットは、どうも神経質な性格で チック症 では? 

後ろの御仁たちは 首が転げ落ちんばかりに寝込んでいる。

私が神経を尖らせてパイロットを監視していても どうなるものでもないが

気になって仕方ない。

サンタ・エレナまでの約1時間半 この時間の何と長いこと 

いつになったら着くの~~~~~の気持ち。



サンタ・エレナに着いた時は、やれやれと思ったものの

その疲れは半端ではなかった。









カナイマ湖クルーズ

2011-09-11 | 日常

朝食前の時間 夫とホテルの回りを散策した折 バナナの花を見つけた。



この花は昔から何回も見た事はあるが 小さなバナナの赤ちゃんがついているのは初めてである。



この花は料理して食べる・・・・と何処かを旅した時、聞いたことがあるが一度食べてみたいものである。

朝食を終え 昨夕ずぶ濡れで着いた砂浜からボートに乗り込みカナイマ湖クルーズです。

カナイマ湖と言っても湖ではなく川です。

ウカイマの滝(意味は魅力)、ゴロンドリーナの滝(意味はツバメ)、

ワダイマの滝(意味は川の神)、アチャの滝(意味は斧)、を見学した。





この滝は1列に並んでいて、水量が多いため音も凄いし虹が幾つも出来てきれ~い。

滝から落ちる水はタンニンが多いため泡立ち湖面はモコモコとした泡だらけ、珍しい光景である。



我々の泊まったロッジホテルの傍の湖畔には チャベス大統領が休暇に訪れるホテルがあり

ボートの上からその様子も眺めることが出来た。








サポの滝くぐり

2011-09-08 | 日常

エンジェル・ホールを後にして 太くて長くて重い杖は何だかんだ言いながら

結局最後まで持ち歩いて 元あった所に置いたが

それにしても とんでもない重い物をよく持ち歩いたものだと我ながら感心する。

 

来た道を帰りさんざん待たされた迎えのボートで

ハンモック泊した所へ戻り、用意されたランチを戴き また ひたすら川を下ります。

天気はカンカン照りの快晴、シッカリ塗った日焼け止めも頭からの

水しぶきで素顔状態、帽子などボートの猛スピードには役立たずである。



ジリジリ照りつける太陽に顔はさらけっぱなし、益々シミ、シワが増える~~~

カナイマに戻り サポの滝へ サポとはカエルと言う意味とか。

この滝は 沢山ある滝の中で滝の裏側が歩ける・・・という珍しい滝、。



皆はランチの所で水着を着用した。

朝から着ている人もある。(トイレが大変だったでしょう)

夫は「子供みたいなことやってられない・・・・」と皆が脱いだ服の番をしていた。



私はと言えば何でも挑戦する好奇心人間、夫の冷ややかな目を背に 

そのままの格好で滑り止めの付いた靴下をはき いざ! いざ! いざ!・・・

これがまた 昨晩の大雨でとんでもない水量 音の凄さ、その水が滝の裏側まで

もの凄い勢いで巻き込む始末、目が開けられないどころか耳の穴に勢いよく水が入り込む。

行く時は左手でロープを伝って目が開けられないため、半分手探り状態

水の入る左耳を抑えることも出来ない。

水の勢いと、足元が危険であるため慎重に歩くからなかなか前に進めない 

皆は先に行ってしまい途中で一人になってしまった「どうしよう・・・」と

正直な気持ち「来なければ良かった・・・」と思った。

何とか先にたどり着きやれやれであったが

帰りはまた同じことの繰り返し、右耳に水が入るし目は開けられない・・・

皆は「面白かった~!、楽しかった~!」と言っていたが 

夫の手前「面白かった~・・・」とは行ったものの 本音は????

水が少ないと滝の上を歩いて帰る、とのことであったが とてもとてもの水量。

カメラは防水ではないから夫に預け 友人の写した写真が唯一の記念であるが

レンズが水滴だらけで 面白い写真 の出来上がり~・・・



頭はカッパ、全身ずぶ濡れ状態のままテクテク歩いて繁みを抜け

滝の下流のカナイマ湖をボートで横断して再びカナイマのロッジホテルへ戻った。

山を登ったり、滝をくぐったり・・・

いやはや色々と盛りだくさんの1日で疲れました。



滝の名の由来

2011-09-06 | 日常




エンジェル・ホールの名は「天使の滝」という意味ではない。

現地名を「ケレパクパイ・メル」または「パラクパ・ヴェナ」と呼ばれ

ペモン族の言葉でそれぞれ「最も深い場所の滝」「最も高い所から落ちる滝」と言う意味。

ベネズェラ人探検家が1910年の報告が最初らしいが、発見された時期は定かでない、とか。

世界的に知られるようになったのは

1937年金鉱山を探しながら飛行機を飛ばしていたアメリカ人探検飛行家、

ジェームズ・クロフォード・エンジェル・マーシャル(ジミー・エンジェル)の紹介による。

彼の一行はアウヤン・テプイに着陸したが、再離陸が出来なくなり 

そのため飛行機に同乗していたジミー・エンジェルとその妻、2人の地質学者の計4人は

11日かけて徒歩で降りる羽目になった。

この時 気丈な奥さんの号令でこの行動をとったとか、(以前テレビでやっていた)

その時 この滝を発見したそうです。

つまり エンジェル・ホールの名前の由来はこのジミー・エンジェルの名にちなむものである。



アウヤン・テプイの頂上台地に置き去りにされていた彼の飛行機は1970年

ベネズェラ軍によって回収、保存されている・・・とのことである。